見学のススメ 海鷹祭@東京海洋大学


本来であれば新潟は柏崎にてマラソン大会に出場するはずが、週末の台風によって遠征マラソンが企画中止となってしまった。あららら~とボーッと過ごしそうになった週末なのであったが、『マグロの解体ショーをどうですか?』というお誘いが! それって、やりたいことリスト(見学したいことリスト)の1つだよ!と、喜んで参加させてもらうことに。



品川駅よりテクテク10分弱、東京海洋大学は海鷹祭へと。



マグロの解体ショーは10:00からということで、気合を入れてきたけど学園祭はまだ準備中。



メインストリートを一通りテクテク。



再びメインストリートを戻ると、マグロの解体ショー準備が! ちなみに、東京海洋大学は2003年に東京商船大学と東京水産大学が統合して東京海洋大学となった。仮設テントの学校名がそれを物語っている。



マグロ、でかっ!目が大きいこちらはメバチだ。



中落ちがパック詰めされている。ごくり…。



なかおち¥500をめぐって、ジャンケン大会が開催された。みんな大興奮でのジャンケン大会、計3回参加したけど、いずれも勝つことできず…。



中落ちを逃して、次のジャンケン大会までぷらぷらすることに。海洋大学だけあって、海産物色々。



「グッピー・メダカすくい」ですか!?グッピーもすくっちゃうんだ。



特殊な溶液で2,3ヶ月漬けておくと、身が透けて骨だけの標本となるそうだ。



ペンギンコーナー。2羽くらいのものかと思って来てみたら、5羽もいた。



プールでは釣堀が。プールを使用するなんて、学校側の許可が下りるんだね…。



校舎に入って写真展とやらに。まだ、電気もついてない廊下をテクテク。



テーマ=「好きなもの」で、なにやら怪しかったけど、海に関するものは何もなく、趣味の写真展。これはこれで、綺麗に撮れていたんだけど、あららてな感じ。ここにいたるまでの案内のチラシが多く、ポツリ『写真よりも案内のチラシのほうが多いのでは!?』と。



カメゼリーなるすっぽんエキスのゼリーを一口食してみたけど、特に臭みもなく美味しかった。



「クジラは日本の食文化」。そうそう、そうだよね~。



再びマグロの解体ショー広場にやってきた。マグロ君が子供のおもちゃと化している。



大きな包丁にてマグロがばっさりと!



さらに長い包丁がやってきた!一本で20万だか、30万だかもするという。さすがに大量生産できない、特注品になるだろうから、お値段はるんだろうね。



学生さんも手伝ってばっさりと。この作業が不慣れだと、骨の部分に身が沢山ついてしまって中落ちが沢山取れるという。
朝イチの時よりも太っ腹にパック詰めされていく中落ち。ごくり…。



こっちも気になるぞと。ちなみに写真に写っている手はピースマークではなく、ジャンケン大会での隣のおばちゃんの手。



この部分でも欲しいんですけど。



美味そう、ごくり…。



無残にも解体されたマグロ君たちのパーツ。哺乳類に比べると、魚ってあまりグロテスク感を感じないけど、何でだろな??? 単なる慣れの問題なのか、種の近さがそうさせるのか。



早まって、トロの部分が投入される前に購入したマグロ丼(その部分に当たるかどうかは運だけど)。食してみて、残念ながら感動するほどの美味しさはなかったなぁ。学生君がバッシバッシと切り方に問題があるのか、醤油の漬け時間が短いのか、マグロの質なのか。何でだろうな。もちろん、美味しくはあったんだけどね。



水産資料館とやらに行ってみる。



入り口脇には、クジラ漁で使用すると思われる銛が。こんなものを打ち込むんだから、ちょいと気の毒な気持ちになってしまう。大人の社会化見学として、クジラ漁を見学してみたいけど、銛が打ち込まれるところは目を背けたくなる光景だろうな。



資料館に入ってすぐの正面には巨大なタカアシガニが。でかっ!



こちらはコイワシクジラの骨格。



2階部分には、海だけでなく陸や空の生き物が展示されている。調査に出た船が時化とかで成果が上がらなかった場合、近辺の島で生き物を持ち帰ったという。今ではワシントン条約等で引っかかってしまって、持ち帰り禁止の生き物がわんさか。



こちらはマンボウ。3億個も産卵するという、最も卵を産む脊椎動物なのだ。以前に知った情報だと、マンボウは海面から水深800m程も潜るという。かなり行動範囲が広く、意外と運動機能は高い。驚くべくことに、マンボウは勢いをつけてブリーチング(海面ジャンプ)もするのだが、その映像を見たときには驚いてしまった。不思議な形状をして、まだまだ生態が知られていない生き物だ。



こちらはクジラの骨格。クジラの骨格だけを展示するプレハブみたいな建物、クジラ館になるのかな?



この力強い手の骨格が元陸上生物だったことを物語っているな。



建物を変えて、何号館だっけな?水槽にいたアルマジロみたいなカニ。ハサミがそのまま防御になり、かつ缶切りみたいな突起があって巻貝を剥き剥きして食べてしまうそうだ。



最後にプラリと水中写真展を見学。製作に力の入ったゲートより、中は海中写真も多数。ビデオ上映なんかもあったのだけど、時間がないのでスルー。


マグロの解体ショーをメインにやってきた東京海洋大学は海鷹祭なのだが、意外や意外それ以外にも見所盛りだくさんで面白かった。
特に水産資料館では学芸員を目指している人たちが、あちこちと沢山居てスタンバイしていて、知識豊富にして話術も兼ね備えて展示物やら、その他豆知識を解説してくれる。展示物に関係のない質問なんかにも、対応してくれて、こちらも満足度の高い訪問場所となっている。ペンギンやら釣堀もあって、子供も楽しめるかなり魅力的なイベントだ。