鑑賞のススメ 「第19回 岡本太郎現代芸術賞」展@川崎市岡本太郎美術館
久しぶりに降り立った向ヶ丘遊園。なんか、杜王町の様な雰囲気だぜ。
ってか、本当は外岩企画を打診したのだけれど、2名しか集まらずぽしゃってしまったのだ。
どうしたものかと考えたところに、そう言えば去年観て面白かった岡本太郎現代芸術賞展がやってるよ!と。
駅前通りを歩いていると、あります、あります、ポスターが。
ここって、元モノレールがあった所の足場ですね。いつの間にかモノレールも撤去なんだな。
あっ!藤子・F・不二雄ミュージアム
行きのバス!本日ピンでなかったら、訪れたかったところ。いつの日か…。
暫くテクテクすると、出てきました生田緑地にある岡本太郎美術館。
ほのぼの&子供たちが無邪気に遊ぶ生田緑地。
子供の遊び場としては、最適な場所ですね。
生田緑地にて見かけた、巣箱ならぬ、本箱。
手持ちの本を1冊入れて、木箱にある本を1冊持って行くという交換システム。
我が家のそばにもあったら面白いのにな。
歩みを進めて岡本太郎美術館へと。美術館に続くこの道がなんだか好きなんだよなぁ~。
と、その前に…。仕入れてきたパンを食す(もぐもぐ、うま~)。寒さも和らいで、ベンチでのランチを楽しむことできるようなりました。
程良い散歩を経て岡本太郎美術館に到着。
階段上り終えて到着~。
オブジェも健在ですわ。
では、美術館へと。
突撃~。
先ずは荷物をロッカーに入れてと。「あれ?」と百円残ってましたわ。ラッキー!
チケット購入
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先ずは常設展を鑑賞。時間がないことと、去年も観ているので、やや駆け足気味に。
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では、企画展のエリアへと。ここからは撮影自由!(ちょとフライング?)
改めて、岡本太郎現代芸術賞展、TARO賞です。
企画展のエリアに入ると、すぐさま迫力ある作品が立ち並ぶ。
『ミス煎餅』/折原智江
きたぁ~!と、お煎餅による墓石ですよ。頭の下に入っているもの…、それは乾燥剤だそうです。
煎餅が湿気ない様にという事と、作者の信念が腐らない様にと言う想いだそうです。
側面に墓誌。「醤油臭い看板娘」ですか(笑)。
う~ん、存在感ある作品ですわ。そういえば、去年は『神宮寺宮型八棟造』があったな。
あれは、普段見慣れた毛布と霊柩車と言うコラボであったけど、死に関連するアイテムとのコラボが流行っているのかな。
その普段接しない世界とのコラボによる違和感が人の心に残るんだろうか。
『For the Existence –
屯』/本郷芳哉
できそこないの、かりんとうの様な、溢れだしたナトリウムの様な…。
『景』/原田武
足元を見たら、「あれ、これも作品?」てな感じ。
壁に接している、こちらも作品…だね。手が込んでます。
あれ、まだ作品置いてあったよと、次の作品が向こうに見えてます。
『Viewpoint
of God』/井田大輔
進化論と創造論の対決ですね。
『ハルキゲニア、生活の悩み。5億年前の海でハルキゲニアも悩んでいる。「左列の真ん中の足が、何かおかしい。」』/森本孝
やたらと長い作品タイトル…(もちろん、コピペ)。
なかなかぶっとんだ作品の数々でした…。
この辺も、その作品の1つ1つ。これなんか、キン肉マンの超人レスラーとして出てきそうだよ。
この作品群の全体で意味するものは、既に理解の範囲を超えてますわ。
この辺なんか、誰かが書き込みいれても気づかなそうだなと(笑)。
『ここに住むための方法』/村上慧
『なんだこれ?入って良いのか?』と思ったら、足元にメッセージ。
『青空があるでしょう』/三宅感
うぉっと存在感ある作品。その圧倒的な大きさにもかかわらず、作りこみは雑な所全くなく。
ぶっ飛んだ作品ですね…。股間に抱えているもの、危険なものかと思ったら心臓でした。
細かい所もしっかりと作りこまれていますわ。これ、何百年か経ったら、不思議な遺跡として発掘されてしまうんだろうかと。
「夢、母体、子供心、自我、生活、仕事、誕生と死」というキーワードと、人生の流れを示したそうです。
『児島荘2号室』/坪井康宏
雨漏りの修復のために貼り付けたパネルを部屋全体にもやってみたという。
不思議空間が醸し出されてました。色の濃淡具合から、ホログラムの様な、なんか目が変になりそう…。
『二百万年の孤独』/川久保ジョイ
こちら、先月に資生堂GALLERYで観てきた川久保ジョイによる作品。
どれどれ、入り口とな?カーテンをめくると…。
『どっひゃぁ~!』てな感じの驚きであった。前情報なくて良かったわい、と。
他にも作品色々。
『逃れられない運命を受け入れること。』/横山奈美
トイレットペーパーの芯だそうです。むむむむむ…!?。
ここらで、パノラマ、パチリ。
『反転の山/国の器』/二藤建人
この隕石落下後の様なものは…。
作品裏には製作過程(?)、ビデオあり。最後裸で突撃は、危険なものが写りこんでいるような…。
『Cold sea and cheek,the warm tears to the sound that does not
disappear』/花沢忍
こちらも、画だけなら、ふ~んなのだが、周りを彩る作品の数々が…。
「よんでもいいし、よまなくてもいい」らしい…。
う~ん、このリカちゃん人形が意味するものは!?
『ムシトリ』/関川耕嗣
どこからともなく、虫の音が聞こえたのはこれ?
『地球が生まれた日』/松下敦子
動機は「捨てるのが、もったいなくて、ついつい、たまってしまった、家族の衣類。そうだ、これで絵を描こう」だそうです。
しかし、こちらの作品、カタログのモノからちょいと変わってないかい?展示中に創作意欲わいちゃったのかな?
再びパノラマ、パチリ。
『トモダチ・ツボラ・ヴェラチャン~地球最大の戦い』/岩村遠、鹿毛倫太郎、古賀睦
ん、合作ですか?黄色い物体の目を見て、『The Five Star
Stories』のすえぞうを思い出したよ(マニアック漫画だな…)。
『デモクリトス 断片 B117』/林楷人
ん、なんか去年もこんな作風あったよねと、確認してみたら、同じであった。
去年と同じように、何かパフォーマンスがあるのかな???
『Vacant』/三角瞳
な、なんだ!これは!?てな感じで、思わず近寄ってしまった作品。う~ん、アンドレアス・グルスキーの様だ…。
これが、カオスの正体ですね。
『FAT WOMAN~虹色の雨が降る~』/TEAM
WARERA
タイムカプセルかのような作品。ディスカッション(?)映像付きでした。
『Atem(えーてむ)』/笹岡由梨子
ちょいと調子悪かったみたいだけど、少し待ってから上映開始。
なんか始まったぞ!ブクブク泡立ちながら、不思議な映像が流れだした。ハノイでの水上人形劇思い出しちゃったよ。
『夢遊ニマカセテ、意識ユレル』/辻元百合子
こちらは???
めくってみたら、影像流れてるっ。
『裏社会』/國本翼
ふ~ん、てな感じで空き箱積み上げたのかなと(この時点では作品名知らず)。
作品のタイトル見て、「あれ?」と。え、もしかして、もしかして!?
これってあれだよね。これは、あれ!
いきなり、作品の後光が見えだしましたわさ。
これは、あれ! 途中、意地悪な考えで、どれか手抜きで、そのままの箱があるんじゃないの!?と。
『万岳図』/六無
地震を表現しているそうです。電車路線の様な模様が、揺れの為か、ぶれてました。
『恐み 恐みも白す』(かしこみかしこみももうす)/村上佳苗
キャンバスはみ出てました。
途中、清掃の方を見かけたんですが、「あれ?これパフォーマンス?」と去年のを思い出して。
急いで、その後姿を撮影したんだけれども、本当のところはどうだったんでしょうか。パフォーマンス見逃した!?
そんな訳で、見終えました。面白かった岡本太郎現代芸術賞展。
そして、書庫コーナーで、いくつかの冊子をペラペラと。
池田龍雄のアヴァンギャルドが、猛烈印象に残った。ベルセルクの世界ですな。
いや、ベルセルクが、池田龍雄の影響を受けているよ。もの凄く個性的な画でした。
ガチャガチャもチェック!(我が個人統計によると美術館のガチャガチャは面白いモノあり)
さて、恒例のお気に入り作品にシール貼り。結構票が分かれてますね。
これも、あれも良かったんだけれども、悩んだ末にあの作品に一票!
手紙プロジェクトなる、アーティストへの手紙というものがありました。
帰り道、ぷらり、宙と緑の科学館へ寄ってみました。
うげっ!とナイスなレイアウトで展示。こちらの展示ならば無料で入場可なんです。
鳥も獣も。
生田緑地に生息する生き物たちが並んでます。
たんぽぽの根っこは60cm以上ですか!
狸もかけてくる!
そんなこんなで、生田緑地を後にした。しかし、こちらの斜面の地滑り防止の施行。
これも、ある意味アート作品じゃね?(ズームしたかったけど、電池切れになってしまた…)
本日はタイミング良く訪れることできた岡本太郎現代芸術賞展。作品鑑賞で、脳みそシェイクシャックと刺激を受けました。
う~ん、このシェイクシャック刺激って、大事だよね! 今度来るときは、メガスターなるプラネタリウム鑑賞も合わせて楽しみたいな。
もひとつ、藤子・F・不二雄ミュージアムの方も訪れなければ…。
そんな誓いを抱えて、この後、クライミングジムったら、途中でコンタクト外れて見失ってしまったよ。
岡本太郎美術館のロッカーにて100円ゲットして浮かれていたら、数万の出費につながってしまった(涙)。