鑑賞のススメ 「第18回 岡本太郎現代芸術賞」展@川崎市岡本太郎美術館


 
続く、安息の週末。小田急線は向ヶ丘遊園へとやって来た。C'est une bonne idée気になるけど、今回はベーグルカンパニーへと。

  
行き先は生田緑地にあるという川崎市岡本太郎美術館。途中からこんな道になって(マジ?)。


もうトレッキングコースですよ、これは。


グリーンアベンチャーコースであった。

 
途中ベンチなんかもあったりするので、仕入れたパンをここでモグモグするのもよし。

 
最後の階段をはぁはぁしながら登りきると、舗装路が!

 
えっと、岡本太郎美術館はと。階段と下り坂があるみたい(下りなので階段を選択)。

 
森の中に、いきなり現れる秘密の建物と言った感じ。ほぇ~、すっごい建物ありますなと。


どんより曇り空なのが残念なところ。


メコッとへこんだオブジェ。なんでしょーかね。

 
さてと岡本太郎美術館へと!なんだか、建物が格好良い!


入口も格好良い。暖房ガツンと効いている!

 
無料のロッカーあり。


チケット購入。良心的な¥600!


常設の岡本太郎展は撮影禁止ながら、こちらのコーナーだけは撮影OK!

 
しかし、背景として撮影OKなのであって、こんな感じで個別の撮影はNGという(なんか、ややこしいな)。


で、今回、遠方かつ駅から30分近くもテクテクあるいてやって来た川崎市岡本太郎美術館。
その遠さから、なかなかに訪れることできなかったんだけど、「第18回 岡本太郎現代芸術賞」展を機会に訪問決意。

  
会場初っ端で目を奪われるのは、『神宮寺宮型八棟造』。妙に見慣れた毛布と霊柩車と言う異色のコラボ。

「審査評」に笑ってしまった。  ~やがて妙な違和感が押し寄せてきた。こどもの頃から見慣れた霊柩車がこれほど安っぽいことに、脳味噌がついていけない。霊柩車は、重く、堅く、冷たい。脳内に保存されたこのイメージはすぐには上書きできないらしい。記憶とのズレが解消できない。家の毛布をまとうことで死体を運ぶクルマが故人を偲ばせる”あたたかい寝台車”になると作者は言うが、ズレはそこを通り過ぎて、もっと先まで行く。ここにあるフレンドリーな安っぽさは不気味だ。


  
ずらら~と『montag』


『そこに立つ、存在するⅣ』


大きさが伝わらないけど、壁一面に広がる3枚の画。迫力満点!『アウラの逆鱗』


『Airmailed Stamps』

   
作品名が???だった『/8000000』

 
作者は岡本太郎と同じ川崎市が地元と言う。『木・石・竹と命を「カク」祭り』

  
『Plastic Structures 不可解な現前』


『豊饒史のための考察』。むむむむむ?

  
『Land scape』。コンクリートや葉っぱ等を用いて被災地の福島県富岡町を描いた(作った)そうです。

   
『どれいちゃん号』。館内には、どれいちゃん号の解説ビデオの音楽とナレーションが響き渡る・・・。


『レペゼン 日本の美術』。私には難しかったです・・・。

 
『magnets』。おはぎが並んでいると思ったけど、砂鉄だったみたい。

  
『Battledore』。色々なガラクタ?で巨大な羽子板製作されてました。モンハンの武器採用されそうな破壊力を秘めてますね・・・。


会場パノラマ撮影、パチリ。


『キオクノユメ』。こちらも色々集めた???

 
とりあえず、縦撮影もしてみよう。

  
『20140823』。「説明(言葉)がなくても観賞を楽しめる作品」とのこと。ウォーリーを探せ的な、でしょうか(あってるかな)。
それにしても、タイトルが凄いね。製作年月日でしょうか。

  
『女、彫刻家、音楽、5、好運と放蕩』。凄いタイトルですね。ひととき流行った「部屋とYシャツと私」や「恋しさと せつなさと 心強さと」
といった3段活用(なのか?)を上回る5段活用ですよ。内容も現代アートと言ったところの新鮮にして難解で理解困難なものでした。

  
『時空遊戯』。自分だけが読める文字を創造して、世界各地にばらまき、未来人を混乱させるという壮大な計画?

 
『管理・維持・鑑賞』。ん?何だか清掃員がやって来たけど。もしかして、何かのパフォーマンスか?と正面に来てみると!?

 
パネルをふきふき、かなりの長時間パフォーマンスです。途中、拭き物を交換して掃除する芸の細かさ。
途中から、女性がオペラを歌い出す異次元、いや、違和感空間。2人もパフォーマーを要するとは、お金かかりますね・・・。

   
オペラを聞きながら、後ろの作品もチェック。しかし、理解できず。『プラモンスター』


出口付近にて再びパノラマ、パチリ。

 
『鴉溝鼠電柱塵高層建物汚川屏風』(コピペしているけど、間違えてないよね?)。解説に思わず笑ってしまった(おいおい)。

この作品は最初のアイデアが出た時に、ほぼ完成図に近いものを頭の中でイメージできていました。それから完成まで5年かかっていますが、実製作期間は5ヶ月といったところです。理由は単純で、ただただ描くのが面倒臭く、途中何度も匙を投げていたためです。しかしその間に最初に描こうとしていたものは曖昧な記憶となり、5年の時代の流れの影響も少しはあり、当初の構想とは少々違うものになった様に思います。

 
最優秀の岡本太郎賞を取った『金時』。あれ?これって、どこにあるんだろう???と結局見当たらず(残念)。
審査評:~焼き芋に掛けた彼らの探究心は本物だ。その味の極上さと来たら!美と力と味と道が合体した本作はまさに岡本太郎賞の名に値する。

 
お楽しみの美術館にあるガチャガチャ。が、こちらにあるのは全て岡本太郎シリーズであった。

 
最後は気に入った作品の投票。各作品でデッドヒート繰り広げられています。投票状況がバッチリ可視化されてますよ。


出口の所では、岡本太郎作品と一緒に記念撮影個所も。

 
岡本太郎美術館の母の塔。空はどんより曇り空。そして、『金時』の作品も見当たらず・・・。
この後、生田駅までテクテク。結構な距離を歩き回って、怪我した足が傷み始めてきた・・・。