下ノ廊下@黒部峡谷(2日目:ビバークポイント~阿曽原温泉)
目覚めの早朝。標高それほどないお蔭で寒さはなかったけど(1000m弱)、ビバークにてきっつい寝床は辛かった・・・。
昨夜は星空綺麗だったけど、星空ウオッチングする気力も無くテントでFIX状態。ってか、膝が痛くてヤバいんだけど・・・。(5:34)
膝の痛みを抱えての水平道トレッキング(本当心配っ)。悩んでも仕方ないので、(ご存じのとおり)大量撮影にいそしむことに。
朝食をパパパと終えて、膝の痛みを抱えて出発だ(全長30kmの水平道、マジやばい・・・)。
ところで、放水始まる7時前は川の水量も少なく、川の状態でその水量差が一目瞭然。(6:45,
+0:00)
膝が痛いが、唯一の救いは水平道という名の山道だろうか(フラットな道をテクテクイメージ)。(6:46,
+0:01)
水平な道は良いんだけど、アップダウンが膝に来るっ。(6:48,
+0:03)
もうすぐ放水が始まるから、水量も増えるかな。放水開始前のアナウンスがスピーカーから聞こえるぞ。(6:54,
+0:09)
水の綺麗さがため息もの。でも、飛び込んだら全身ガクブルの寒さだね。(6:57,
+0:12)
梯子が膝に辛い~。(7:30, +0:45)
フラットにして落ち葉な道が膝に優しい~。(7:33, +0:48)。
飴と鞭に四苦八苦しつつ、右に目を転じると急斜面を流れ落ちる滝。鳴沢小沢だ。(7:42, +0:57)
魚影が見えるというんだけれど、どこに居るんだか???(7:55, +1:10)
テクテク歩いていて、左の斜面に目を転じると解け残った雪の塊がっ。(8:03,
+1:18)
いよいよ、水平道っぽくなってきたぞ(膝の痛みをこらえながら、わくわく)。(8:07,
+1:22)
そう、こんな所が水平道!正確には、仙人谷ダムよりも上流部分は水平歩道とは呼ばず、「旧日電歩道」と言うらしい。(8:08,
+1:23)
足を踏み外したら、この急流に巻き込まれて助かりませんな。(8:09,
+1:24)
新越沢合流点。(8:15, +1:30)
その滝と、川の湾曲っぷり。(8:16,
+1:31)
さっきの小さな塊とは比較にならない、スノーブリッジ残骸となる大きな雪塊が現れる!(8:16,
+1:31)
解けきって道が露わとなった水平道(旧日電歩道)を突き進む。あ~膝痛い。(8:17, +1:32)
そろそろ高度感でて来て、あんな所をテクテクしている。(8:18, +1:33)
大峡谷を歩いているんだなと。(8:19, +1:34)
ふと足を止めて、足元の急流と峡谷っぷりを眺める。(8:25, +1:40)
毎年メンテナンスされている木橋。(8:29,
+1:44)
こいつが壊れるか、足を踏み外したら崖下に滑落して急流に流されて魚のえさだね。(8:30, +1:45)
再び現れたスノーブリッジ残骸。こいつもでかいぞ!(8:31, +1:46)
スノーブリッジの大きさからも分かるけど、この辺は、最近雪解けして道が露わになったらしい(足元に枯れ木が散乱)。
スノーブリッジ下部はスプーンですくったような形状となっていて、水が滴り雨降り状態であった。(8:31,
+1:46)
こんな感じで、水平道(旧日電歩道)間近までスノーブリッジが迫る。(8:33, +1:48)
ここが最後まで解け残って通行止めとなっていた場所かな。(8:34, +1:49)
はて、あの赤丸は何を意味しているのか?(8:37, +1:52)
黒部の秘境っぷりを感じつつ、膝の痛みは増すばかり。マジで痛いし、細い道を歩くのが怖いっ!!(8:38,
+1:53)
今日、明日の行程、俺大丈夫なんだろか???力の入らない左膝はぷらぷら状態。(8:38, +1:53)
膝の痛さで歩みは遅く、しんがり隊長勤めておりまする。(8:39, +1:54)
この辺なんか、まさにthe水平道(旧日電歩道)だね。岩をくりぬいて道を作っているのが良く分かるよ。(8:41,
+1:56)
テクテク進みます。ついて行くのがやっと!(8:42, +1:57)
次々と現れるスノーブリッジの残骸見ながらテクテク。(8:43,
+1:58)
良い感じの画だよ!とパチリ。(8:45, +2:00)
来た道を振り返ってみた。良いね~。黄山の西海大峡谷を思い出すよ。(8:46, +2:01)
そして、進行方向もパチリ。(8:46, +2:01)
膝痛いし、休憩がてら、再び振り返ってパチリ。あそこを通って来たんだなと。(8:47,
+2:02)
相変わらず、シャッターを切りまくる。だって、この景色だって収めたいじゃない。(8:48,
+2:03)
スノーブリッジ崩壊して、岩の上に残った雪。(8:48,
+2:03)
膝は痛いし、写真は撮っているしで、先頭隊長は姿見えなくなって、中隊長もはるか向こうに。(8:49,
+2:04)
あんな所にポットスポットが。(8:49,
+2:04)
高廻り桟道ですか。この辺から痛みはレッドゾーンをキープしつつ、時折ネジが外れたかのような激痛がっ。(8:50,
+2:05)
登りは左膝を庇うため、全て右足での踏み上がり(右足酷使)。(8:51,
+2:06)
こんな所に高巻桟橋こしらえて本当ご苦労様です。(8:51, +2:06)
大峡谷っぷり感じながら、桟橋下る。もち、左膝を庇いながらの下りを強いられる。(8:52, +2:07)
膝が猛烈痛いし、小腹も減ったしで休憩を申し出た。(8:57, +2:12)
この辺なら場所も確保できるので休憩にしましょう!(8:57, +2:12)
大きなスノーブリッジ眺めて暫しの休憩。スノーブリッジから水のカーテン滴り落ちる。(8:59,
+2:14)
こんな所でゆっくり座って休憩。しかし、カメラのレンズ駄目駄目だな…。(8:59, +2:14)
20分ほど休憩して、再びレッツゴー。(9:23, +2:38)
ロープで斜面を登って、再び水平道(旧日電歩道)へと。右側の道が通って来たところで、左側に折れて見えない向こうがこれから進む方向。(9:25,
+2:40)
黒部別山沢だそうな。これから整備に用いる資材が置いてある。(9:26, +2:41)
休憩しても膝の痛みは相変わらずで、先頭隊長、中隊長との距離は開く。(9:28,
+2:43)
振り返って、通って来た道。膝を痛めてふらつき気味の歩行だと、かなり怖い!(9:31,
+2:46)
下を見ると、相変わらずの急流っぷり。(9:32,
+2:47)
普段だったら、それ程でもない道が、膝の痛みで慎重を要する。(9:32, +2:47)
痛みはさておき、黒部大峡谷は惜しみなく、水平道(旧日電歩道)っぷりを見せてくれる。(9:35, +2:50)
先頭隊長が画になるポーズ。中隊長も自分も暑くて、シャツ1枚なのに、先頭隊長はフリース着用だ。(9:35,
+2:50)
バランス良く乗っている落石。こいつにやられたら、ひとたまりも無く滑落だろうね。(9:39,
+2:54)
我ながら、良くもまぁ撮影するものだと、相変わらずシャッター押しまくり。(9:40, +2:55)
完全整備前とはいえ、かなり至れり尽くせりなワイヤー設置っぷり。(9:41, +2:56)
この辺は桟橋が雪でひしゃげてしまっていて、整備前状態。(9:43,
+2:58)
絶対に落ちたくない激流っぷり。その轟音と、圧倒的な水量に畏怖の念すら覚えてしまう。(9:45, +3:00)
膝が痛くておぼつかない足取りなのに、こんな所も通過しなければっ。(9:45, +3:00)
先頭隊長は、はるかかなた…。(9:46,
+3:01)
これまた慎重を要するポイントだ。(9:48, +3:03)
テクテク見通し良い水平道(旧日電歩道)。(9:49, +3:04)
先頭隊長とお互いに、撮影し合いっこ。(9:49,
+3:04)
ついでに、足元パチリ。(9:51,
+3:06)
振り返って大峡谷を感じいる。(9:52, +3:07)
写真だとそれほどでもないけど、その場所にて目の当たりにすると激しさと優美さを併せ持った風景。(9:52,
+3:07)
ん?と前方に目を転じると、ちょいとボルダリングチックな動きしてね?と。膝がガクガクなのに大丈夫かしらん・・・。(9:53,
+3:08)
ドキドキ、とその場所へと行ってみると。(9:53, +3:08)
こりゃ足場が無くて、気持ちスラブな斜面をトラバース強いられる。(9:53, +3:08)
ロープとワイヤーを掴んで、こんな所を通過。意外とすんなり通過できて、ほっ。(9:54,
+3:09)
こんな足だから、足元に落ちている何でもない枯れ木も、その存在が怖い、そんな状況。(9:54,
+3:09)
無事に通過して、やれやれと後ろを振り返る。(9:55, +3:10)
足元には、これまたポットスポットが。(9:55,
+3:10)
再び後ろをパチリ。なんだか好きなポイントでした。(9:56, +3:11)
そんなお気に入りポイント認定して、先を見ると・・・。(9:57, +3:12)
先頭隊長が待ち受けるそこは・・・。(9:57,
+3:12)
スノーブリッジの上をワシワシ越えていく。(9:57, +3:12)
先を行きましょう。この辺だっけかな、阿曽原温泉の主人が様子の下見にやって来た。
遠路はるばる・・・、ご苦労様です。風貌は、まさに山男と言うワイルドな感じでした。(10:00,
+3:15)
白竜峡。膝の痛みを抱えて、残り21km近く・・・。マジで苦行ですっ。丈夫な杖を使って、えっちらおっちら。(10:02,
+3:17)
対岸を見ると岩が剥がれ落ちて、バランシーに佇んでいた。(10:03, +3:18)
資材置き場。フラットなエリアにビバークできるな(目がキラン)。(10:05, +3:20)
『線路は続くよ♪』ではなく、『水平道(旧日電歩道)は続くよ♪』と。(10:24,
+3:39)
途中の湧水。水を汲んで喉を潤す。よくよく見ると山椒魚。(10:43, +3:58)
喉を潤して先へと。(10:44, +3:59)
ありゃ~と、渡渉エリア。びっこを引いているので、石を渡り歩くことできずに、そのままジャブジャブと靴びしょ濡れ(涙)。(10:48, +4:03)
ここも、崖をくり抜いて、まさに水平道(旧日電歩道)!(10:51, +4:06)
なんだか凄い桟橋だぞ。(10:54, +4:09)
こんな感じの所。杖を使って、びっこ引きながら慎重に渡る。(10:54, +4:09)
こんな感じで、上からもロープ補強されていて、なんだか物々しい&凄い手間がかかってるな。(10:54,
+4:09)
そんな危険ポイントを超えるとすぐさま、滝エリアがっ。合羽を出す場所も暇も無く突き進むことにっ。(10:56,
+4:11)
先頭隊長はサクサクッと急ぎ足で通り抜ける。(10:56,
+4:11)
続いて中隊長も滝を避けながら通過。どんくさい自分は壁際をノロノロ通過で左半身ずぶ濡れに・・・(再涙)。(10:57,
+4:12)
靴はぐっちょぐっちょにして、左半身ずぶ濡れで、びっこを引きながら十字峡に到着。
最悪の状態であるが、十字峡を見に行こうと(結構な斜面で苦痛に耐えながら向かってみた)。(11:05,
+4:20)
苦痛に耐えてやって来た十字峡は一見の価値あり!阿曽原温泉の主人、黄色い看板設置に感謝!(11:08,
+4:23)
こんなに澄んだ水が激しく荒ぶる流れゆく。(11:12, +4:27)
濡れた靴と靴下脱いで軽い食事と休憩。休憩後は濡れた靴を履いて・・・、再びGO!(11:32, +4:47)
十字峡の吊り橋渡る。(11:33, +4:48)
吊り橋の下は激流にして、限りなく透き通った清流だ。(11:33, +4:48)
この辺は何だか岩の感じが違うね(日向だからかな)。(11:40, +4:55)
そんなだから、ここも写真を撮らずにいられない。(11:40, +4:55)
実際に歩いて行くと、こんな景色。(11:41,
+4:56)
雨の日は勘弁な道です。(11:41, +4:56)
振り返って、こんな感じ。(11:42, +4:57)
仕上げの綺麗な水平道(旧日電歩道)。(11:54, +5:09)
ありゃ?っと、建造物発見。(11:55,
+5:10)
眼下は、相変わらずの急流っぷり。(11:59,
+5:14)
そのまま山の向こうに溶け込んでいきそうな光景。(12:06, +5:21)
そんな光景場所を左折すると、続く水平道(旧日電歩道)。(12:08, +5:23)
写真だとつい忘れがちだけど、高度感たっぷり!実際に歩いていると、常に高度感たっぷり!(12:09,
+5:24)
作廊谷合流点。(12:10,
+5:25)
倒木を避けて通過。膝が痛いから、そんな大したことない動作も辛いっ。(12:13, +5:28)
暫くこんな景色をテクテク。(12:16, +5:31)
もちろん、足元はこんな感じで、絶対に踏み外したくない道。(12:18, +5:33)
振り返ってみて、こんな桟橋だったのかと。(12:18,
+5:33)
歩みの遅い自分ができるのはこんなことだけですと、パチリパチリ。(12:19, +5:34)
いや、膝が痛くなくても、俺写真撮りまくっちゃうんだろうな。(12:20, +5:35)
一番入り組んだところでパチリ。向こうから来て、あっちに行く。(12:21, +5:36)
半月峡。ここって、水平道(旧日電歩道)の撮影ポイント1つだろうね。(12:23,
+5:38)
崖部分をくり抜いた道を抜けて、再び見晴らし良い道をテクテク。なんだか、向こうに何か見えてきたぞ。(12:25,
+5:40)
と、その前にS字峡かな。S字の様な、蛇の様な、曲がりくねって激しく流れゆく。(12:27,
+5:42)
ほとんど変わらない景色ながら、折角撮影したので掲載。(12:29, +5:44)
足元は、はるか下に激流ですな。(12:30, +5:45)
山の中腹にぽつんと人口建造物、そしてそこから出てくる電線。(12:31,
+5:46)
と、その前に再び滝道ポイント!今度は余裕があるので、合羽を着て余裕を持って通過。(12:32,
+5:47)
そんな滝道ポイント、下手に足を滑らすとはるか下にまっさかさまだ。(12:33, +5:48)
その建造物はどんどん露わに。(12:34, +5:49)
その出で立ちは、何か超合金ロボが出てきそうな佇まい。(12:45,
+6:00)
久しぶりに目にしたコンクリート壁。(12:48, +6:03)
鉄塔も出てきたぞ。そして、下り坂(ごくりっ)。(12:55, +6:10)
突き刺す痛みに顔しかめつつ下ると、吊橋が。(13:06, +6:21)
足元ふらついているから、吊橋の揺れが怖いっ!(13:07,
+6:22)
東谷吊橋でした。(13:10,
+6:25)
超合金ロボの出発口と東谷吊橋。(13:12, +6:27)
そろそろ、阿曽原温泉も近いのか!?(13:21,
+6:36)
仙人谷ダムへと。対岸にも道が見えるぞ。(13:31, +6:46)
向こうは剣岳からのルートで、最後は階段を下って水平道(旧日電歩道)へと合流だ。(13:31, +6:46)
ダムを通り抜けていくんだな。(13:32,
+6:47)
山奥深くに作られているのが窺い知れる、そんな岩場にあるダムだ。(13:33,
+6:48)
階段を下って(膝痛いっ!)。(13:34, +6:49)
事務所内を通らせてもらって。(13:35,
+6:50)
蒸し暑い所って前情報あったけど、むしろ涼しくね?と。(13:36,
+6:51)
ひんやりした通路をテクテク。(13:36, +6:51)
外からは、爽やかな風も吹いてくるよっ。(13:38, +6:53)
と思ったら、トンネルの向こうから熱気漂ってくる。(13:38,
+6:53)
暑い~と、眼鏡とレンズが曇ってしまう。(13:41,
+6:56)
山奥にある立派な建物(食堂、お風呂あり!)を横目に上り坂がやってくる。(14:03, +7:18)
資材置き場のトンネル?もテクテク。(14:17, +7:32)
やっとゴールが見えてきた! 「10分位のはず」って、どういうことよ?(14:28, +7:43)
最後の阿曽原温泉までは下りが続いて、四苦八苦、1歩1歩下ってようやく到着だ。(14:49,
+8:04)
膝の痛みに耐えて無事に辿り着けて良かった阿曽原温泉。水道、トイレも完備したテント場だ。
露天風呂は、「5~10分」とな!?1時間毎に男女入れ替え制の露天風呂、16時過ぎに突撃だっ。
膝いてえよぉ~と、テクテク道を下って行く。こりゃ2度目の風呂はないな・・・。
ようやく見えてきた阿曽原温泉!
衝立も何もないところだよ。
トンネル内は熱水の通り道の為か、熱気むんむん。
膝の痛みに耐えて、無事に到着した阿曽原温泉。足を庇いながらの歩行でかなりの疲労、やることなく夜も早くにバタンキュー。
明日は欅平までの行程が待っている。電車の時間に間に合わなければいけないのだけれど、大丈夫だろうか・・・。