見学のススメ 池島炭鉱




快適ベッドでガッツリ快眠。目覚めると朝日が出るも、外はやはり寒そうで、でも、釣りをする人朝から早く。


朝イチ?の船も入港。


朝食を食べにエレベーターに乗り込むと、正面朝日がお出迎え。


やや寒いながらも、昨日よりはましだという本日の天気予報。


途中、道の駅(夕陽が丘そとめ)によって池島へと。


夕陽が丘そとめのマスコットキャラクター?かな。


参加したクラブツーリズムのツアー。バスはピカピカの新型のものでした。ボディに映りこむ道の駅駐車場が良い。


バスに揺られて暫くすると、池島の姿が見えてきた!

 
瀬戸港にて定期船の入港を待つ。


船がやって来たぞ。


乗り込むのはさっき入港したこちらの船だけど。


階段登って乗客室へと。


暫く椅子に座ってくつろぐ。


池島の姿が見えてきそうな時間にデッキへと。右側に見える島が、池島!


池島に残る工場跡も視認できる距離に。


あそこに見えるは発電所かな。あちらは石炭の洗浄・選別工場かな?


元は池だった場所の淵をぶち抜いて港に改めた池島港。元々、海に接する池島は上部が水で下部が海水だったという。
炭鉱が開かれる前は遠洋漁業を生活の糧とする人たちが多く、島の子供たちはほぼ同じ誕生月 であったとか(笑)。


入港時に石炭運搬関連の機器をパシャパシャ。そのシルエットは恐竜の様でもあり、エイリアンの様でもあり。
軍艦島と違って、簡単に上陸できる具合から、島のテーマパークに訪れたようで、心拍数上昇。(無条件に)島は良いね。


さて、池島に上陸すると、2グループに分かれて行動。港よりガイドの方の説明が始まる。


池島の地図と港にあるバス停。バスは1日2便くらいあったかな。自転車借りて廻った方が早いね。


現在の池島人口は約200名(ガイドさん)。実際には幽霊戸籍もあるので100名程が生活しているという(阿佐ヶ谷ロフト情報)。


アパート敷地の庭では玉葱栽培していた。


島の人の手造りオブジェ。おじいちゃんがお孫さんの為に作り始めたものだとか。


建物に入って「見学→ビデオ鑑賞」と「ビデオ鑑賞→見学」の2チームに。
自分は後者で、先ずビデオ鑑賞。椅子の下には見学用の長靴が用意されていた。


前者チームはヘルメットにバッテリー付のヘッドライトを装着して見学へと。そうして、上映始まった。


上映後は饅頭造り。「饅頭造り」?と思ったら、焼き鏝で饅頭に焼きを入れるだけであった。


そうして、早めのランチタイム。


記念乗車証をもらって、手作り弁当に焼きを入れた饅頭。


ランチ後に再びこちらの写真。夕日が射し込む風景も見てみたいなぁ~。


思わずパノラマ撮影。やぱ、このシルエット、エイリアンみたいだな 。頭の部分と、卵を産むお腹に繋がる胴体と言った感じ。


さて、ヘルメットを装着して見学へと。


お店は閉まってたー。自販機のジュース銘柄は東京のものと特に変わりなく。


春ですね。


こちらが見学場所へ行くためのバッテリートロッコの乗車場所。元は採炭で取り出した土砂を運ぶためのトロッコだったそうだ。


置いてあるでかい物体は石炭ではなく松岩という超硬質の岩。こいつをまともに削ろうとすると掘削機の刃がいかれてしまうそうだ。
なので、ダイナマイトで破壊して次に進めるという。貨車内に積み込まれているのは、石炭とのこと。


こちらは、一時期使われていたという見学場所への乗り物。ん?人力?


前半見学チームがなかなかに帰ってこないので、辺りをプラプラ。


「絆」ですよ。


池島を陸地側からパノラマパチリ。


こちらトロッコ道の入口。早く帰ってこないかな・・・。


発電所跡。


ガタンガタン音が聞こえ始めて、トロッコが戻って来た!


すぐさま後半チームが乗り込む。発進!


炭鉱内へと。ぶっといパイプは水(海水)を送り出していたそうだ。


良い感じでトロッコはガタンゴトンと進んでいく。


地層調査の石層(というのか?)と、採炭で使用する道具のあれこれ。ホウキと塵取りまでっ。


展示道具の先は、写真コーナー。


色々と、当時の様子を写真で解説。


思った以上に見学場所が明るい。撮影する身としては助かるけど、雰囲気がちょと物足りないかな。


天井から水が垂れてくることもほとんどなく、防水デジカメできたけど、普通カメラでも問題なかったな。


施設内のあちこちにあった、昔式のダイヤル電話。


定期点検に報告と作業現場の雰囲気。池島炭鉱は採炭終えて閉山されたけど、研修生を受け入れて講習を行っている。
ベトナムやインドネシアと言った海外からの研修生を受けれているそうだ。最近だと、派遣しての指導を行っているという。
ちなみに、価格が1t あたり日本だと¥15,000で外国産は\5,000と、まったくもって太刀打ちできなくなってしまったという。


こちらはスイッチを入れることで、扇風機が始動し、坑内の空気循環をさせる。


おっと、蛍光灯がなくなって暗さが増して、坑内の雰囲気アップ。

 西山芳一さんの写真
こちらは切羽にダイナマイトを装てんさせるための穴掘り。実際の石炭が出る場所ではなく、研修用に設置された場所だそうだ。
先日、土木写真家の西山芳一さん写真展へと行ってきたが、切羽を背にして撮影していた写真がとっても◎だった。
まるでエイリアンとも戦うことができそうな 作業用機械。しびれるほどの格好良さだ。こんな現場で写真撮影、くぅ~、羨ましい!


こちらの筒から風が送り出されてメタンガス濃度を下げていたそうだ。濃度が上がるとセンサーが検知して作業者撤退。


掘削機のドリル。ドリルに穴がいくつもあって、海水が噴出されるという。
炭鉱内ではとにかく火花厳禁と言うことで粉塵防止も兼ねて大量の海水を掛けまくっていたそうだ。


この辺は通路も狭く、足元水溜りあちこちに(貸与された長靴必須ですね)。


ボタ(ずり)運搬ベルト。ところどころ、物理センサーがあって石が引っかかった場合に検知してアラームが灯るという仕組み。


ベルトコンベアあちこちで海水散布。


こちらが採炭の為のドラムカッター。阿佐ヶ谷ロフトでガッツリ解説聞いていたので、使用方法バッチリイメージ。


グリングリン回転して採炭しながら横移動。


200m程の区切りの採炭を終えたら、天井ジャッキをスライドさせて前進。それを繰り返しながら採炭を進めていく。
ちなみに、このジャッキ(1つ幅数m位)は800万円近くもする代物だそうだ。坑内は火花を出さないよう特殊器具ばかりだし、
設備投資に莫大なお金がかかるのが、採炭事業だとのこと。


ドリルで穴開け体験。


研修生用の為か、外国語の看板もちらほら。


こちらはエアーマント。逃げ切れない!という時には、こちらを被ってやり過ごす。


子供達の作品。職場にあると、モチベーションもアップでしょうか。


あ、鍾乳石(どうでも良いけど)。


先日のJFE見学と昨日の軍艦島に続いて、池島でも黒いダイヤをゲット。


こちらは地上に通じるトンネル。60mの高低差があるという。かつては、こちらを通って炭鉱見学していたとか。
なんだか、見た感じ60mの高低差で無く距離の様な気もしたけど、実際に60mであることを図面を使って説明。


場所を移動して。


こちらは、坑道で不要となった場所を密閉させる研修場所。


エアダンパーマシン。この辺の機械を使って石炭の選別やボタ(ずり)との選別を行っていたそうだ。
使われなくなって錆びついた重厚にして長大なマシーンが暗闇の中鎮座する光景良し!
ところで、ボタとずりの使い分けってあるのかな?土木工事の場合、「ずりを制す者が土木を制す」とまで言うのか言わないのか、
ずり処理の稼動と工賃は工事で多くを占めるという。と、以前見た土木演劇@前田建設で仕入れた知識。あの演劇面白かったな。


坑内団体行動で解説よく聞き取れないのだけれど、メタンガスから逃げるための密閉室みたい。


密閉室でも駄目だぁ~!となったら、O2マスクをくわえて脱出したという。こちらのO2マスクは一酸化炭素を二酸化炭素に無毒化するという。
元々は緊急場所に設置されていたけど、それでは間に合わないということで、やがて作業員1人1人に携帯されるようになったそうだ。


こちらがダイナマイト。右の図面は色別によって着火のタイミングを計画、コントロール。


言われて見上げると頭上にモニターあって発破の瞬間を上映。ってか、ここでその映像見せる必要なくね?と思ったよ。


前半チーム遅れもあって、足早に見学を終えて再びトロッコ乗車。


地上に戻ってきました。


貸与されたヘルメットにバッテリー付ヘッドライトを返却して終了~。


港まで各自テクテク歩いて行く。


かつては8000人近くも住んでいたという池島。今はほとんどが空き家となっている・・・。


あちこちに所狭しと建物が立っていたという。ここもかつては建物があったに違いない。


乗船待合所。


猫が多いと聞いていたけど、本日初めて猫の姿発見。


定期船もやって来て船に乗り込む!島内色々見たかったけど、限られた時間だから、こんなもんでしょうかね。


弾丸、土日@長崎ツアーを終えて帰路へと。長崎の海に浮かぶ島々の風景はとても良かった。上手く写真に収められなかったけど、
高台から望むその風景過ぎて、バスよりパチリ。いずれは、ゆっくりとその風景を眺めたい。そして、何か物凄い存在感ある煙突が!?
と思ったら、針尾送信所 なるコンクリート製の電波塔とのこと。こちらから「ニイタカヤマノボレ」が発信されたとか。近くに行って見たいぞ!


初めてのツアー参加で、ベルトコンベアの様な計画に流されてのミッチリ旅程。体力を要するものだったけど、移動と宿を全てやってくれるのはありがたい。
なかなかツアーも良いんじゃね、でした。メインの軍艦島と池島については、軍艦島はまったくもって不完全燃焼。阿佐ヶ谷ロフトでも軍艦島ツアーは、
おさわり程度のものと評されていたけど、その通りであった。ごく一部のエリアを散歩して、解説も、それって船の中とか別の場所でもいいんじゃないかなと。

もちっと内容改善して欲しいところである。散策エリアについては、コンクリート損傷が激しく、安全面的にあちこち歩き回るのは相当厳しいだろうけど。
もっと早い段階で、柵の無い時期に訪れるべきであった(残念)。短時間ながら、池島の地下炭鉱場所を訪れて見学することができたので、まぁ、良しとしよう。
そういえば、長崎での天気予報を見ていて気付いたこと。こちらではPM 2.5についての予報がされているんだね。随分西に来たもんだなと。