和歌山県(北山)
筏下りレプリカ(ちょいと分かりにくいな・・・) 和歌山県の北山村。ここは日本で唯一の飛び地による村で、和歌山県でありながら三重県と奈良県に囲まれている場所である。その由縁は以下の通り

昔から良質の杉に恵まれ林業で栄え、伐採された木材の輸送は川を利用して筏によって木材集積地の新宮まで運ばれた。当時、北山村は人口の大半を筏師が占め、新宮木材業者と筏師は共存共栄、切っても切れない関係で成り立っていた。明治4年、廃藩置県が実施され、新宮が和歌山県に編入された際、地理的に言えば北山は奈良県に属するところを「新宮が和歌山県に入ったのならぜひ私たちも」との村民の意見を聞き入れ、、和歌山県に編入された。そして、明治22年には七色、竹原、大沼、下尾井、小松の5つの村が合併し北山村と改称、施行された。

で、今回はこの北山村で体験できるという筏下りの為にやってきた。7月に福岡へ行くとき、飛行機の機内誌でこの北山川筏下りが紹介されていたのである。その写真は、「北山川観光筏下り」のHP通り、迫力あるものであった。これは行かねばならんなぁ、と企画を思い立った。

北山さて、肝心な筏下りの写真はあいにく防水カメラ不携帯のため撮ることができなかった。ポイントは3カ所ほどある高低差数mの急流。が、正直なところ、対象年齢が「10歳から70歳までの健康な方」とあって観光筏というように、ちょいと刺激が足りなかったかなという感じ。

が、筏下りの刺激だけではなく、途中の景色も楽しめるのがこの北山川。山深いこんな所にこんな景色が、と見入ってしまった(カメラ不携帯が痛い!)。さすが熊野を有する紀伊山地である。ウォータースポーツに運転と写真撮影の機会がほとんどなかったが、帰りの運転途中撮った写真。あれよあれよと霧が山を覆い被さっていった。

非常に雨の多い地域で、北山川訪問の際は雨具が必須である。ちなみに訪れたこの日も、雨が降ったりやんだり、途中豪雨を交えたりと忙しい空模様であった。苔むす木々に囲まれ、マイナスイオン盛りだくさん。こりゃ山岳信仰が生まれるのもうなずけるってもんだ。次は世界遺産登録された熊野の散策かな。



北山川観光筏下り 』 管理者:北山村観光センター