鑑賞のススメ 千年の甍 -古代瓦を葺く-@Gallery A4 |
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鯱は頭が虎、体が魚という想像上の動物で、日除けの願いを込め、城郭建築の棟飾りとして多く用いられた。展示品は姫路城大天守の平成大修理(2009年10月~2015年3月)の際に製作されたもの。巨大すぎて窯の中に収まらず、胴部分は上下に二分割、ヒレも個別にし、ガス窯で焼き上げた。全部で4期作られ、展示しているものはその一つ。製作を指導した瓦大工・山本清一氏は愛情こめて4期それぞれに名前を付けている。 ・名前:播州一郎、次郎、三郎、四朗 ※播州一郎、次郎は大天守の大棟に据えられ、三郎は姫路城に寄付、写真は四朗である。 |
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唐招提寺金堂の平成大修理(1998年~2009年)の際に製作された。鴟尾とは大棟の両端に据え付けられた装飾瓦で、雨水が屋根に入るのを防ぐ。奈良時代の資料には貴族たちが履いた靴を立てた形に似ていたことから、「沓形」と記されている。唐招提寺金堂の鴟尾は西が奈良時代、東が鎌倉時代のもので、痛みが著しかったため両方とも大棟から降ろされた。新しく据えられた鴟尾は、奈良時代の形を手本にし、平成の職人の知恵と技を結集して製作された渾身の作である。 ・身長(高さ) 119cm ・体重(重さ) 200kg |
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・「唐招提寺金堂~天平の技に挑んだ男たち」(24分) ・「大佛殿修復7年の記録」(24分) |
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