鑑賞のススメ INTENSITY@Pola Museum Annex(July-2020)


久しぶりに来ました、ポーラミュージアムアネックス。2018年7月の「PIGMENT@天王洲アイル→ポーラミュージアム」以来なのでした。こんなご時世、鑑賞は完全予約制となっておりましたよ。ところで、こちらのエレベーターに乗って毎度思うことがある。エレベーターに乗って実感する空調の効き具合、さすが銀座のビルだよと感心してしまうんだな(この日、暑い日なのでした)。


  
最初の作品は、『Phenomenon / フェノメノン』。作品説明は下記のとおり。緻密にシミュレーションとあったけれど、箱に水と砂を入れて振り振りしたそのものでした。まぁ、それぐらい緻密なシミュレーション結果なんでしょうね。


そこで、ふと、あれ?と。美術史なんかを紐解くと、自然界のモノをリアルに描写するというのが当初目的で、それに心血を注いでいたのだけれども…。カメラの登場によって、ガツンとパラダイムシフトが生じて色々な分野が誕生したことを思い出した。コンピューターシミュレーションも、そんな感じで行くと、自然界のリアルな再現を試みる時期が過ぎて、いずれは各自が思い思いの世界を作り上げて、その中でVR体験をして過ごすなんてことが起こるのかな?と。

Phenomenon / フェノメノン
気流や炎などの流体を、無数の点群のふるまいによって「現象美」として視覚化した映像インスタレーション。実際の物理法則に基づき、デジタルテクノロジーによって緻密にシミュレーションされた数百万個の粒子群が、無重力の3Dキャンバス空間で刻々とフォルムを変え、流れながら漂い、消えていく。(2017年制作 12分20秒)



 
お次の部屋に移動して2つ目の作品、『FLARE / フレア』。非常に明るい物体でしたよ。厳しそうだなぁと思いつつ、カメラを構えて撮影するも、案の定、光った物体となっていたのでした。


FLARE / フレア
太陽や星の恒星、結晶のような眩い光と透明なプリズム多面体によるライティングオブジェクト。輝く光の集合体として、光そのものが力強く放射される現象と光のエネルギーを物質化している。プリズムの透明と輝き、そこから放たれる光線によって、唯一無二の輝きを生み出す。


 
接近して撮影してみました。ようやく、作品を撮影することできました。これって、スマホで撮影した方が、綺麗に撮れるかも知れんな…。


 
近くまで近寄ったので、上と下もパチリしてみました。こんな感じ。




 
お次の部屋にある3つ目の作品は、『SPECTRA / スぺクトラ』。上から水を落とすとともに、LEDで下から(上から?)照らしているぞと。


SPECTRA / スぺクトラ
世界初の技術によって作り出す太陽光の放射角を持つ特殊な LEDの光がリアルな水に透過し反射することで、閃光や流星のように、まばゆいほどの輝きを放つ水と光のインスタレーション。無数の光の線や雫が空間で重力の影響を受けながら、時間とともに形やコントラストを変え、鑑賞者の見る角度と水の反射によって、スペクトルの色彩が変化し続ける。


 
当然ながら、時間とともに変化しますよ。バックミュージックも流れていたのだけれど、素人コメントさせてもらうなら、水琴窟のような音と連動させて光と音のコラボレーションすると面白かったかな(すんません、生意気言っちゃいました)。




 
帰りは階段でテクテク歩いて階下へと。こんなところにも、ソーシャルディスタンス。


  
2階を通り過ぎようとしたら、あれっと、HIGASHIYA GINZAに茅の輪が置いてありましたよ。これって、エレベーターで来ると、扉が開いた時にドドンと現れるんだよね。びっくりもんですな。お店を訪問すると、自動的に茅の輪くぐりですよ。




さてとで、ポーラミュージアムアネックスを後にして外に出てみたら…。あらま、人が全然居ませんわ~。stay homeですかね…。日本経済に世界経済、これからどうなっていくんだろう…と一抹の不安を覚えましたよ。


それはさておき、こんなご時世にイベント開催してくれているポーラミュージアムアネックスに感謝。開催にあたって、色々と注意しなければいけないことが追加されて、コストもリスクもアップですよねと。そんな負担増にも関わらず、イベント開催する企業努力に本当感謝なのでした。さて、昼ご飯はどこで食べようかな…。