九州・韓国旅行(1999年8月)

 

福岡

とりあえず、昔ゼミで福岡を訪れたときにラーメン屋の梯子をして、3件目にも関わらず「うまい、うまい」と食べてしまった一蘭を再び訪れることに。以前来たときは、福岡のキャナルシティにある一蘭を訪れたが、今回は友人に連れられて別のチェーン店を訪れた。再び目の前にした一蘭のラーメンはやっぱり美味かった。

ここは、かつては会員制のラーメン屋だったという。今ではチェーン店化していくつかの店舗がある。外で食券を購入して、店内の注文票で麺の堅さやスープの濃さ、秘伝のタレの量を記入してオーダーする。

ラーメンについてはあまり詳しくはないが、細麺にうまくスープが絡みついているといった感じ。とりあえず美味かったので、初めての替え玉というやつを注文してみた。ここで一つ分かったのは、美味しいラーメンでも替え玉注文するとスープがどうも薄まっているようで味が落ちてしまう。本当にラーメンにこだわる人は替え玉なんかしないんだろうなぁと思った(多分)。一欄のラーメンは非常に美味しかったので、今後も福岡を訪れたときには食べに行こうと思う。

福岡では一欄の他にもいくつかラーメン屋を訪れたが、そのなかで印象的なのが金竜という店である。この金竜という店もチェーン店化されていて、店舗はずいぶんと広い。なぜ広いかというと店内にはずらりと漫画本が並べられているからだ。最近東京でもよく見かける(いつからだろう?)漫画喫茶のラーメン屋版といったところ。

友人に言わせるところ、この店では2時間ぐらいかけてラーメンを食べるそうだ。そんなの麺は伸びきって、スープも冷え全然美味しくないではないか。この店には後述する温泉ツアーを終えて寝不足の深夜訪れた。疲れ切った身体に深夜という時間帯、こってりとしたラーメンにテーブルに置いてあるニンニクを砕いて入れる。うーん、とても身体に悪いことをしている気がする。しかし、このこってりラーメンがまた美味いんだな・・・。

温泉の後のさっぱりした身体にこんなこってりしたラーメンを食べるなんて・・・。ラーメンを汗をかきながら食して、以前から気になっていた漫画本をひたすら読むのであった。気付くと2時間ほど時間が経っていた・・・、さて、友人宅へ帰るとしましょう。


 

韓国(釜山)

せっかく福岡に来たのだから、すぐそこにある韓国へ行こうかなと予めパスポートを用意していた。そこで、韓国へ美味い石焼きビビンバを食べに行こうと友人を誘った。以外にも友人はあっさりとOKしてくれたので、すぐさま出発できる韓国ツアー探した。

数件の旅行代理店に電話することでようやく1泊2日のツアーに申し込むことができた。出発は確か博多港からビートル2号 に乗って釜山へ。ビートル2号とは水中翼船で、海面から浮上して進む船。水上翼船に乗るのは初めてだったが、揺れもほとんど無くなかなか快適な乗り心地だった。船に乗ること3時間ほど、何だか持っていたPHSがそのまま通じてしまいそうな感じであるが、さすがに圏外になっていた。
 

やっぱり韓国に来たら韓国垢すり でしょ。そんなわけでホテルの近くにある銭湯へ。韓国に来て驚いたのは銭湯の数。辺りを見回すだけで煙突とともに銭湯のマークがあちらこちらに。4時頃に訪れたのだけれど、スーツ姿のサラリーマンがたくさんいた。暑さを避けて休憩しているのだろうか。日本でいうなら喫茶店に入って休憩するくらいの感覚なのだろう。

ここで入場料+垢すりをお願いすることにした。すると番台の人が「中に入って待っていろ」みたいなことを言っていた。中に入るとすぐに垢すりの人がやってきた。どどーんと真っ黒に日焼けしてブーメランパンツをはき満面の笑みで近寄ってくるマッチョのお兄さん。「マ、マジで?」そんな気持ちを抱きつつ、一人ずつ順に行うとのことで最初に垢すりをやってもらうことにした。

なまじ言葉が通じなかったせいか、兄ちゃんは終始満面の笑みで「仰向けになれ」とか「うつぶせになれ」と指示してきた(言葉が分からないけど、多分そんな感じ)。マッチョにブーメランパンツとその笑顔の組み合わせが非常に怖かったが、僕は一糸もまとわずフルチンでマットの上をゴロゴロと「もー好きにして」状態となり、垢すりをしてもらうこととなった。10分、15分程やってもらったのだろうか、驚くほどの垢は出てこなかったがずいぶんとさっぱりした。

垢すりを終えるとようやく友人の出番となった。私が垢すりをやっている間、友人は身体を2度も洗ってしまったらしい。「もー、十分綺麗になったよ」なんて言いつつ友人もフルチン状態となってゴロゴロと転がるのであった。
 

翌日のお昼過ぎに釜山港集合となっていたが、それまで時間があったので近くにあるという海雲台 のビーチに行くことにした。地下鉄に乗っていくことにしたのだが、さっぱり字を読むことができない。それでも目的地に着くことができたのは、駅が番号で表示されていたからだ。韓国の駅は、1,2,3・・・、と番号が順に振られているので、自分の降りたい駅の番号を覚えておけばよいのである。

無事目的地に着くことができ、後はガイドブックに載っていたユッケを食べに行くのみである。僕らは昔あったアニメの「ビッケ」の歌を「ユッケ、ユッケ、ユッケは海の子・・・」なんて口ずさみながら、お店を探すのであった。

胃がもたれるほどユッケを食し、帰国のために釜山港へと向かった。ちなみに、ユッケは全部食べることができなく残してしまったが、韓国では料理を残すことは失礼ではないらしい。とはいえ、小さい頃から『ご飯は残さず食べなさい』としつけられてきた自分としては、かなり良心が痛むのであった。郷に入っては郷に従えというが、こういった道徳観に触れるものはなかなか受け入れがたいものである。

予定通り釜山港へと付いたが、台風によってビートルが欠航となってしまっていた。代わりにフェリーのチケットを受け取ったが、1日遅れの翌日早朝、場所も博多港でなく下関に着くらしい。で、夕方頃釜山港を出港してゆっくりと帰国することになったのだが、この船が台風のおかげで揺れる揺れる!

普段乗り物酔いすることはないが、さすがに夕飯の直後には少し気持ちが悪くなってしまった。あまりに揺れが激しく、廊下に出て窓から外を見ると空が見えなくなったり、海が見えなくなるほど船が揺れていた。お風呂を覗いた友人は、『浴槽がとんでもないことになっていて、とてもじゃないけど風呂に入れん』と言っていた。だけど、甲板から見た(ちょっと危なかった)星空はとても綺麗で、星がたくさん見え、初めて天の川というものを見ることができた。
 
 

別府、湯布院
別府ではひょうたん温泉に行って来た。このひょうたん温泉は、打たせ湯だの歩行風呂(?)だのといろいろな種類の温泉がある。しかし、僕らの目的は砂風呂であった。砂風呂は、サザエさんのオープニングではよく見ていたが、実際に体験するのは初めてである。果たしてどんなもんなんだろうとワクワクしていくと、そこには誰もいなく枕とスコップが置かれていた。

これって誰かに砂をかけてもらうものなんだよなぁ、なんてことを思いながら自分の身体にシャカシャカと砂をかけた。身体のほとんどが砂に埋まる頃、地熱の温かさと砂かけという運動によって汗がダラダラと流れ出ていた。おかげでポカポカになることができた。これが狙いなのかな・・・?

ひょうたん温泉の後は、湯布院にて名前を忘れてしまったが、無料の温泉を訪れた。畑の中にぽっかりとある温泉で、温泉に浸かって眺める風景がいつもとは違うというギャップに違和感を覚えつつ、タダ風呂を満喫するのであった。