乗車(鑑賞)のススメ 大江戸線パブリックアート


某日某所にてB級企画(失礼)に参加してみた。いや、B級かと思いきや、これが、これが、楽しい企画であった。題して『大江戸線パブリックアートツアー』。本当は、六本木建築ツアーであったのだが、前日からの豪雨により別企画となったのだ。参加者はワンデーパスを購入してきてくださいとのこと。本当は¥500チケットで良かったんだけど、間違えてバスでも使える¥700チケットを買ってしまった。



企画内容は、東京都内を張り巡らされた都営大江戸線に設置されているパブリックアートとやらを見て廻ろうというもの。大江戸線て、なんだか、駅によって雰囲気違うなーと思っていたんだけど、そーゆーことだったのね!こちらに、そのアートっぷり説明あり 。集合場所は六本木。早速、解説が始まる。こちらは音楽の六本木をイメージして、管楽器のパイプをモチーフにしているとか。



上手く撮れてないけど、道路を挟んで対面の入り口もパチリ。



各駅に基本1つ設置されているという「ゆとりの空間」なるパブリックアートスペース。六本木のそれは『PRIMAL BEAT』 だそうだ。さすがに六本木駅、人を外して撮影はできんかった~。



お次は麻布十番。大江戸線は、対象となる駅が20個超もあるということで、アートツアーは主催者主観のセレクトで、こちらの駅はスルー。



次は赤羽橋。デザインテーマは「ガラス」ということで、駅の壁面はガラスが敷き詰められていた。



ちょろっと降りてみることになったのは汐留



いくつかあるうちテーマカラーの中で白が使われているところ。



駅から出た汐留シティセンターとつながりに違和感なくしているという(ふーん)。



汐留のゆとりの空間には(知らないけど)巨匠、高橋節郎の作品「日月星花」。こんなに間近で見られるのはありがたいことだとか。



改札に向かってみると、なんだか良い感じであった。改札からの光に照らされている感じが良いね。



このシーンもなんだか好きだな、パチリ。



さて、汐留の次は・・・。そいえば、東京オリンピック開催決定。さすが、都営線。しっかり周知です。



前評判、イマイチとの話が合った築地市場。うーん、確かにタイルと、その色合いがイマイチだなぁ。



で、やって来たのは勝どき



大江戸線で唯一、焼き物で仕上げた柱の駅名。ちなみに、駅のベンチもそれぞれ異なるという。



そして、A3出口は勝鬨橋をイメージしたつくり。ってか、天候不良で代替企画になったけど、青空広がってますね・・・。



さて、こちらのゆとりの空間にはディズニーランドの壁画を多く手掛ける(らしい)、塙雅夫の作品『海 ─LIVING SEA─』



その作品を良く見ると・・・、ウェーブ状の壁。変わったキャンバスを用いていて、縁も作品の一部だそうな。



お次は門前仲町 。壁をよぉ~く見ると、『門』の字があしらわれている。



で、お次は清澄白河 。超巨大作品が待ち構えているという。



駅の壁面を全て覆い尽くす作品!時間軸となっていて、最初はビッグバンを意味しているとか(向こうの方かな?)。



鉄道法?で駅の壁面は凹凸3cm以内に収める必要があるとのことで、作品は群馬(?)の某所にてローラーで丹念につぶされたそうだ。



この辺の時計で始まる部分がビッグバンを意味しているらしい。



これなんか、脚立かな。念入りにローラーされたんだろうな。



東京都現代美術館へのアクセスとして使われる清澄白河、アートのお膝元と言うことで、特別に作品が2つあるという。作品は『Technoetic trees/テクノエティック・ツリー』だ。この作品は何かと言うと・・・。



ガラスの中の物体はレーザーで一層ずつ硬質化させる、光造形(ソリッド・クリエーション・システム)により制作したという。そして、「よごれているの?」と思わせるガラスは、ハイテクにして、見る角度によって光の透過性が変わるという特殊ガラス!



壁面にある窓枠を見ていくと、1つだけ鏡になっているという遊び心だとか。あちこちに、アートが埋め込まれてますなー。



こちらの駅は「GOOD DESIGN AWARD」だとか。なんじゃ、そりゃ?駅校舎部門でもあるのかな。



清澄白河駅を出て、ちょいと散策。



言われないと気付かない作品。蛍光灯をランダムに配置しているのが、それだそうな。お金をかけずに作品をひねり出すという考えは◎ですね。直島の様にあちこちで作品を見かけるという感じ。直島との違いは、そこに遊び心があまり感じられないということ。公共性のある駅施設だから、仕方ないのかな。



お次は両国。襖な感じのイメージかな。



改札脇ではなく、専用のゆとりの空間が改札外に設けられているのが、ポイントだそうな。



エレベーター脇の専用スポットに作品『KING OF SUMO』が鎮座。



外に出てメインエントランスをチェック。



この扇形の天井窓、なんだか好きだな。



白いドット柄の壁の春日。こちらは、ちょいと駅を出て。



向かう先は文京シビックセンター。こちらにある無料の展望台へと、地下から階上の世界へと外に出ることなくビューンと。



25階の展望ラウンジからはスカイツリーも。



そして、こちらにもアート作品が。



普通においてあるその作品は、触れてはいけない物らしい・・・。巨匠、菅井汲の作品『人間・・・夢』 スピード狂である彼の作品は、愛車のポルシェでかっ飛ばした時に沸いたイメージからつくられるそうだ(おいおい)。



そびえたつスカイツリー。



結構穴場的な展望台。



新宿副都心がスポットライトの様に太陽に照らされる。



天井が波うっているところも作品の一部だそうな。



お次は評判高い飯田橋!



駅の感じは良いし、ベンチも面白い。



照明はまるでシャワーであるかのよう。



出口へ向かう通路が長く、そこの作品が又目を引くものである。



緑のラインにワクワク感つのる!



そう、この天井に張り巡らされた緑のパイプ。



こちらのパイプは、渡辺誠による世界初のコンピュータ設計による配置だそうな。



で、この緑のパイプが意味するものは木の根っこらしい。



ゆとりの空間には『風の手触り…点展てん』



単なる展示の配列かと思ったら、添え字もあった。どれどれ、と読んでみると、『夏のひなたに停めてあった車の、ボディに手を置く』。・・・、なんでしょうかね。



そのまま改札を出て、マイナーなC3出口に行くと。



その出入口建物は巨大な作品が添えられていた。どうやら大樹を意味していて、さっきの木の根っこと繋がっているそうだ。



ところで、こちらのトイレもなかなか凝っているとのことで覗いてみると、ステンレス素材にて鏡も手で拭き取ったかのような形。



飯田橋は結構お金がかかっているなぁ~と、お次の牛込神楽坂!



地層を模しているという壁は、ピラミッドテーマパークのような、そんな雰囲気。なぜだかルクソール@ラスベガスを思い出したよ。



こちらのゆとりの空間にある作品が凄いという。



美術展になんかもあったりする金昌永の『SAND PLAY 005』をこんなに間近に見て触れる場所はそうそうないとのこと。



砂地のキャンバスに影を書き込むことで立体感を出すというその作品。近づいて確認して、「おぉ~!」と、確かに確かに。



残念なのは、駅の壁と一体感があり過ぎて、作品自体が目立たない・・・。



改札を出て、少しだけテクテク。こちらの照明もランダム配置が試みられていて、良く見ると影となる▽の形が大小異なっている。こちらも、お金をかけずにどれだけアート性を出すかに苦心しているところが感じられる。



最後は国立競技場!



スポーツに関する古代中国の漢字を表記しているそうだ。



ゆとりの空間は『Advance Global Friendly』。特に解説も無くスルーして行ってしまった・・・。



地上に向かう階段の上を見上げると、変わった照明の色。



このオーロラの様な照明が、スポーツ観戦を終えて興奮する通行人に興奮の余韻を引き延ばすのだとか。



さすが、場所柄なのか広告はスポーツメーカーのものばかり。



メインエントランスはこんな感じ。こちらにて大江戸線パブリックアートツアー終了!正直、最初は参加しようかどうか迷った企画なのだけれど、参加してみたら面白くて良かった!



そんな感じでツアーを終えて、その面白さと楽しさに軽い興奮覚えて帰り道の代々木での乗り換えもパチリ写真に収めておく。意外なアートも面白いけど、話題豊富で解説してくれるところも面白いところ。うん、うん、満足、満足と軽い足取りで帰途へと。



ちなみに、代々木にある作品は『杜と鳥たち』。一人余韻に浸って、撮影に興じる。



HP作成にあたって、ちょこちょこと調べていたら、「こんなものもあったのか!」や「そーゆーことだったのね」という新たな発見が。こりゃ、一通り目を通しておきたいものだ。大江戸線に乗るときの楽しみが1つ増えたぞ。天候に左右されない、アート巡り、お勧めです。