9月14日:エジプト到着
 
 
カイロの町並みついにやって来たエジプト。これがカイロの町並みかぁ。四角い建物がたくさんあって、なんだかシムシティの町を見ているようだ。 しかし、こんなのんきなことを考えていられるのもここまで、空港を降りると自分がどこにいるかも分からずに「ここはどこ?私は誰?」 の状態に。明日のアブシンベル行きの飛行機は5:30だし、空港でこのまま過ごそうかなと思うけど、まだ9時間近くもある・・・。飛行機の疲れもあるし、なんたって昨日(?)は7:30に成田に行ったのだ、今日は頑張ってホテルを探そう(我が家から7:30に成田へ行くことができることにビックリ) 。

とりあえずタクシーを捕まえてどこか安いホテルに行ってくれと頼むことにした。すると1泊100£E(エジプトポンド)のホテルを紹介された、確かに玄関前に(水の出ていない)噴水はあるけどずいぶんと古いホテルだなぁ。これで1泊100£Eはちょっと高いなと思うが、明日の朝も早いことだし、そこのホテルで1泊することに決めた。

明日の朝4:30にホテルを紹介してくれたタクシードライバーLOTFYが迎えに来てくれる。なんとか今日の宿と明日の空港までの足はできた、めでたしめでたし。この日の夜は、近くのお店でシシケバブのサンドイッチを食べて、風呂場で出迎えられたゴキブリにもめげずに明日のためにゴシゴシと下着を洗っておくのであった。

■1£E≒¥32 (1£E=100pt )


 
 

  9月15日:アブ・シンベルへ  

飛行機から日の出疲れた身体に鞭打って3:40起床。うぅ、つらい・・・ホテルで用意してもらった朝食を食べ終えると4:30きっかりにLOTTYが現れた。『おまえとの約束だから4:30に来たぞ』と言っていた、うーん、なかなか良いやつじゃないかLOTFY。 空港までLOTFYと話をしていて、また3,4日後にカイロへ戻って来ると言うと『そのときは俺がガイドをしてやる、1日150£Eでどうだ』と名詞をもらった。

早朝の飛行機に乗ってアブ・シンベルへ。アブ・シンベルまでは基本的に陸路がないので、飛行機で行くことになり、自動的にアブシンベル2時間コースとなっている。アブ・シンベルの空港から遺跡まで無料のシャトルバスが出ていて、2時間後にまた迎えに来るという仕組み。アブ・シンベルにはホテルが数件あるので、宿泊することも可能だが、時間に余裕があるというのでなければ泊まる必要はないと思う。途中飛行機の中から日の出を見ることができた。眠かったけど、なかなかきれいじゃないのと写真をパチリ。 


LOTFYの名詞 ←LOTFYの名詞。さっぱりである・・・。 

アブ・シンベル大神殿アブ・シンベル小神殿やって来たアブ・シンベル神殿! 左の写真は、ラムセス2世が建造したアブ・シンベル大神殿。年に2回、日の出の光が神殿の奥の神々の像を照らすやつ。 ここは今回の旅行で、どうしても訪れなければと思っていた場所の一つ。う~ん、でかい!正面にある4体の巨像は高さが20mもあるらしい。

右の写真はラムセス2世が王妃ネフェルタリのために建造したアブ・シンベル小神殿。両神殿とも内部に壁画があるのだが、どうも建造物の大きさに圧倒されてしまい、なかなか細かいレリーフにまで目がいかないのが残念。 2つの神殿は、アスワンハイダム建設時に水没の危機に見舞われたが、ユネスコの国際キャンペーンにより救済された。

この国際キャンペーンによりこの神殿は世界的に有名になったらしい。私は、何かのニュースでちょうど朝日が神殿内部を照らしている映像を見てこの神殿を知った。でも、この遺跡って中学の時の教科書に載っていたなぁ。2つの神殿はブロックに切断する方法で、北へ60m移動させられたそうな。確かによく見ると、両神殿とも切断された後があった。


 
ルクソールへのバスの中、一番右がお釣りをチョロまかす親父 念願のアブ・シンベル神殿を見終えて空路アスワンへ。アスワンからルクソールへバスが出ているはず。とりあえず長距離バスターミナルの場所をチェックして、ルクソール行きの時間を聞くと13:30とのこと。時間までお金でも両替しようとしたけど、行く銀行はことごとく18:00から営業とのこと。手持ちは20£Eしかないし、仕方がないクレジットカードで現金を引き出すとしようとカードを入れたけど、暗証番号を忘れてしまった・・・。

そういえば今日口にした食事は、朝ホテルで食べたサンドイッチと機内食のカステラだけだった、そう思い出したとたん猛烈に腹が減ってきた。その辺の道ばたで売っていたアエーシというパンを50ptで買って、近くのジュース屋で7UPを70ptで購入。お世辞にも(砂埃をかぶっているに違いない)アエーシは美味しくなかったが、7UPは非常においしく感じた。普段は炭酸ジュースを飲まないけれど、やはり知った味というのは妙におなかが落ち着く。銭湯で風呂上がりに牛乳を飲むかのように一気に飲み干して『くぁ~』と息を吐き出した。お店の人が不思議そうに見ていたけど、エジプト人てこういう飲み方しないのかな?

バスは20,30分ほど遅れてターミナルにやってきた。ターミナルの様子も写真に収めたかったが、やかましいエジプト人が群がるターミナル、とてもデジカメをポケットから出す勇気はなかった(デジカメを出したが最後、群がってくること間違いなし!)。バスの中はクーラーが効いていて結構快適。そういえば、ルクソールまでの途中エスナという町で30分ほど休憩があったけれど、ついに見てしまいまった、エジプト式のトイレを。ぼつんと丸い穴に蛇口と空き缶・・・。これがエジプト式のトイレかぁ、良かったおしっこで・・・。

バスに揺られること4、5時間、ずいぶんとスピードを出していて「おいおい、大丈夫かこのバス?」なんて思っていたけど、無事にルクソールへ到着。しかし、バスを降りてまたびっくり、辺りにはあんまり家がなくて畑ばかりの景色・・・、ルクソールって大きい町じゃないのか!?ホテルやスーク(商店街)はどこにある!?空港を降りたときのように、「ここはどこ?私は誰?」状態に。とりあえず、近くにいた兵隊にいろいろ聞いたところ、ルクソール駅はここから数キロ離れたところにあるらしい。良かった・・・、何とかルクソールには着いたのね。それじゃ、今夜の宿でも探すとしましょう。