見学のススメ 首都圏外郭放水路


 
やって来ました首都圏外郭放水路の見学会。先日の日比谷地下空間見学 に続いて、地下見学第2弾。この建物の下に、地下神殿なるものが存在するらしい。とりあえず、施設見学前にビデオなど見たりしてこの首都圏外郭放水路について勉強する。




こちら首都圏外郭放水路の操作室。ガラス張りで中身がバッチリ見られる。ちょっと働きにくい職場だなぁ・・・。



工事で掘られた地面の地層。


いざ、地下へ!
いざ!地下の調圧水槽へと!建物外にあるグラウンドにぽつんとある入り口より潜入!



その全貌がだんだんと明らかに!


いざ、地下へ!
やって来ました、噂の地下神殿と言われる『調圧水槽』 に。調圧水槽は長さ177m,幅78m,高さ25.4mもあり、中には59本の鉄筋コンクリート柱が林立している。このコンクリート柱は、地下水の揚圧力を押さえるために設けられているとのこと。柱1本が500トンもあるらしい!天井まで届く巨大な柱、まるでカルナック神殿、大列柱室の様だ。ちなみに、中央左に写って見えるのは人の大きさ。

増水で溢れた各地の水をこちらの調圧水槽に集めて江戸川へ流すという仕組み。ここの排水能力は1秒間に200トンもあるらしい。イマイチすごさが分からないのだが、200トンというのは25mプール一杯分もあるそうだ。つまり、1秒間で25mプールを空にしてしまう能力! 




例の毎秒200トンの水を排水する14000馬力タービン。エンジンは騒音防止のためにカバーで覆われている。周りを取り囲む赤い物体は、緊急時に二酸化炭素を排出して消火するための装置。


バス移動



さて、お次にやってきたのは第5立坑(だっけな)。エレベーターを使って、下まで降り全長6.3kます。深さ約70mをグォングォンとエレベータを下りる。下まで降りると、5つの立坑をつなぐ長さ6.3km、内径約10mのトンネルがある。このトンネルは国道16号の下50mを走っているのだ。

この立坑の大きさは、スペースシャトルや自由の女神がすっぽりと入るくらいの大きさだそうな。立坑は工事時は作業基地としてトンネルを掘るためのシールドマシーン発進・到着の基地となり、完成後は各中小河川から洪水を取り込むための施設となる。



 


立坑を下から見上げる
立坑をエレベーターで下りきったところ。上を見上げると丸く切り取られた空が良い。



全長6.3kmのトンネル。



工事関係者は自転車で移動します。ここは駐輪場。



完成した立坑。しっかりと蓋がされ、見た目にちょっと分からなくなっている。



首都圏外郭放水路見学を終えて感じたのは、随分至れり尽くせりな見学会だなということ。地下の調圧水槽はもうちょい見学の時間が欲しかったけど、バス移動の手配までしてくれていて無料の見学会にしてはナカナカであった。でも、見学会にかかる費用もこの施設を作るお金にくらべたら微々たるものなのかな。相当な大枚をはたいて作られているな、と言う感じでした。