鑑賞のススメ Monuments of Traffic@エスパス ルイ・ヴィトン東京+PAPER―紙と私の新しいかたち―展@目黒美術館



これまたアウェイな場所へと表参道をテクテク。本当だったら、寝袋持って沢に行く予定だったんだけれども、仕事とか体力的にも厳しく・・・、辞退することに。どうせ出社するなら、寄り道してから行くとよと、やってきましたわ。えぇ、その存在は知っていたけれども、入ったことは一度も無いLOUIS VUITTONへと。こちらで、無料開放のMonuments of Trafficなるものが展示されているのだ。最近、頻繁に訪れる展示物。趣味の欄に「美術鑑賞」追記してよかとですか?



ドキドキ・・・、未踏のヴィトンへと。



会場はビルの7階、最上階なり。



優雅にゆったり進むエレベータを降りると。



ドッバーンと広がるギャラリー。



きちんと正装したスタッフさんもいらっしゃいます。 自分は短パン&リュックスタイル ですが、何か?



採光良しなところが又気持ち良い。



エリック・サティの音楽とともに、ワイパーがシュールに動く(相変わらず、芸術って分からんとです)。去年の2月に訪問した鉄道博物館 の上映もの後でもエリック・サティの音楽が流れていたけど、変な所で出会うエリック・サティなのであった。



良いのか、悪いのか一人貸切状態。自分もスタッフも双方で、ちょっと気遣い(写真撮るときとか)。



客観視すると、自分も含めたこの空間自体が『作品と鑑賞者』といった作品として鑑賞されているのではないかと。



よくよく見ると、ミニカーは一直線上に並んでおった。



こちらの冊子は、入室とともに直ちにもらえる代物(立派!)。



中はカラー刷りにして解説も盛り沢山。採光豊かな昼も良いけど、夜もなかなか良いんじゃないかな。ところで、この冊子で用いられているフォントが気になった。微妙に読みにくいフォントなんだが・・・。フォントの達人に、このフォントの成り立ち、由来について解説して欲しいっ(こちら職場にてPC立ち上げ中に撮影)。



お次は撮影不可な目黒美術館。掲載どうしようかと思ったけど、意外にも少しだけ撮影できたので掲載決定。



目黒美術館で開催されているPAPER展。駅からは看板頼りにテクテクして安心到着だ。



良い感じで「PAPER」の文字が躍る目黒美術館。



チケット購入して、いざ。



そんなチケットを撮影していたら、踊り場にして作品がっ!良いね、展示場前からの遊び心。



題して『オーケストラ』。展示場にも作品ありました。



さて、いよいよ展示場へと。左右に、それぞれの展示あり。



先ずは左から観てみよう。


作品の数々は、こんな感じ。

● 植原亮輔と渡邉良重 (キギ) [アートディレクター]
めくった本に蝶がかたどられていて、頁を切り取って作られているので、しおりと言うかなんというか。題して『時間の標本』。描いた蝶の色使いが見事で、「本物か?」と思ってしまうほど。

● 鈴木康広 [アーティスト]
リアルなキャベツの作品に驚き。そして、そのキャベツの1枚1枚を剥いでいくと、それぞれが独立した器にもなるという。これは、見た目のリアルさと機能に驚きの一品。そして、『波打ち際の本』も興味深い作品であった。本を見開いた時の「のど」と呼ばれる、真ん中の綴じ代部分から波が行き来する映像が投影されている。「本」と「波」と言う面白いコラボにして、なんだか深海での地殻変動を思わせる作品であった。

● 寺田尚樹 [建築家・デザイナー]
「1/100 建築模型用添景セット」は、もともと建築物の模型に添えるものとして、楽して大量生産できるように考えたところから生み出されたとのこと(メインの作業じゃないし)。その生み出された経緯のとおり、沢山の作品が飾られていて、会場のあちこちに、こっそり展示されていたりして。本展示の方は5cm程度のガラスケースに数々のドラマが。最初にいちゃいちゃ系があって、「そういう系か?」なんて思っていたら、「ごめんなさい」や「本当にごめんなさい」、「行かないで」とか、修羅場があったりして思わず笑ってしまう。

そして、「気持ち悪い」とか犬の散歩中の糞に、人間の糞(野糞!?)という作品も。場所が目黒と言うことから、「目黒」と「野糞」をキーワードに爆笑もので読む場所に気をつけなければならない、鈴木おさむの『ブスの瞳に恋してる』を思い出してしまって、再び笑ってしまった。

● トラフ建築設計事務所(鈴野浩一・禿 真哉) [建築家]
細く型どられた紙の器が自立しているというのだから驚いた。なにか固定化させるスプレーでも吹きつけて形を維持していると思ったんだけれど・・・。題して『空気の器』。なるほどねー、空気の様に軽くてふわっとしていて、そして、そんな空気を包み込んだ器といった感じ。天井には風鈴のごとく、沢山のカラフルな作品がつりさげられていて、目を楽しませてくれる。

● DRILL DESIGN (林 裕輔・安西葉子)[デザイナー、アートディレクター]
様々な素材で組み上げられた、多面体形状の地球儀が面白い。最初に出会う地球儀がこんなだったら、そっち系の興味が伸びていくかな?と感じたよ。

● 西村優子 [アーティスト]
折り目を施した壁紙の作品。遠くから見ると、ちょっとした模様が入っているなと思われる、その壁紙は、近くで見ると「おぉ~っ」となって、目も変な錯覚を覚える不思議な作品。なんだか、江戸小紋を思い出してしまったよ。


展示を見終えて、帰りにも作品を発見!



ん?と良く良く見てみると、階段仕切りのガラスにも作品がっ!



こちらは、恐竜編。


実際は2日間で訪問した展示会。ヴィトンの方は、なかなかに理解難しかったけど、気になった目黒美術館の方は、期待通りに面白い展示であった。カルッとサクッと気軽に訪れて、なかなかに面白い作品に出会うことができる。

ところで、目黒美術館横にあるプールは、連日の暑さもあって、大盛況な賑わいであった。どれどれ、てな感じで撮影しようとしたら、立て看板に「撮影禁止」の注意書き。そして、目黒美術館では1階のワークショップ様子をパチリと撮影したら、すぐさまスタッフ出て来て「撮影はご遠慮ください」と注意を受けてしまった。世知辛い、世の中ですな・・・。


■■■ 余談 ■■■
  
沢に行ったメンバーの写真を見せてもらった。


 
こんな感じで、吾妻連峰の滑川大滝にいってきたとのこと。くぅ~、羨ましい!