テレルジ
乗馬を体験 亀石をバックに さて、お次はウランバートルの北東に位置するテレルジへと。本日の宿泊もゲルである。ここのキャンプ場で、初めての乗馬である。モンゴルの乗馬は、いきなり放置プレイである。馬の背に乗せてくれるまではしてくれるのであるが、後は私に付いてきなさいみたいな感じである。

『ちょっ、ちょっ、ちょっと待ってよ!この馬、明後日の方向に歩き初めているんですけど・・・。』そんなこんなで、先頭を行く馬主のおばちゃんは見えなくなってしまった・・・。ようやく乗馬に慣れてきたところで、写真をパチリ。昨日の景色とはうって替わって、木あり川ありの乗馬によるトレッキングである。乗馬面白いよ!

2時間弱の乗馬も終わり、テレルジキャンプ場を後にする。途中にある亀石に登ることとなった。ちょいと急な石段を登ると亀石の中腹まで行くことができる。で、さらに石段を登って亀石内部に入り↓
 
小さな穴を抜けると・・・ 大人1人がようやく通り抜けられる小さな穴を抜けると→のような所へでる。岩の間を通り抜ける 穴の右の方に位置する非常に狭い岩と岩の間を通り抜けて、さらにガシガシ突き進んで石をよじ登ると

亀石に登った景色こんな所に登れる。写真では伝わりにくいが、かなりの見晴らし&絶景である。むしろ絶景すぎて、高所恐怖症の自分はろくに写真を撮ることすらできなかった。写真は何とか撮ることができた唯一の1枚。おかげで画面に入る邪魔な手もよけることができずに撮影である。亀石に登って屋久島の太鼓岩を思い出してしまった。

さて、登るのは良いが降りるのがこれまた一苦労。必死になって石を降りて、再度岩の隙間を通り元いた場所に戻ると、1ヶ月前に購入した靴がボロボロになっていた・・・。はっきりいって、かなり危ない場所だ(と思う)ぞ!『こんな所まで連れて来るんじゃない!バイラー』と思うのであったが(伝える)言葉が出てこなかった。
 



バガノール
バガノール駅『バガノールに行きたい』
『また訳のわからん所へ行きたいと言い出したよ・・・、まぁ、ガイドブックには載ってないけど、地図には載っている町だし、行ってみるか』

てな訳で、タクシーを拾ってウランバートルから片道3時間の「バガノール」ちゅう町へとやって来た。何て文章では簡単に書いてしまったが、ここまで来るまでが大変な道のりであった。途中から舗装道路が無くなり、平原の中わだちをたどって突き進むのであった(途中何度か後戻りをしながら・・・)。

猛烈揺られに揺られ、こんな悪路をタクシーで行かせてちょいと申し訳ないなと思った。頭を何度か天井にぶつけ、車の下も何度かガリガリ擦りながらその辺の集落でもう良いよ・・・、何てことを思っているとようやくバガノールの看板が出てきた。もちろん字が読めないので、ガイドブックと照らし合わせてようやくバガノールと解読。て言うか、この悪路の中隣の男は寝ていたよ!信じられん・・・。
 
駅のトイレさてバガノール到着。で、何処へ行けば良いんだ・・・、とりあえず駅に行ってもらおうか。ガイドブックの駅マークを見せて、ステーションと伝える。はて、伝わるのだろうか・・・。英語は全くもって通じないので、線路マークの白黒の線を指差すと、タクシーの運ちゃん、『ポッポー』と言って蒸気機関車の真似を仕始めた。『それだよ、それ!ビンゴ!

「ガソリン」すら通じなかった運ちゃんとようやくコミニケーションがとれた瞬間である。モンゴルでの英語事情、スカを引くと全く持って英語が通じないのである。バガノールまでのタクシー運ちゃんも、テレルジでの馬以上にコミニケーション能力を必要とするのであった。

きっとロシア語であったらもっと意志疎通が図れるんだろうね。最近では英語の授業が学校でされているとのことで、若者であったら英語がもっと通じるであろう。さて、駅に着いたは良いが何をしようか・・・。とりあえず、訪問の記録を残すためにもマーキングをしておこうということでバガノール駅のトイレに向かう。うわ!これは、噂に聞いた中国式のトイレなのか!?
 
バガノールを歩くあぁ・・・、ここでなにをすれば良いんだ さて、何処へ行こうか・・・。とりあえずバガノールを歩いてみよう。何もないな・・・、駅のある辺りは住宅街と離れていて、人影も少ない。

きっとこの町を訪れた日本人の数は、2桁も居るまい。切なさというか、そんな気持ちを感じたければ、人間こんな町を訪れるのも良いかもしれない・・・。

1時間ほどバガノールを闊歩してやることが無くなった我々は、再びウランバートルへと戻ることにした。バガノール、得るものは何もなかった・・・。Good-bye forever!バガノール




モンゴル空港周辺 さて、モンゴル旅行終了である。日々の忙しさから、何も調べずにやってきてしまったモンゴル。結果は、砂漠あり、山あり、林ありといろいろな自然にラクダ・馬にも乗ることができ、非常に面白いものであった。また、物価が安いことも非常に助かった。その辺のお店に入っても300円ほどでお腹いっぱい食べることができるのだ。

ただ、英語が全く通じない人が結構いるというのには少しだけ参った。今回の旅行では、ゴビツアーでガイドをしてくれたエンフマが後の日程でも個人的に付き合ってくれたので、言葉の苦労というのはほとんどなかったのであるが。日本語のとても上手なエンフマに感謝、感謝である。

日本から5時間30分ほどで訪れることができるモンゴル、これから旅行客も増えていくことであろう。