7月3日:プノンペン
トンレサップ湖への道 朝食中 急きょ僕らはプノンペンに行くことにした。企画のテーマとしては、東南アジア最大のトンレサップ湖を高速船に乗ってプノンペンに行くということ。シェムリアップからバイタクで40分ほどで、高速船の船着き場に到着。途中の道で朝日を迎えた、彼方まで続く大平原の向こうから昇る朝日はとても綺麗だった。感動である。

この一本道は舗装されていて、快適であったのだが、この後の道路がポンピングロードと化していてあちこちに水たまりができている。バイタクの後ろに乗る我々は、バイクがスリップするのではないかと、ハラハラドキドキだ。とりあえず、転ぶことなく無事に船着き場に着いたことだしバナナを食って腹ごしらえ。

高速船へ船着き場に到着すると、上の写真のような小舟に乗って高速船まで行く。トンレサップ湖にはたくさんの水上生活者がいて、彼らの生活する船には番地が付与されているらしい。
 
高速船の船上1小舟で移動すること10数分。ようやく見えてきた高速船。僕らがチケットを購入するときには既に、船内のシートは完売であったため船上での移動となった。シェムリアップからトンレサップ湖までの道といい、船上による移動といい、うーん、企画成功である。僕らはどこまでも続く、赤茶色の湖を眺めつつプノンペンへと向かうのであった。

ちなみに、この船は31ノットのスピードで移動するとのこと。プノンペンまでの所要時間は5時間。最初の1時間ほどは、企画成功とはしゃいでいたが、いつまでも変わらない景色に飽きてしまった・・・。

 
高速船の船上2あ~暇だ!いつまで立っても景色が変わらないし、日がサンサンと照っていて暑い!おかげでプノンペンへ着く頃には、お肌もこんがりヒリヒリに焼けてしまった。日焼け止めを用意しておけば良かった・・・。これが明日の帰りでも、5時間かけて再び移動するというのだ。参ったな・・・。

この狭い船上で、皆必死になって場所を確保し、睡眠に入るもの多数。私も負けじと横になり、どうにかこうにか1時間程度の睡眠をとることができた。

 
ゲストハウスにて昼食プノンペン到着。船着き場にいる客引きの人、人、人。はっきり言ってうざったい、早くどこかに散らばらないだろうか。その中から、僕らが決めたのは「LAST HOME」だったかな?1泊$8であった、何で社会人にもなって1泊$8の部屋に泊まるんだ?なんて疑問を持ったが、そのあまりの安さに思わず宿泊を決めてしまった。

トイレ、シャワーは共同であるが、クーラーが付いていて、お店の人もいい人なのでなかなかのお勧めである。宿泊日数は1日 と伝えると、ぶったまげていた。プノンペンの滞在時間は、睡眠時間を含めて18時間ほど。翌朝の6:30には、再び5時間の旅をするためにトンレサップへと出発しなくてはいけない。プノンペンってあまり見るところがないし、今回のプノンペン行きの企画メインテーマは高速船による移動だから滞在1日というのは仕方がない。

 
ロシアン・マーケットプノンペンで訪れたのは、国立博物館とポルポト派の元収容所、ロシアン・マーケットである。国立博物館には、たくさんの彫像等があったけれど、事前学習の足りない私はいまいち内容を理解できなかった。

ポルポト派の元収容所は、殺害前の人の写真がずらりと並べられていたり、頭蓋骨で作られた地図があったりと余り趣味の良いところではない。写真に写る人々の顔は、観念しきっている人や反抗心をむき出している人、様々であった。ちょいと気が滅入ってしまった。

本日の夕食は、ゲストハウスの人に紹介してもらった大衆食堂。床一面にゴミが散らばり、お世辞にも綺麗とはいえないがまぁまぁの味付けであった。料金の方は、3人でジュースも含め$3弱である。うーん、安い!でも、疲れた体に胃が余り受け付けなかったんだよね・・・。