見学のススメ 軍艦島
暫く温め続けて静観してきた企画。軍艦島訪問と池島訪問。どうにも個人で訪れるには不便な所で、お金も時間もかかりそうだなぁと悶々すること数年。
すると、クラブツーリズムなるところがツアーをやっていることを知ったよ(もっと早く知れよ、俺!)。軍艦島+池島訪問と来れば、行くっきゃないでしょ。
ところで、実は初めてのツアー参加。現地にて観光地へのアクセスの為にツアー参加はあったけれども、最初から最後と言うのは初めてである(ドキドキ)。
ちょうど3月に行われた『見学ナイトvol.15
池島からの報告』@阿佐ヶ谷ロフト
に参加して、池島について事前学習も済ませたので、準備万端出発だ。
そんな興奮抱えて、めっちゃ早起きして羽田へと。
次の旅行と、次の次の旅行と、次の次の次の旅行の調整・検討で昨夜は寝るの遅くて寝む寝む寝む~。
軍艦島への出航時間に余裕があるのか、軽く長崎市内を観光(バス内より)。長崎市内を「さるく」ですな。
写真左は、投下された原子爆弾によって吹き飛ばされた鐘楼。公園壁にある「長崎の鐘」楽譜。
こちらは地上500mで爆発したという爆心地に当たる場所に石碑。そして爆風の影響で片方を失った鳥居。
そんなバスからチラ見の長崎市内観光を終えて、いよいよ軍艦島へと。
晴れ男なんだけど、曇ってね?風強くね?
こちら軍艦島のパンフレット@揺れまくる船の中。
美味しいお水も売っていました。
建造中の巨大豪華客船にLNG船と、船好きにはたまらないエリアですな。
女神大橋。近年、良く寄港するという巨大客船も通れるよう、海面からの高さは65mという。
揺れる船と水しぶき。水しぶき半端ない!揺れも半端ない!軍艦島に上陸できるのか!?
「あれ?雨が降り始めた?」と思うこと、しばしば。
途中、軍艦島のPRビデオが流れ出す。
あ、軍艦島が見えてきた!
船内から写真を撮っている場合じゃないよ!小さなデッキにでて、必死に手すりにつかまりながらの撮影。
軍艦島の全貌が見えての興奮、なんだかモンサンミッシェルが見えてきた時の興奮を思い出したぞ。
軍艦島、格好良い・・・。上陸できなくて離島したらと考えると、写真を撮っておかねばっ!
とにかく波がっ。水しぶきが、降りかかってくるっ!海水降ってくるから、防水デジカメの方にして正解だよ。
これが軍艦島かぁ・・・。パシャパシャ。随分なところまでやって来たな。
揺れる船の上から気合のパノラマ撮影!
あ!上陸している船がある。どうやら、あれが離岸した後に着岸するそうだ(まじ!?着岸するんだ)。
おっと、アングル変わったら撮影しておかねば。
島の外観をパシャパシャ。島の高いところにあるのは、島にあったという端島神社。
前の船が離岸しました~。
めっちゃ揺られながら、着岸です(この揺れの中、ほとんどの人が酔っていないのが凄かった)。
まず、係りの人が準備して。
まじで、手助け無いと危険な上下運動っぷり!
とりあえず、上陸~!こんな所までやって来たんだなと、なんだか、しみじみ。
まるで要塞の様な造りですね。拡張、拡張を重ねて、元の大きさの3倍にもなったという。
景色を見ながらゲート(?)も見ながら前進。その佇まいは、何だか遺跡のようにも思われる。ヨーロッパの要塞跡にでも来ているかのよう。
皆さん上陸。こんなところが船着き場。
奥の建物が学校で、右に見える橋脚は、かつて石炭を運んだ運搬路(ベルトコンベア)の跡だそうだ。
柵がしっかり設置されていて、行動範囲限定ですわ。
至る所に錆びた機器が。
施設内の注意事項が箇条書き。レンガ造りの建物は共同浴場があった。仕事上がりにやって来る人たちで浴槽は真っ黒であったとか。
そして、真水が貴重な軍艦島では、湯船は海水を使用して湯上りにちょろっと水が使えた程度だったとか。
通称『命の階段』。無事に作業を終えた人たちが歩くことできる階段だ。仕事前の挨拶は『ご安全に』だったという。
写真付で解説してくれる(風が強くてあまり聞き取れない・・・)。途中でパイプラインで送られることになった電気と水。
まさにライフラインだ。そして、夜の海に浮かぶ軍艦島の美しさ!さっきの豪華客船と見間違えるほど。
当時の人たちの上陸風景。子供が絶叫する怖さだったとか。
護岸の石組み工法は天草石を天川(赤土・石灰を混ぜた接着剤)で接合して積みあげている。
ガイドの軍艦島ジャンパー。軍艦島は正式に世界遺産へと登録申請する資格を得たみたいだけど、
世界遺産になった時には、このジャンパーも飛ぶように売れるのかな?帽子も軍艦島イラストのものだった。
その崩壊の仕方が、福島の被災地を思い起こされました。
日々傷みが進んでいくコンクリート建築。コンクリート建築の研究者も度々訪れたという。
日本で最初の鉄筋コンクリート建築。
鉄骨むき出しの損傷具合。
台風の時にはこんな波を被るという軍艦島。っていうか、島ごと波を被ってねえかい!?怖っ!
こちらが、島で訪れることのできる最深部。うーん、ここで終了かぁ・・・。
一応、撮影ポイント。正面白く見えるのは灯台で、人が立ち去って明かりが無くなってしまったので、設置されたという。
かつては階段部分まで行った人も多いんだろうなぁ。友人の隊員Bもかつて個人で訪れていたが、あそこまで行ったのかな。
でも、結構な損傷具合でいつ崩れるとも知れず、建物には近寄らせてくれないのも当然だな。
という訳で、引き返してテクテク。折角だから、もう一度撮っておこうとパチリ。
こちらもパチリ。コンクリートの廃墟具合が、松尾鉱山跡
を思い起こさせる。
がっちり柵があって護岸へと登ることできず。乗り越えて行ったら、怒られるだろうなぁ~(自重)。
こちらの写真は林立するテレビアンテナ。かつては高級品でテレビを所有する世帯は少なかった時代。
命を懸けた炭鉱で働く人は高給取りで、島のほとんどの人がテレビを所有していたとのこと。
かつては草木の無い島であったけれども、人が立ち去ってから生えてきたという。
先ほどの学校をパチリ。
よくよく見ると、天井がゆがんでだいぶ傷んでいる。次の台風で崩落するのではと言われている。
こちらは高台に建つ幹部の建物。そして、建物の端は支柱が突き出ていて、増築に備えていたという。
帰りに気付いたAED。おいおい、こんな所にも設置してあるんですか。
そして、ほとんど散策することもできずに、かなり不完全燃焼で軍艦島を後にする。
さようなら~、軍艦島。冷たい風がビュービューで海上も軍艦島も寒かった!
ぐらんぐらん、揺られながら最後の撮影。
これ、一番、軍艦っぽいシルエットかな。
名残惜しく、最後の一枚。そいえば、自分、石川県にある軍艦島
も訪れてました。
船内では軍艦島の歌を披露。軍艦島上陸記念証明書に黒いダイヤをゲット(先日のJFE見学に続いてダイヤゲット)。
やれやれ~と帰ってきました。早起きにメチャ揺れの船と結構疲れました・・・。
下船してから、バス停までテクテク。バスが出る時に係りの人全員が寒空の下で待っていてくれて、手を振ってさよならしてくれました。
本日の宿は4つもベッドがあるざます!早めの夕食を終えた後は、ホテル前の船着き場から長崎の夜景を見に行く旅程。
直前まで雨降っていたし、風強くて寒いし、結構疲れているし…、とかなりテンション低いけど、折角なので気合の参加。
船着き場にて船を待つ。十八銀行のポスター、かっちょええ!こんな光景の軍艦島見てみたい!
チケット握り締めて乗船!
ホテルの目の前が船着き場でアクセス良し。向こうに見えるは宿泊した、やすらぎ伊王島。
船内の1階と2階とデッキ。
ライトアップされた女神大橋をパチリ。
長崎港フェリーターミナルへと到着。
神社境内の中にあるというロープウェイ乗り口@淵神社。
チケット購入してお土産コーナーをちらり。石炭ドロップスですよ!
ガラス張りのロープウェイがやってきた!降りてきた人たちの口から『あったか~い』と。『え?ここで既に寒いんですけど!』
とりあえず、乗り込む!こちらのデザインはポルシェやフェラーリでデザインも手がけていたという奥山清行氏のもの。中にはサインもあり。
上に着くと冷たい風が吹き抜ける!沢山のパターンを揃えるという光のトンネルを通って。
先ずは長崎の1000万ドル夜景。オリンパス防水デジカメから富士フイルムのfinepixへとカメラチェンジ。
回廊を登って稲佐山山頂展望台
へと。
これが世界新三大夜景と言われる景色(いつの間にか「新」と言うものができたんだね)。なかなかの夜景かな。
写真を見ると明るいけど、足元暗くて階段を慎重に登って少しでも上から撮影。しかし、風が冷たいっ!
数ある足元のライトのうち、1つだけがハート模様。
冷たい風が吹き続ける展望台に居るのもしんどく、時間も迫っているし、そろそろ引き上げるかな。
最後に展望台と夜景をパチリ。
展望台の1階にはプロの手によるパノラマ写真。こちらで記念撮影すれば、簡単便利!
↓
ホテルに戻って、冷えた体を温めるためにすぐさまお風呂に直行。洗面所は壁2面あって広々清潔、冷水サービスもあり。
大浴場、途中から1人退出して誰も居なくなり一人貸切状態。
本館に温泉あるというけれど、疲労もあって別にいいかなと思ったら、本館行く人がシャトルバスを依頼していたので、折角だしGO。
入口に足湯が用意された本館の浴場。
さすがに、こちらはぼちぼちの利用者。壺風呂や桶風呂、檜風呂etcとひとっ風呂。
帰りにお土産コーナーをチラ見して就寝zzz。