北京旅行
北京の街 とある金曜日の20:00頃携帯メールに
 「週末暇か?」
 「プラリ買い物でも行こうかと・・・」
 「暇であれば、近場で良いところがあるんだけどなぁ」
 「近場?おれっちの予定を覆すほどの魅力的な企画なのか?近場とは何処じゃい!?」
 「北京
 「北京!? ・・・それは魅力的だなぁ!行くべよ!」
 「いきなりの誘いに、おまえも暇人だなぁ」
 「うるさい!とにかく、本屋が閉まる前にガイドブックを購入してくるわい!」
 「俺、どうせ行くなら万里の長城が見てみたいなぁ」
 「万里の長城って1日でいけるのかなぁ?まぁ調べておこう!」

と言う訳で、どちらが誘っているのかよく分からない会話で始まった中国ツアー。会社から帰宅の電車内で猛烈リサーチ。

北京の街(朝) そんなこんなで中国にやってきてしまった週末の土曜日。空港も新しくて綺麗である。「中国近けぇなぁ~」、「近けぇぞぉ~」と馬鹿話。とりあえず、無事にホテルを見つけて近場のレストランで夜食をがっつく。なんかあんまり美味くねぇなぁ、この料理・・・・。羊肉の餃子に黒酢が入ってる・・・、ひどく癖のある味だ。そう、北京ではこのレストランを始め、美味しい料理にありつくことが余りなかった・・・。

とりあえず、明日は早起きをして万里の長城とやらに行こう!(北京市内から片道1時間半程度で行ける万里の長城があることを調査により判明) 「前門」という場所から、バスが頻繁に走っているらしいから、とりあえず「前門」に行こう、てな訳でホテル前にてタクることに。

そういえば、中国のタクシーって、何故か檻で運転席が守られている。帰国後調べてみると強盗が多くタクシーが良く狙われるとか言うことで、こんな風になっているらしい。でも、後ろから見ると守られていると言うより、檻に閉じこめられているようで滑稽である。圧迫感あるし、閉所恐怖症の人無理だよ、これ。

天安門広場天安門 そうこうして、天安門と広場を通り過ぎる。ここが噂の天安門かぁ。あそこに「毛沢東」の肖像画があるのぉ。とりあえず、だだっ広いところでありました。

前門にてなんちゃって「旅遊バス」のツアーに混じることに。何だか万里の長城入場券付きみたいだし、これで良いかぁ。

偽旅遊バス:とりあえず観光地は廻るけど、何度もお土産屋で降りたり食堂が汚かったりする。本物と巧妙に異なるので中国人でも間違えてしまうという。だったら、日本人の我々に分かるはずがない、ということで旅遊バスを適当にチョイス。

北京路地裏

北京路地裏


 
トイレ 高速道路 さて、出発前にトイレに行っておこうということで、近場のトイレへ。で、薄暗いトイレに入ってみると、『うぉっ!』とびっくりしてしまう光景が。

人民がしゃがみ込んで用を足しているではないか。前々から話は聞いていたが、目の当たりにすると衝撃度はかなりの物である。今までで一番大きなカルチャーショックかもしれない(かつて、聞いていたのは前後に並ぶ縦式だったのに、ここでは左右に並ぶ横式であったのもショックを倍増)。しかし、良かったおしっこで・・・。


バスに揺られてしばらく、高速道路にも入って辺りにちらほらと万里の長城が見えてきた。
しかし、この高速道路下り斜線だけだよ・・・。登り車線はどこにあるのかと思ったら、案の定、帰りは一般道で戻るのであった・・・。







 

万里の長城帰り やってきた「八達嶺長城」。ついにやって来てしまった万里の長城へ。2日前のこの時間、中国に来ることすら思わなかったのに・・・。いざその辺を散策すると、日頃の運動不足もあるが、かなりの急勾配のため足はガクガクである(情けない)。

で、無理矢理買わされたリフト&滑り台チケットにて出口へと。別に歩いても行けるのだが、うちらのツアーでは何故か買わされることになった。でも、足がガクガクであったし、帰りは結構助かったかな。

そういえば、万里の長城では記念撮影してくれるお店があって、デジカメで写真を撮ってくれる。デジカメの普及も大したもんだねぇ。


市営バス さて、万里の長城を見て目的を達した我々にとって、後の行程はどうでも良いことであった。で、台湾からの兄ちゃんからヒアリングしたところ、これから簡単なランチを取って(期待するなと言われた)、どこか適当なところを訪れるそうな。

で、やって来た大衆食堂的なところ。汚いボールに盛られたご飯、スープ(何だろう)、チンゲンサイ、麻婆豆腐、魚といったものが出てきた。どれもこれも美味そうではない。とりあえず、ご飯くらいは大丈夫だろう、とご飯を盛ってチンゲンサイを食す。『まぁまぁかな』、で、麻婆豆腐へと箸を延ばす。『まずい・・・、あり得ないくらいまずい・・・』

どう料理したらこんな麻婆豆腐ができるんだか。出された料理はほとんど食べられなかった。よく見ると周りの台湾人、香港人もほとんど食べていない。中には箸さえ持たない人もいたくらいである。でも、隣のテーブルでは、地元と思われる人が料理にがっついてた。こんな街から料理人を出してはいけない・・・、何て思うひとときであった。

東直門駅こんなこともあろうかと北京でパンを買っておいて正解である。鞄よりパンを取り出して腹を満たした。しかし、残るツアーは非常につまらないものであった。いつまで続くのだ、このつまらないツアーは・・・。予定では7時頃に北京に戻るとのこと。

耐えられんな・・・、と思っていたところ、心を同じくする台湾の女性。どうやらここから北京へとバスを乗り継いで行けるらしい。我らは、ツアーを抜け出して北京へ直帰することにした。途中渋滞に巻き込まれ、堅くて疲れる椅子にてウトウトしていると、地下鉄13号線の北苑駅に着いた。

かなり綺麗な駅である、地下鉄といいつつもこの辺では地上を走っている。地下鉄なのは市内だけなのね。さて、建国門辺りまで付き添ってくれた台湾女性にナビられて、王府井までやって来た。北京にある北京ダックで有名な全聚徳を訪問である。ここは、ツアーで一緒になった台湾の兄ちゃんから進められたのである。

北京空港 メインの北京ダックはなかなか美味かったが、それ以外は余り美味しくなかったな・・・。今ネットで調べたところ、こんなこと やあんなことが書いてあった。でも、予約をする必要はなかったし、サービスは可もなく不可もなくびっくりするほど美味しいわけでもなく、大衆食堂的な雰囲気のお店であった。

さて、未だかつて無い緊急突発企画の北京訪問。本場の北京料理が美味しくないのはいただけなかったが、あちこちで雨後の竹の子ごとく建築ラッシュ(本当すごい!)。さらに、王府井の賑やかさ。さすがアジア経済を牽引するだけのことはある。いつの日か再び北京を訪れることがあれば、もっともっと変貌を遂げているに違いない。その変わり様にびっくりしてしまうことだろうなぁ。

しかし、帰りのタクシーで「airport」すら通じなかったのはビックリした。モンゴルのタクシー再来である。仕方ないので、手を飛行機に見立てて『ゴゴゴゴゴーッ』とジェスチャーにて伝えると、見事に通じた!やっぱり最後はbody languageだね。