5月4、5日:八幡平スキー場
前回、3月の富士見パノラマスキー場での滑りが最後だと思っていたが、やって来てしまった八幡平スキー場。まだ滑ることができると言っても、部分的にしか滑ることができず、2つのリフトで2,3コースだけが滑走可能であった。
緑が芽吹き、ウグイスが鳴いている環境でスノーボードをするというのもなかなか乙なものであった。雪質は思っていたよりもひどくなく、むしろ3月の富士見パノラマよりも良い状態であった。 結構スノーボードを楽しむことができたのだが、この先には最悪の事態が待っていた。 |
山頂のコース(第3ペアリフト)は傾斜も急ではなく、普通に滑ることができるのだが、第2ペアリフトからの下りコースがくせ者である。すでに地面が見え始めるため、コースガイドを見てもどこに当たるのかよく分からないが、とてつもないコースであった。
左の写真は、リフトから見た下りのコース。この斜面を下った後に、沢づたいのウネウネした道を滑ってリフト乗り場へと着くのである。最悪の事態は、そのウネウネした道を滑っているときに起きた。 とりあえず、下に降りるにはコースを横切って写真右から左へと目的の場所へ行くのだが、これがまたスノーボーダーにとっては疲れる。ずっと、つま先立ちのまま滑ることになるし、後ろは最大傾斜36度という斜面。 |
で、こんな所を滑って目的の斜面へと到達する。 |
コース頂上から見渡せる景色は最高である。自分たちの宿泊する八幡平観光ホテルや、松尾鉱山を見下ろすことができるのだ。
ちなみに、八幡平観光ホテルは料理も美味くかなかのお勧めである。シーズン中であれば目の前がゲレンデというロケーションだ。 で、この最大傾斜36度のコースは何とか降りるのだが(体感的には60度くらい)、この後の沢づたいがいけない。「こんな所を滑らすのか?」と思わせるコースなのだ。 |
両側に木々が生い茂るでこぼこの道を過ぎると左のような場所に到達する。で、この後も見通しの悪い道を滑りつつ降りるのであるが、運悪く自分はコースを外れて、コース外へと飛び出してしまった。(元々、コース内であるのか怪しいが・・・)
空中を浮遊することコンマ何秒、下にある木のおかげで運良く落下は免れた。が、落下の際、胸に当たった枝が右乳首1cmの所を15cmほど切り裂いていった。結果、上の写真で着ていたウェアーはズタボロに引き裂かれていた。昔、サンマのサンタという番組で乳首を失った人の話が出ていたが、自分も後1cmで右乳首を失うところであった。 しかし、急斜面に狭いでこぼこのコース、なんて初心者に厳しいコースなんだ八幡平スキー場は。まだまだ、自分のレベルの低さを痛感し、練習を積んで来シーズンリベンジ(また来るのか?)を誓うのであった。 よく地元の人はスキーやスノーボードが上手いなんてことを言うが、こんなコースを日々滑っているのならば上達するのも当然だ。普通のスキー場で滑るもんなら、コンディションが良すぎるくらいであろう。 |
ちなみに、引き裂かれたウェアは仕方がないので、その翌日もマジックテープでフロントを留めて、滑るのであった。こうすれば、何とかウェアを着ているような格好にはなれるのであった。
ただすきま風はビュービュー で、ちょっと曇りだしたりすると非常に寒かった。帰りの際には、八幡平観光ホテルにて処分をしていただいたもちろんである。当日コースには10数人の人たちが滑っていたが、よく見るとビリビリに破れたウェアで滑っていたのは私です。ちなみに、その後の温泉には半身浴でしか入ることができなかったのは、言うまでもない。 来シーズンまでには新しいウェアを買わなくてはいけなくなったしまった。とほほほほ、よけいな出費である。でも、左のポケットに入れていたデジカメが無事で本当に良かった。 |
最終日、松川にある松川地熱発電所へとやって来た。この発電所は、1966年に完成し、日本で最初の、世界でも4番目の商業用地熱発電所として開始されたそうだ。現在の出力は23,500kWだという。詳しいことは、こちら(地熱エンジニアリング株式会社)をどうぞ。
■地熱発電の仕組み
この蒸気の力を使ってタービンを回して電気を作る方法が地熱発電。地熱発電では、二酸化炭素の排出量が火力発電の1/10から1/100だそうです。 |
左の写真は、巨大な煙突(冷却塔)の真下。地下から噴き出された蒸気は冷却塔から雨のように落とされることによって、冷やされるのだそうだ。
触ってみたけれど、冷たい水となっていました。ちなみにここでの見学時間は1時間もあれば十二分。もっといろいろ見ることができると思ったが、あっという間に終わってしまった。 1日に3本しか来ないというバスを待って、僕らは温泉に入るのであった。 |