参拝のススメ 伊勢神宮
朝の4:40起きにて準備を済まして、自転車を4km程かっ飛ばしてやって来たるは内宮。
道路もスキスキ、駐車場もスキスキ状態だ。
最短コースを狙って32号で来たけれども、その勾配に自転車で立ち向かって体ポカポカ、腿がパンパンだ。
宇治橋の鳥居も人の喧騒も無く、良い感じ。
天気良く、気持ちの良い朝で良かった。
宇治橋を渡って神苑に入ると、燈籠の明かりがまだ灯っている。
耳を澄ますと、ふくろうと鶏の鳴き声に玉砂利の音だけがこだまする内宮の境内。
朝の空気に鳴き声と玉砂利の音で妙に心が落ち着かされる。
鳥居をくぐると風が吹いてきた。その風は決して拒まれるような強さではなく、適度に身が引き締まる程であった。
いつの間にか鶏の鳴き声も聞こえなくなり、凛とした空気に風の音だけが耳を駆け抜ける。
信心深い人の言葉を借りるなら、風は神様が自分をお導きしているかのごとくといったところ。
今日は別宮に寄ることもなく、一直線に御正宮を目指す。
空は明るいけど、うっそうと茂る木で回りは暗い。
さて、階段を上って御正宮にて参拝を済ませた。
参拝をすると風が前より吹いてきて、目隠し用の布がバサッバサッと波打ってめくれ上がり、向こう側が露に!
布のめくれ上がりがまるで手招きしているようであり、朝の凛とした空気にバサッバサッと布の音だけが響いている。
布が戯れる視覚効果とその音が相まって、厳かにして神々しさが満点のシチュエーション。
これまた、信心深い人の言葉を借りるなら、神のお導きだぞと。写真に撮りたい衝動を抑えて、暫く向こう側を眺めておきました。
参拝を終えて、再びやってきた御正宮の下で撮影。
すると再び布がめくれ上がり、すかさず望遠で撮影。
暗くて良く映らないな・・・。すでに5年ものと化しているこのデジカメ。
そろそろ新しいものに買い換えようと決意するのであった。
何はともあれ、早朝参拝に至極満足。伊勢神宮、参拝するなら早朝に限るな。
改めて荒祭宮へと。
さすがに誰もおらんな。
神楽殿の明かりが渋く、神官(?)の人が受付で何かをしている。
寒い早朝にご苦労様ですと言いたい気持ちだ。
こちらも改めて風日祈宮を参拝。
んで、日除け橋を通って終了。
ついでに、少し明るくなった宇治橋を撮影。
ちなみに、冬至前後(冬至前の数日から1月初旬の間)は鳥居の間から日が昇るのだ。
これが知られるようになったのは最近のことで、1980年代に一般の参拝客が気付いてからだという。
とりあえず、余りあるメモリー容量、もう何枚か撮っておこう。
かつては、この宇治橋と江戸の二重橋をつなぐ街道を国道1号としていた。
おはらい町とおかげ横丁はどこも開店前。営業時間は9:30から17:30までとのこと。おい~、腹減ったぞ!
何気ない風景だが、桜と川面と提灯が良い感じ。
そんな中、赤福本店だけが営業していた(素晴らしいよ、赤福!)。
春とはいえ早朝は寒く、凍える手の為に橋を持つ手に力が入らずにお餅を持つのも一苦労。火鉢で手を温めて赤福を頂いた。
火鉢を手前に、窓から見える桜と五十鈴川が又風流だ。
とおりすがり、猿田彦神社をパチリ。
今回は猿田彦神社の横にある道より帰ることにした。右折した瞬間に急勾配を目にして、強敵出現を瞬時に感じ取った。
が、それに負けるわけにも行かず、左手にある見事な桜を見上げながら立ちこぎにスタイルにて何とか登頂。
こちらの桜もかなり見事であったが、撮影する余裕もなく、そのまま四苦八苦しながらスルーだ。厳しい坂道に、腿がパンパンにして体がポッカポカ。
」
坂の頂上には見事な燈籠(奉献両宮常夜燈)と「東京神田旭町富樫文治」と彫られた石柱が。
とてもきれいな桜であったが、撮影結果はイマイチ。
あぁデジカメが・・・。
こちらも綺麗で素晴らしい朝日であったが、撮影結果はイマイチ。
あぁデジカメが・・・(デジカメのせいなのか?)。
そうこうやって来た外宮。
ちらほら参拝者も見られる時間帯だ。
時間もあるし、再び外宮訪問してしめるとするかな。
第一鳥居。
第二鳥居をくぐって。
御正宮へと。
こちらも風が吹いて正面の様子が露に。
内宮ほどのバッサバッサとした音はなく、日も昇って明るいため神々しさは感じなかったけど、良いものを見ることができた。
晴天に突き刺す2本の木が力強い。
再び亀石を渡って。
再び土宮。
階段を上って多賀宮へと。
こちらの階段は約100段とのこと。
朝日に照らされる多賀宮も又よし。
最後に風宮。
朝日に照らされて、これ又よし。
青空と力強い緑に、力強くそびえ立つ木が生命力を感じる。
さて、北参道にて外宮を後にして。
向かうは外宮の別宮である月夜見宮(つきよみのみや)へと。
そう、「夜見」の方の別宮だ。
さて、月夜見宮へとGO!
さすがに誰もおらんね。
とりあえずパノラマ撮影。
左手奥には狐が、稲荷?なんだろう???
右手奥には高河原神社(たかがわら神社)がある。
月夜見尊荒御魂とも、開拓の守護神ともいわれているが、詳細は不明らしい。
さて、ついにやってきた神社の総本山である伊勢神宮。
江戸時代には主な旅行目的であり、伊勢参りが理由で通行手形さえ持っていればルートは不問で諸国を通り抜けられたという。
天照大神を祭る伊勢神宮も鎌倉時代以降は朝廷の権力も衰退してしまったために、外宮の豊受大神を前面に打ち出した時代が暫く続いたという。
再び内宮が前面に打ち出されるようになったのは、明治時代以降だとか。
時の権力者に利用されたりすることはあっても、1500年近くも神事を続けてきた伊勢神宮。
継続は力なり、多くの人の念が集まり、中央構造体と言う龍脈の場所にして何か不思議な力が生まれても不思議でない。
そんな伊勢参り、行くなら早朝参拝を是非ともお勧めする。日中は多数の参拝者が居て神々しさが全然感じられないからね。