見学のススメ 国立極地研究所(南極・北極科学館)
 


昼下がりに訪れたるは立川駅。北口に位置するモノレールに乗り換えて。



そして、降りたるは立川北駅より1駅隣の高松駅。立川から歩いても良いけど、見学で色々歩き回ることが予想されるので体力温存モード。1駅だと¥100だし。



駅の北口階段下りて一つ目の交差点を左折。(南口から降りて右折の方が近かったかも…)



これまた1つ目の交差点にある、たいそう立派な裁判所を左折すると。



出てきたよ、南極・北極科学館の案内プレートが。



左手に赤と白のデザインが入った国立国語研究所を見ながら歩道をテクテク。



こちらが国立極地研究所は南極・北極科学館だ。休憩所も備えていて、まずは腹ごしらえ。途中で購入した美味しいパンをもぐもぐがっつく。薫塩ベーコンが最高に美味い!バリバリ&もぐもぐ。



科学館の入り口そばには、南極からの石が展示。左から「黒雲母片麻岩」、「???片麻岩」、「花崗岩質片麻岩」。そんなの、どうでもよいか。



ペンギンの足跡に誘われて研究所にGO。



入口で簡易パンフレットをもらって。



中の展示スペースはこんな感じ。



正面にあるのが南極大陸の氷のあるバージョンと、氷を除いた素の大陸バージョン。



その先には北極の模型もあり。



こちらは南極の氷を触って体験。うーん、良く分からないけど、カチコチでした。



こちらは氷を掘削する機械。3000mもの氷を掘り進むという。その厳しい環境にて氷を掘削するため、先端の金属部分は剛性にして柔性という相反する性質を兼ね備えたものを使用しているという。3000mも掘り進むと、そこは72万年前のものだとか。



一番の目玉展示物であろう雪上車。青いドラム缶は燃料とのことで、燃料をバカ食いする雪上車は燃料を後ろに引いて、頻繁に給油するとのこと。1Lで250mというから、戦車よりも燃費悪いね…。



もちろん、中も見学可能! 後ろから入ってすぐの左手は無線機っぽいものが並んで、右手は調理用のガスコンロが。この雪上車で何日もキャンプしながら突き進んでいったんだな。



こちらが運転席。



ガスコンロと、天窓。



迫力ある雪上車の映像!



こちらが歴代の砕氷艦。映像にあるのは4代目の「しらせ2号」だ。最新のものは先端から海水を噴出しながら氷を砕いて突き進むとのこと。知らんかったよ!



こちらは昭和基地の建物壁とのこと。最初は気象条件がわからず-50℃を想定した断熱材で設計したらしい。



こちらも目玉のオーロラシアター。想像してたよりこじんまり。



こんな感じでオーロラが上映されるけど、ちょっと画質が粗いな…。もう少し綺麗な画質だと、もっと見ごたえがあるんだけど。これってどうにかならないのかな。



こちらが、隊員の防寒服。奥に見えるのが初期のもの。パッと見はそれほど変わらないかな。スキー場にこんなウェアの人っているよね。



子供の粘土細工のような隕石。前に星のことを調べていて知ったんだけど、南極は隕石が沢山拾える地球上のポイント。地表(氷)に落ちた隕石は長い年月を経て氷に流されて地表へと出てくるのだ。その事象に気付いた日本人観測隊は、沢山の隕石を持ち帰ってアメリカと並ぶ隕石保有国なのである。しかし、これだけ大きな隕石だと、相当な破壊力を生み出しそうだ。辺り一面氷が溶けちゃうのかな?



南極の動物たち。



アザラシにペンギン、キツネetc。今じゃ、どれも持ち帰れないものばかりだろうね。



こちらはライギョダマシという南極の大型魚で170cm超にもなるとのこと。



なかなかグロイ生き物たち。ワラジムとかヒモムシがでかいんですけど…。ワラジムシなんて、2本足で歩いて言葉をしゃべりそうなたたずまいだ。先日の目黒寄生虫を思い出したよ。



こちらは苔。夏と冬で寒さの強弱が激しい南極は、苔の成長が年輪のようになるとのこと。古くなった部分も腐らずに残るから、こんな風になるんだってさ。ほぉ~、豆知識だな。



こいつが、予想以上に感度良くグリングリン動く。



グリングリン動く地球儀はオゾン層の様子が投影されているので、オゾンホールの具合をうかがい知ることができる。



こちらは、オーロラの北極と南極の状況を比較したもの。そうか、太陽風は同じようにやってくるから、北極と南極は同時期にオーロラが発生するんだな。でも発生は同じくしても、その様子は異なるとのこと。



こちらは立派な建物、総合研究棟で国立極地研究所や統計数理研究所が入居している。こちらにコインロッカーがあるので、荷物がある場合はこちらに預けて南極・北極科学館を見学すべし。



総合研究棟の入り口にも南極ものの展示が少々。反対側には鳥獣戯画の巻物といった文学資料の展示も少々。



駅に置いてあった冊子で「立川に行こう」みたいな特集があって、紹介されている見どころの1つが極地研究所であった。なかなかに期待して訪れた極地研究所(南極・北極科学館)、期待通りに面白いものであった。数々の展示物もさることながら、あちこちに設置されている液晶パネルの映像が興味深いものであった。

過酷な南極での映像は見ているだけでも楽しいものばかり。昔のものから最新のものまで放映されていて、その画質の差にも、長い研究の歴史をうかがい知ることができる(1957年から半世紀以上も研究されている)。ちょとアクセス悪い場所に位置する南極・北極研究所。無料でこの充実ぶりに訪れる価値は十分!