見学のススメ 建築ツアー@渋谷



本日はショートに廻る、建築ツアー@渋谷へと参加。後半はツールドツマリの上映会です。


最初は、青山製図専門学校(desiged by 渡辺誠)
ここってば、去年10月に代官山であった新麦パーティーなるイベントに行くときに、
散歩がてら渋谷からテクテクして非常に気になった建物だよ!(HP掲載してないけど)


手すり個所もなんだか独特ですね。


そして、コンペを勝ち抜いて受注を勝ち取った、建築家の渡辺誠さんの紹介です。
メカニックメカニックしたこの建物。ガンダム世代の影響モロ受けての設計家と思いきや、
ご本人は、そんな趣味は持ち合わせていなく、影響もないと言い放ったとか。
大江戸線の飯田橋も渡辺誠の設計です。入り口や、通路の所ですね。
通路のパイプ配置は、プログラムによる設計(レイアウト)と言う斬新さ。


ちょいと周りこんで、後ろ側にある避雷針もバッチリと。
そうそう、自分も去年にこのルートで後ろ側を見ましたよ。


お次は乗泉寺(designed by 谷口吉郎)。こちらのお寺が格好良いとのこと。


エントリー良い感じっすね!


おぉ~、これはこれは。


良い感じの境内でパノラマパチリ。


タケノコにょきにょきですわ。ちょいとシーズン遅れかな。


なんか良い感じの納骨堂?


その佇まいと、配置とで、横からアングルパチリ。
ふと、スリランカにあるジェフリー・バワ設計のSeema Malakaya を思い出しました。


奥に目を転じると、先ほどの青山製図専門学校!


本堂の壁が良い感じ。


なんだか、ステンドグラスかの様な。


境内の自販機を見てみると。お買い得ジュースですわ。良心的ですな。


再び対角位置にてパノラマ撮影。


コンクリートは木目調かのような加工を施しているのかな。


大通りを渡って。


この崩れ落ちそうな家ではなく、渋谷のラブホテル街をずんずん。


タマゴ型の建物が!


こちらは設計さることながら、構造化計算がきちんとされているとのこと(designed by 遠藤正樹, 池田昌弘)
構造化とは、何ぞやと調べてみたら、wikipediaには以下のとおり書いてあった。
構造家(こうぞうか)は、構造エンジニアの中でとくに作家性、作品性のある者をさす日本独自の呼称。


なかなか面白い形状です。場所柄なのか、窓も最小限にて抑えているらしい。


こちら、元は住居として作られたけれど、今はお店、イベントスペースとして利用されているみたい。
調べてみたら「CAFE&BAR LX」というお店だった。お店訪問して建物の中に入ってみたい!


次に向かうところは。


松濤美術館(しょうとうびじゅつかん)。


石造り風な建物です。まるで神殿かなにかの様な。


ただいま、『頴川美術館の名品』(えがわびじゅつかん)やってました。松濤美術館(designed by 白井晟一)
哲学を勉強していたそうです。白井晟一(しらいせいいち)って、知らなかったんだけれども、今調べていて、えぇっと!


この良く見る中公文庫のカバーを外した表紙に描かれている鳩。なんとなんとで白井晟一によるものであった。
自分、カバーを外してそのまま(ブックカバーせず)読む派なので、この鳩、良く見るっすよ!


直線を嫌って(?)、曲線を多用した設計だそうです。


曲線だらけです。


こちらもあちらも、曲線あり。階段が良い感じ!


光の按配が秀逸です。見所なのが、CADもない昔の施行ながら、階段の手すりが1本の鉄で作られているというこだわり。
分割して持ち込んだ手すりを職人さんが溶接して1本に仕上げてしまったそうです。
地下2階から上2階までの階段手すりが1本ですか。このぐにゃぐにゃの手すり。そうと言われなければ、気づけませんな。


格好良い階段に思わず縦パノラマ。
くぅ~!しびれるぅ~!!建築家に階段フェチは多いのだとか。


見事に曲線だらけ。橋もくびれがあって緩やかなカーブを描く。


こんな感じでくびれてた。下から上から眺めまくり。


階段のぼりきったところ。何だか、落ち着く設計と内装だぞ。


時間に限りあって作品は駆け足だったけれど、その建物はもちっとゆっくり味わいたい設計であった。


んで、場所は移って。松涛倶楽部(designed by 黒川紀章)


こちら、驚くことなかれ、個人宅と言う。個人宅を黒川紀章が設計?個人宅で松涛倶楽部?
建物プロフィールはさておき、個人宅とは思えない佇まい。とにかく、凄いですわ。


後半のツールドツマリの上映会まで暫しの自由時間。Bunkamura カフェ・ドゥマゴパリにてコーヒーぐびぐび。


『俺たちの国芳 わたしの国貞展』って、ここでやってたのか。
時間とともに、段々とお客さん増えてきました。コーヒーご一緒した方が、お勧めですよと。


そういえば、途中の縦列駐車で前後のナンバープレートが!
前に集合住宅ツアーでは、駐車場に並んで同一車種のぞろ目ナンバーだったけど、今回は全然違う車種で地域も異なっていた。
たまたま、縦列駐車でぞろ目のナンバーが揃っていたという事だよね。凄い偶然だわ。


と言う訳で上映会です。豪華設備にてツールドツマリ。

TOUR DE TSUMARI(ツールド妻有)は、新潟県妻有(十日町市・津南町)地方で、3年に一度開催される現代アートの祭典「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」において、建築家伊藤嘉朗氏が、2006年に企画・発案されたサイクリングイベントです。

伊藤嘉朗氏は、美しい里山の風景やアート作品、建築作品などを楽しみながら自転車で巡るアートツアーとして、移動そのものを作品のテーマにしました。2006年以降、伊藤嘉朗氏を中心に、地元の大勢の皆さんのご協力のもと、毎年開催されており、2009年と2012年は「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の開催年であり、芸術祭の公式イベントとして開催されました。


イベントの2日前に起きた熊本の震災。こちら妻有でも、2011年に中越大震災、中越沖地震が発生して大きな被害を受けたとのこと。
自分がチャリティーやボランティア活動を通して感じたことは、復興支援の活動は震災直後だけでなく、継続的なものが求められているという事。

主催の伊藤さんが『”ツールドツマリ”は10年目を迎えようとしている。活動はボランティアの懇意によって成り立っているが、
いつまでも懇意に甘えていてはいけない。活動にかかわる関係者は同じく10年の歳を重ねている。この活動を維持していくためにも、
懇意に頼らない何かを整える必要がある。これからは、その仕組みを用意していかなければいけない』というコメントに共感を覚えました。
何かの活動をやることは、それほど難しいことじゃない。それを継続していくことが難しい。と誰かが言ったような言わないような(今自分で考えた)。