鑑賞のススメ 角川武蔵野ミュージアム(Nov-2021)


前々から気になっていた、角川武蔵野ミュージアムへと行くことにした。角川書店の社屋が所沢に移転したと聞いていたけれど…。場所は所沢駅にあらず、東所沢駅というところであった。アクセスメッチャ悪いっす! 所沢駅で降りて、バスで行くことにしましたよ。所沢駅で降りると、ご当地マンホール!西武の街です。



やって来たバスは、燃料電池バス・SORAでした。これ、1台で1億円程と言いますからね。う~ん、高い!もちっとお安くなって普及すれば良いのだけれど…。



で、バスを下車して住宅街をテクテクと。こ、こんな所に社屋ですか…。通勤する人、めっちゃ大変ですよ。多くの社員がリモートワークゆえに、何とかなっているみたいですが…。もし、そうでなかったら、人生設計も大分変わりますね。なんて考えていると、足元には再びご当地マンホール。



到着しました、角川武蔵野ミュージアムへと。今日はどんより雲で、途中から雨予報。青空の元での撮影は叶いませんでした(残念)。



埴輪が仁王像のごとく、立ち並んでましたよ。



そして、これが独特のたたずまいなる角川武蔵野ミュージアム! 怪しい団体の建物と言ってしまいたくなるような異彩な建物!住宅街の中に…。設計は、言わずもがなで隈研吾氏によるものでした。



こちらの画は、鴻池朋子による『武蔵野皮トンビ』だそうです。期間限定で、1年たったら別のモノに変わるんだとか。そういうことですか。美術館の横にも、これまた独特なデザインの建物があるのでした。外廊下的に、建物外を鉄骨の橋が取り囲んでいるのでした。



さてとで、とりあえず、建物内部へと!合わせた両手が示す方向へと。



検温チェック、アルコール消毒を済ませて内部へと。1Fには、奇妙なオブジェが多数…。



他にもこんなものが展示されてました。何人かのアーティストが、《コロナ時代のアマビエ》プロジェクトと称するテーマの元、作品を作ったそうです。何も知らなければ、本当に怪しい団体と思ってしまうだろうね。



さてとで、お目当ての会場は地下1F。階段をテクテクと下るのでした。



階段を降りたところには、体験型の作品とでも言うのか、プロジェクターの前で身体を動かすと、それに合わせて画面が変わるというもの。水の中に落とした絵の具を遠隔でかき回すというか、サーモグラフィと言うのか、そんな感じなのでした。



目的の会場は、『浮世絵劇場』。チケットは買ってあるので、いざ、会場へと! 「from Paris」とありますね。逆輸入でしたか(←ほとんど事前のリサーチなくやって来た)。



会場に入ると、プロジェクションマッピングが!いきなり日の出で迎えられたのでした。



会場の端っこにて鑑賞していたのだけれど、途中から座ることができたのでした(ほっ)。



テンポよく、映像が切り替わって次へ次へと。



夜景に提灯かの様な。どんどん数が増えていくのでした。



と思ったら、提灯はエピローグで、ここからが開始なのね、と。



尺八と言うか、ほら貝の音のような和の音楽とともに映像が流れていきます。富嶽三十六景も。



次のシーンは、桜吹雪!



荒れる日本海?



視点は海の中へと。蛸にクジラも登場! 子供が映像とともに戯れる。



場面は一転、日本家屋の中へと。



ドバーンと日の出が出て、一周したのねと。隣からトリッシュがぼそりと、『オリンピックの開会式は、これで良かったんじゃない?』と。おっしゃるとおり!オリンピックの開会式は語りだしたら、止まらなくなっちゃうね。



プロジェクションマッピングを見終えて会場を出ると、続いて展示ブース。



版画の内容が「接吻四人衆」ときましたかっ!



赤と緑でした。ポケットモンスターの金と銀といったところかな? 違うか。



そろそろ、お昼にでも…と言うことで、上のフロアにあるレストランに行ってみたけれど、混み混みでした…。レストラン横にはライブラリー的なスペース。少し気になったけれど、先ずはランチせねば。と言うことで、来たエレベーターに再び乗って。下へと。



1Fのうどん屋さんは待ち人多数(入り口の名簿リストから)、上野フロアへと行ってみるも、こちらも列が…。こちらは社食にもなっているとかで社員も使うらしいけれど、これだと社員はランチ時間がなくなっちゃうね(皆お弁当かな)。



さまよっていると、トリッシュが、カラオケ屋さんでご飯が出るみたいだよと。なるほど、ここは穴場かもしれない!と注文を終えると、店員が『暫くお時間いただきます』と。それ早く言って欲しかったよ…。まぁ、それほど時間はかからないでしょうと席で待つことに。



凄い待たされたのでした…。時間にして30分超!これなら、列に並んでいた方がましであったよ…。ってか、そんなにカラオケのお客さん居なかったし、この料理で30分待ちって何ですかぁ!?なのでした。



やれやれ、お店のチョイスを誤ってしまったよと、食後の珈琲が飲みたくなり、探し求めていたところ、甘味処を発見。



お店に入ってみた。パスタも置いてあって、こちらでお昼を取れば良かったよ…。とりあえず、珈琲だけでは済まなく、甘いモノも頼んでしまったよ。



再び、角川武蔵野ミュージアムの建物に行って、ダ・ヴィンチストア「マンガ・ラノベ図書館」サテライト店へと。ってか、ここに入るのもお金が要りましたよ!各フロアでお金が必要って、どういうことですか?



悔しいから、あちこち写真を撮ることにした。誰かのブログで、『雑然ながら、整理された本たち』と書かれていて、どんなやねん!?と思ったのでした。



さてとで、4Fにある荒俣ワンダー秘宝館へと行きました。一番右の写真は、フラッシュを焚くと絵が見られるというので、フラッシュ撮影してみた(こんな絵が見られるのねと)。普段は真っ黒の額縁なのでした(通常時のモノも撮影すれば良かったよと)。



こちらには、荒俣宏が集めたコレクションが展示されているという。



美しい鉱物の数々。そう言えば、練馬に鉱物博物館と言う個人宅で展示されているところがあったなぁ。いつの日か、行こうかなと思うのでした。



鉱物の種類、色々あり過ぎ~!



化石なんかもあったりして、蜂の巣みたいな真ん中の写真は、恐竜の歯の化石でした。こりゃ、貴重だね。



アーモンドみたいなものや、桜石なんて言うものもありました。鉛筆が並んでいるようにも見えるね。



荒俣ワンダー秘宝館は細長い展示ブースになっていて、真ん中の所が入り口となる配置なんだけれども、入口から反対側のエリアに行ってみた。いきなり、剥製がお出迎え。



こちらは、なんだか摩訶不思議なコレクションとなっていました。右側の写真には、宇宙人が人体に埋め込んだインプラントや、UFOのかけらも。国家レベル的なモノが展示されてましたよ。この埼玉のマニアックな東所沢にある、角川武蔵野ミュージアムに!



ブルーライトを当てた時に、光る色が異なる水晶が並んでいました。へぇ~てな感じでした。子供が食い入るように見てました。この体験がもとで、理系男子に進むかもしれないね。



昆虫標本も。美し色の昆虫数々!



摩訶不思議な形態の、ツノゼミも!





お次は、「俵万智 展 #たったひとつの「いいね」 『サラダ記念日』から『未来のサイズ』まで」。タイトル長いねっ!



色々なキャッチコピーに、書籍もずらりと。



見せ方色々。



自由に記述して参加できる、参加型の作品も。





お次は、本棚を利用したプロジェクションマッピング! 本の樹に雷が落ちて、森林火災が起きてしまうところから物語が始まっているようでした。



火災が森林を燃やし尽くすのだけれど、恵みの雨によって命の水が注ぎこまれるのでした。



命の水を糧に、再び木が生まれ育ちました。



最後には、ババーンと上から光の衝撃とともに、輝く本が堆く(うずたかく)積まれるのでした。



プロジェクションマッピングが終わりました。知識の広場と言った感じ。本棚のところに配置されているモニターは、プロジェクションマッピング中に色々書籍が表示(紹介?)されてました。何かメッセージ性があったのかなぁ?もち、全て角川文庫ものだろうね。自分が読んだことある本が、多数表示されてました。



階段を使って、上のフロアへと行ってみました。



なるほど、こういう視点で見られるのね。



こちらは、「武蔵野3万年のレシピ」 なるものが展示されてました。



ジオラマが置いてあって、タブレットを介してみると、ジオラマ上に古代の人がテクテクあるいてました。ただ、それだけでした…。もちっと、何か工夫が欲しかったな。奥のブースでひっそりと養老孟司さんと竹倉史人さんの対談ビデオ。



こちらは、土偶のレプリカ。持ってみたら、重っ!



再び階段で下のフロアに。先ほどのプロジェクションマッピングを、今度は間近で見てみました。



さてとで、そろそろ帰ろうかな。あ、これってば沢山売れた『サピエンス全史』の漫画版だね(ちらちらっと流し読み)。記念に買おうか知らん(とりあえずで、購入してみることに)。。



最後は1Fのカフェで休憩してから帰ることに。外は雨が本降りにして冷たい空気がヒシヒシ感じられるのでした(ドアを開けたりすると、ヒヤッとした空気が流れ込んでくるのでした)。



トリッシュがジンジャエールを注文。一口貰いましたわ。



さてとで、帰りますかね。外に出ると『うぅ、寒いっ』と再び屋内に戻りたくなるほど。本降りのおかげでスニーカーが中までびしょ濡れになりました。早く帰って。温まりたい…。もう、他を見る気力もそがれたのでした。



駅までの帰り道、再びご当地マンホールをパチリ。ロードス島戦記に、ガンダム、そして???なのでした。これは漫画オタクにはたまらないマンホールだね。


社屋移転と美術館で話題となった角川武蔵野ミュージアム。行ってみてびっくり、所沢駅ではなく、東所沢駅なのね、と。しかも、所沢駅から向かうのに一苦労する立地なのでした。そんなところまではるばる来た人は、「入場料が高い!あちこちで、入場料が必要!?』と思いいたって帰ることもないと睨んでいるのか、ちょいとお高い値段設定。こりゃ、再訪は厳しいですよ…。