バングラデシュ旅行(散歩)→バンコク経由の帰国



本日はバングラデシュ最終日。イスラム教では休日の金曜日は道路も穏やかな様子で。


朝食では相変わらず他の宿泊客の姿を見かけることなく、そして食事のお皿が1つ減っていた…。
唯一のお皿も昨日と同じもの。元在住のMr.Tが『毎日カレー生活で辟易でした』 と言っていたけど、その言葉がフラッシュバック!
毎日カレーでも違うお店を巡れば大丈夫だけれど、同じ所のカレーを立て続けて食べると身体に拒否反応生じてしまうのを理解。


朝食でちょっと拒否反応出しながら、本当にやることなくなった最終日となる半日のバングラデシュ。
ちょいと、その辺をプラプラして、チッタゴンの街並みを散策するか(既にガッツリ散策をしている訳なんだけど)
昨夜のうちに、まだ通ったことのない道を選び出してルートを大まかに決めたのだった。


ってかホテル前が騒がしいですね。『あれ?屠殺始まるの?』と何が起こるのか分からないまま見学。


あれ?とよくよく見たら、お隣には既に屠殺されているヤギさんが…。
後で知ったのだけれど、本日はイスラム教の祭りとなる犠牲祭(コルバニイード)の日でした。
この日は街のあちこちで牛が解体されて、家族、親戚、恵まれない人たちにふるまうのだそうです。

そうでした!チッタゴンに着いてからヒンドゥー教でもないのに、あちらこちらにいた牛さん
船舶解体所では、全然見かけることのなかった労働者
Asian SR HotelやFavor Innの満室状況
全ては、この犠牲祭(コルバニイード)によるため前後日はお休みなのであった。

あんまりえぐいものは撮影していないけど、苦手な人もいると思うので写真をぼやけさせておきました。
でも、えぐいもの問題無しにして、犠牲祭に興味津々な人はマウスオン で通常写真が掲載です

*2015.11.29 マウスオンからボタンで一括ぼけ写真解除に変更(スマホ閲覧を考慮)




あっちでも屠殺している~!
しかも、既に屠殺を終えて、解体始まってますよ(皮を剥いでいる)。ひょえ~。


子供も興味津々、恐れることなく屠殺された牛さんをツンツンですよ。


あっちも、こっちも、街中で屠殺に解体じゃ~!
首を切られて、牛さんピクピクしてますよ…。
そして、刃渡り30cm以上の血塗られたナイフ持って、こちらに歩いて来る人、
そんなシチュエーションって未だかつてないから、体が瞬時に猛烈緊張! こえぇ~!


こんな感じで、通りはあちらこちらで牛さん解体。20mあけることなく屠殺に解体でしょうか。
皆さん手慣れたもので、携帯で会話しながら牛の足を押さえていたり、携帯で動画撮影したり。


辺りは血なまぐさくて糞尿の臭いです (屋外にもかかわらず、先日の市場以上に)。


綺麗に皮がはがされちゃってます!結構なお手前で!
皮をそのまま敷物に解体して、衛生面を考慮みたいです。


お花屋さんにもお肉が吊り下げられてますよ!


木陰とともに穏やかな道ですが…。


うぎゃ~!と血が滴るというか、血で覆われた道ですよ(これ、まだましな方)。


こちらは、看板を撮ったわけではなく、後ろ足を運ぶ人でした…。


写真だと分かりにくいけど、側溝もどぶ川も真っ赤に染まってます。


カラスも集まって来て、こぼれた内臓をついばむ…。戦場の後とかも、こんな感じなんでしょうね…。


おげぇ~!駐車場で解体しちゃいますか。これ、ビジュアル的にも、かなりやばいっすよ。もち、臭いも凄い!
帰国後に調べたけど、生贄となる牛に最初のナイフを入れるのは、イマームと呼ばれるイスラム教の指導者だそうです。
一太刀の後は、男たちが引き継いで解体していくそうです。なので、イマームは各地を猛烈忙しく回るのだとか。
近年の経済発展で、あちらこちらでの解体が増えて収集付かないため、解体場所を政府が決めたとか(ダッカは特にみたい)。
途中で、これが人だったらと想像してしまって、ちょいと気分が悪くなってしまったよ。
というのも、とある国の文化大革命では、白昼堂々とそんな事が行われていたという話を思い出してしまったのだ。



糞尿に血なまぐささで、ちょいと息抜き。池のほとりへ行ってみた。
おっさん、おしっこか?と思ったら釣りしてました。


こちらは、凄く豪華な家。一般家庭とは段違いの門構えです。


解体場を犬が離れて見守る。肉が欲しくてたまらないのかな?
時折、ポーンポーンと太鼓のような音 が響いているのだけれど、それは牛の足を切り落とすために刃物を打ち下ろすモノであった…。


いそいそと持ち運ぶのは…。内臓なのでした~。


なんか頭も処理していますね…。ここ以外にも細い道を通ったりして、どうにも避けきれずヤギや牛の血肉を確実に踏んづけてしまったよ。
以前に夢枕獏の『鳥葬の山』 と言うのがあったが、自分も日本に帰ってから何か因縁めいたものが起きてしまうのでは、と想像してしまった。


無造作に内臓ごろり。


こちらの犬もモノ欲しそう(追い払われていた)。


(これはえぐいわけでないけどJavaScript記述の勢いよくして)沢山の皮が積まれていました。


やれやれと殺戮の嵐ですわ。こーゆーのって動物愛護団体は何も言わないんですかね。
ところで、こちらはいつ完成するか分からない高級住宅の建設。


こちらでティーブレイクすることにした。寡黙にチャイを差し出してくれる兄ちゃん。
飲み終えてお金を払おうとしたら、『お代は要らないよ』と言葉も出さずに目が語っていた(格好良いな~)。


こちらは公園。チラ見したけど特に見所もなく。


こちらは植物園かな。ゴミもなくきれいで、血なまぐささもなくほっと一息のエリア。


今回見かけた一番豪華できれいな高級マンション。日本にあっても遜色ない佇まいでした。


暫く散歩を続ける。頭の上の盆にお肉を乗せて駆け出す子供。


こちらの人はお洒落なプリント生地の服かと思ったら、返り血であった~。


道のあちこちに生皮積まれておりますわ。
自国内で足りない牛はインドから輸入されて、そして解体されて剥ぎ取った皮は再びインドに輸出されるとか。
でも、牛を神聖視するインドも黙っているわけではなく、輸出規制があったりして牛の値段も高騰するとか。


混雑する交差点も今日はのんびり(祭日のため)。


昨日の露店街もお休み。


アイスもこんな感じで解体 、いや分割して売られているんだね。綺麗に4つ売り切れました。


生皮積みこまれて、ひーこらリキシャさん。


腹減ったなぁ~と。やっているお店もなく。こちらのおっさんが何度も手招きするんだけど、揚げ物はな~。


ラビリンスな市場も今日は閉店ですね。


仕方ないので、ホテルでSOYJOYを食して、後はどこかでロティでも食すとしよう。
ホテルの警備員にCNG拾ってもらって400BDT(≒620円)で交渉。相場よりも高めだけど、今日は祭日だからね~と。


本日は散歩で200体以上の解体現場を見てしまったけど、空港までの道で更に200体ほど見たかな。
そして、続々積まれてくる皮。あちらこちらで、ものすごい数です。


空港近くでロティを見つけたので、『ロティロティ』と運転手を止めて、3枚ほどいただく。
値段は5BDT(≒8円)と、適当な値付けだった。実際6BDTを支払うも、おつりは良いよね?と。
リーンなロティは美味かった。そして、余った最後のぷっちょを子供に配った(大喜び)。


ロティが済んで、『チャイチャイ』叫んでいたら、ドライバーが途中でCNGを停めてくれた。
笑顔も見せて、ロティ辺りから大分打ち解けてきた感じ。チャイ代金も支払してくれたよ。


チャイを飲み終えて、思い残すことなし。空港へと!


途中、めっちゃ船が陸揚げされていた。上手く撮影できていないけど、物凄い数。


そうこう、空港に到着。彼は律義に400BDT精算なのでした(チップはずんで支払ったけど)。


閑散とした空港。そういえば、結局チッタゴンでは外国人を見かけることはなかった。


チェックインを無事に終えて出国ゲートに向かうと、スタッフ(?)がここで出国審査だよと。


後から搭乗客もやって来て、久しぶりに見た外国人(≠バングラデシュ人)。全てアジア人であった。
中国女性×1名(マジ?1人?)、韓国男性×2名、韓国男性×1名(行きも見かけた人)。国籍不明×1名、×1名の計6名と結構居ました。
そういえば、左奥の荷物セキュリティーでスタッフの人からチップをねだられた。発音悪い英語だったし、言葉分からないふりしてスルー。
バングラデシュではチップをねだられることなかったけど、最後の最後で感じの悪いスタッフであった(荷物なかなかよこさないし)。


ところで、国際空港を名乗っているけど、開店しているお店は1店舗のみ。


飛行機は定刻通り来るかな~?


チップをあげなかった腹いせか、スタッフは全然違うゲートを告げてきたのであった。
やって来る飛行機は1便だけだから、すぐにどこのゲートか分かるけどねっ。


意外にも定刻通りに飛行機はやって来た!


乗り込んで、無事出国~。予想に反して濃密な3日間であったよ



↓バンコク↓

で、予定通りにバンコク到着。乗り継ぎ余裕を見て5時間あけておいたんだけど、暇だな~と。
そうだ!Marriott Hotelのルーフトップバーへと行ってみよう! 滞在30分超位だけど、5時間同じ場所滞在よりも良いでしょう。
我ながらナイスな企画を思いついたよ。荷物を預ける場所を探して無事にデポ(到着と同じフロアにあり)。
バングラデシュでは小奇麗な格好だけど、バンコクでは小汚い恰好。でもギリギリ許されるでしょう!(勝手な自己判断)


という訳で再びAirport Link RailとBTSを乗り継ぐ(本当、パスみたいなの買えばよかったよ)。


空港からMarriott Hotelは乗り換え2回と、やや面倒くさい。


Marriott HotelがあるThong lo駅。この辺に建物があるはずだけど…、あった~(助かるGPS!)。


エレベーターに乗って上のフロアへと。途中エレベーターを乗り換えて。


エレベーター降りたところはレストランコーナーで、階段上っていくと屋上に出た~!


偶然にも日本人男性2名の方と同時に入店したのでご一緒させていただくことに。
1人で来てしまったので30分程の滞在ですが、ご一緒させていただけますか、と。


席を離れて写真を撮りまくり~。


風が気持ち良く、仕切りがガラスなので、席に座っても視界が遮られることなし(これ良いね)。


あれよあれよと時間は過ぎて、そろそろ空港に戻らねば~。下のレストランを通り過ぎて。


最後の写真を撮っておこっと。


ここが乗り継ぎのエレベーター。1階に降りてMarriott Hotelを後にする。


少し腹減ったなと、こちらの駅でお腹に何かを入れておこう。


屋台にてゲソをお買い上げ。焼き直しをしてタレつけてくれたけど、このタレが非常に辛かった!


再びBTS乗り継いで。


パスがないから、混雑する券売機に何度も並んで、Airport Link Railで無事に空港へと。


こちらにて預けていた荷物を受け取って(24時間100THB≒340円)。


無事にチェックインを済ます。はぁ~ANAの安心できるサービスですよ。


全て予定通りに事は進んで、チェックイン、搭乗、出発と成田に向けて帰国。


成田に着いた~。荷物受け取りと税関の所が混んでますわ。さすがシルバーウィーク!


長いこと訪問希望していた船舶解体あるチッタゴンに行くことできました。しかも、無駄足踏むかもしれないというアポなしの突撃個人訪問。
訪問前までは、バンコクにて裏目続きで、こりゃいったいどうなってしまうんだろうかと思ったのだけれど…。

最近の引きの強さというか、アポーツ能力向上しまくりで、現地にて神のごとく引き当ててしまった引率者。
お陰様で、船舶解体現場を見学することできました。欲を言うなら、沢山の労働者が群がる光景が見たかったんだけれど、そこまで求めたら
罰が当たってしまうってもんでしょう。しかも、特にやることなかったチッタゴンにて2日目は船舶ドックを見学させてもらい(これも神がかり)、
そしてそして、3日目の最終日には犠牲祭に当たって、牛の屠殺に解体を見学することできましたよ(船舶解体に続いて牛の解体までも)。

予想もしなかった出来事が目白押しで、濃密な3日間を過ごすことができました。
今回はバンコク~チッタゴンという航路の発見と、スマホのGPS機能所持と言うことから、その時が来たと思われる。
どちらも揃わなければ、日程的制限と土地勘の無さから訪問は難しかったことでしょう。いやぁ、まさかに、ここを訪れることできるとは。