海金剛(スーパーレイン)@伊豆松崎




5時起きで朝食を済ませて、クライミングの準備も済ませて出発!
本日も天気良さそうな気配だ。(6:47)


この道が嫌なんだよな…、視界が開けると漁船が数隻沖の方へと。こんな遅い時間に出航するんだ。(7:11)


釣り人がぽつんと岩の上に。漁船で連れてきてもらうのか。
自分も、海金剛までのアプローチをカットするために漁船をチャーターしたいものだ。


昨日下見した道を迷いもなくテクテクして、スーパーレインに取りつく準備。(7:35)

さて、スーパーレイン(SUPER RAIN)の全容はというと↓のような感じで、全長230mのボルトなし、オールナチプロルートだ。
ナチプロ所持せず、スキル的にも怪しい自分はオールセカンドのトップロープと気楽なクライミングとなった(はずだったけど)。

 1P目(35m) 5.8    → 5.8
 2P目(25m) 5.9    → 5.9 
 3P目(35m) 5.10a  → 5.10b
 4P目(30m) 5.10a  → 5.10b
 5P目(35m) 5.10a  → 5.9   通称先人クラック
 6P目(35m) 5.9    → 5.8
 7P目(25m) 5.9    → 5.7
  ※左が100岩の2002年版グレードで右が2009年版のグレード改訂。



とりあえず、1P目(5.8、35m)に取りつく。こちらは、やや凹角気味のルートでグレード通りの難易度でサクサクっと。


途中、残置のカムを見過ごしてワシワシ。ところどころ、大レストできるポイントがあるのでパシャパシャ撮影に励む。


直ぐに見晴らしの良い景色が。


ん?ブルーベリーか?なわけないか。こちらのポイントで1P目終了。ウォーミングアップ代わりに
ちょうど良い難易度だ。いや、ここまでのアプローチで十二分に体は温まっているのであるが。


2P目(5.9、25m)はこんな感じで、短めのルートながら、途中右へとトラバース。


こちらも、大レストポイントがあるので撮影&休憩しながらワシワシ。
セカンドのトップロープ状態だから、気楽にワシワシてな感じだ。途中にある右へのトラバースの出だしがちょいと核心ながら、5.9だな。


2P目を無事に超えて、トラバースをそのまま直進して3P目へと。


3P目(5.10b、35m)は左にトラバースして、途中で右へとトラバースのコースだ。


こちらの3P目は出だしから浮石多数で、あちこちがグラグラ。名付けて浮石パラダイスルートだ。
スーパーレインでは、落石をメットで受け止める場面もあり、今回初のメット装着だったんだけど、助かった・・・。


太陽も直撃、本当にポカポカ陽気で、これが12月なのか!?と。


こちらが4P目(5.10a、30m)のスタートだ。アンダーのフレークを持ってレイバック気味に右上する。
スーパーレインの頂上も見えてきた!あそこまで行くのかぁ!


高度もぐんぐん上がって、漁船が通り抜けて、トンビが空を舞う。


出だしを難なくやり過ごして、レイバックポイントまで。


フレークがしっかりと決まるので、ワシワシレイバックでよじ登る。
写真を撮ることができるくらいの難易度だ。5.10bはお買い得だな。


最後のクラックが一番の核心であった。セカンドのためか、5.10bを感じることもなく、ちょと苦労して完登。


比較的安定感のある場所が4P目ラストで、こちらが次の5P目(5.9、35m)の通称先人クラック だ。


このポイントは落ち着ける場所なので、靴を乾かしながら切り込み隊長の完登を待つ。


そろそろてな感じで、パートナーが立ち上がって、『俺の靴はと…』と言っていると、お尻の下からコロコロと赤い靴が崖下へと!!
漫画のお結びコロリンみたいな感じで靴が転がり落ちてしまった!崖下を見ると、木に引っ掛かっている靴が!
運良く1人がザックの中にスペアの靴を入れていて事なきを得たけど、恐ろしい出来事だ・・・。ご飯を落としても、靴だけは落とさないようにせねばっ。
写真だと分かりにくいけど、矢印の箇所にかすかに赤い物が。靴は帰りに回収を試みよう。


5P目は斜めっている小さなテラスがポツポツと。


そんなに難しくなかったけど、体力が削られていて、ちょいと苦労した。
ってか、回収していくナチプロが重いんですけど…(当然トップもそれらを持って登っているんだけど)。
芋掘りとかだと大物をゲットした時嬉しいんだけど、ナチプロだと大物ゲットで『ゲゲッ!これかぁ・・・』てな感じ。


高度感もたっぷり、疲労もあって恐怖心が高まる。


縦パノラマしてみた。


5P目終了。絶好のクライミング日和で、晴れ男パワーの本領発揮といったところ。
海に目を転じると、カヤックを漕ぐ人が。かなりのスピードで行ってしまった。


5P目を終えて、これまたゆったりできるポイントより6P目(5.8、35m)の開始だ。


こちらは6P目から5P目最後を見下ろしたところ。
ところどころ、こんなフレークがあって剥がれ落ちそうなところも多数。
いや、剥がれ落ちたやつ!(に違いない)がメットに当たった


この6P目は出だしが難しい!クラックは指しか入らずに、かかりも薄いし、上のカチもかかりが甘いっ!
これが、マジで5.8のグレードですかぁ!?写真撮影に夢中で皆がどうやって登ったか見ていなかったよ。
一度仕切りなおして、残置されないよう泣きながら体力を振り絞って乗り越えた。絶対に5.8ってことはないよ!


6P目は出だしで泣きながら乗り越えた後にルーフ越えがあったり、残置したくなるほどカッチリはまったカムの回収をしたりと
かなり厳しいルートであった。ここで、かなりの力を出し切ってしまったな。かつ、回収するカムの1つ1つがでかいこと(重いこと!)。
じゃらじゃらのカムが股の間に入って足の動きを妨げたり、岩に引っ掛かって登りを妨げたりと…。一番泣かされたコースであった。
手や腕や指をジャミングしまくり、おかげで、写真撮影する余裕もなかった。


目を先に転じると先行パーティーは次のピッチに取りついているようだ。


息切らしながら6P目を乗り切って広めのテラスへと。
よくよく見ると、向こうにはサイコロ岩のようなものが!
いやいや、そんなことより、とりあえず、水を飲まなければっ!喉がカラカラだよっ。


7P目(5.7、25m)スタート地点にて放心状態くたっていると、早くも全員登ってお次は自分の出番だ。


7P目は乗り込みのためのガバを掴むのが核心で、5.7以上の難しさはある難易度だと思うけど・・・。
最初を超えれば後は楽で、後半は小さめの石が散乱しているので、落石に気を使う。


7P目を登り終えると、左手に富士山が出迎えてくれる!
素晴らしい天気に素晴らしい景観だ!


時間も押しているので、富士山を撮影して早々に懸垂下降で下ることに。
日のあるうちにキャンプ場まで戻りたかったけど、30分弱遅れ気味。


漁船もどんどん帰ってくるよ。


最初の懸垂下降はサクッと20m程。


次の懸垂下降は40m超!


途中から空中懸垂下降で、細いロープということもあって調子づいてスピードアップ(摩擦熱がひどく、軍手があってよかった)。


続々と降りてくる。


ありゃ、気付いたら真上に。


海釣りの人も、ボートでピックアップされて帰っていくよ。
よくよく見てみたら、ボートの先端が延長されて長くなっているよと。あれで岩に飛び移るのか。


お次もロープをつなげて40m超の懸垂下降!靴も無事に回収して下る!


空中懸垂はないけど、こちらも40m超にして高度感をたっぷり味わえる!


最後はブッシュ地帯を縫って懸垂だ。降りる際に木々が邪魔をして、まるで障害物を避けるゲームのようであった。
最後にロープを引くときに、このブッシュ地帯で途中絡まってしまうんじゃないかとドキドキ。


あぁ~、太陽が沈んでいく。ポカポカ陽気も、気温がぐっと下がってしまった。


夕日は綺麗だけれども、急がないと。


ロープをワシワシ登って。


暗くなりつつある中、状態の悪い道をテクテク。後半はライトが欲しいくらいであった。


帰りの晩御飯は、再びさくらにて。


今回はきみなご定食(きびなごのこと?)を頼んでみた。けど、いまいちな感じで鯵のたたきにしておけば良かったな。
沼津在住の友人に言わせると、さくらは鯵がダントツで、後はぼちぼちとのこと。そうだったのか。

ついにやってきた海金剛、海の幸に、岩山と天気にも恵まれて濃密な週末であった。
また、今回のクライミングはレストポイントが多数あったおかげで撮影する機会もあり、なかなか沢山撮影することができた。
最後の懸垂下降中に、お結びころりんで落下して木に引っ掛かった靴を回収したしで、めでたしめでたしである。
海金剛というオールナチプロコースを登ってみて、不要と思っていたナチプロが欲しくなってきた、今日この頃であった。