江之浦測候所+岡田美術館+ルネラリック美術館(April-2021):岡田美術館+ルネラリック美術館


翌日、朝風呂することに。今度は白糸の湯が男風呂。



今朝も貸し切り状態でしたよ。気持ち良い朝にお風呂を堪能なのでした。




風呂上がりに、せっかくだから、貸切風呂の方もチェックしてみることにした(今回貸切風呂を使用せず)。



先ずは華の湯。ほほぉ~、こんなん、なってましたか。お風呂に使われている石に化石的なデザインモノがちりばめられてました(貸切風呂を利用すれば良かったかな)。



お次は巨石風呂。なんと、巨石をくりぬいての風呂でしたか。あらあら、こちらの宿では貸切風呂を利用すべきですな。



こちらは、えのきの湯。少し離れたところにある、桶風呂でした。



風呂上がりに時間があるので、辺りを散策。何故なら、朝食は8時からなのでした…。随分と遅い時間の朝食なのでした。



蛍のせせらぎ、でした。蛍のシーズンに来てみたいものだ。




ようやく8時になったのでした。前向きに考えると、朝風呂をゆっくり堪能することができたのでした。もう、お腹空いたわ~。



並んだ朝食。昨夜の晩御飯同様、美味しい味付けでしたよ。ここの料理、美味しですわ。





と言う訳で、チェックアウトして、ここらのご当地マンホールを写真に収めながら、本日の目的地へと。飛脚(?)と魚なんだけれど、ちょいと分かりにくいね。



箱根湯本の駅を通過。毎度思うけれど、箱根湯本の駅って画になるよね。思わずパチリ。



箱根の峠道は心配していたほど、混んでなく順調に車を進めることができました。




目的地の岡田美術館へと到着!車を停めて、足湯を抜けて美術館へと。足湯は後で行かなきゃ。



岡田美術館は、前々から気になっていたけれど、近くでないゆえに、なかなか来られんかった。ようやく来られたよと。


岡田美術館の入館時チェックは厳しいもので、荷物に加えて携帯、カメラは入口で預けなくてはいけなく、監視体制の下で預けとなるのでした。さすが、超ド級の美術品を所蔵する美術館。建物自体も堅固で、多分噴火による岩石が飛んできても大丈夫なんじゃなかろうか。各展示室は鉄の箱で覆われているかのような、そんな感じなのでした。

美術館は5Fまである巨大さで沢山の美術品が陳列されていて、最初の頃はゆっくりと見ていたけれど、こりゃテンポよく見ていかないと帰れなくなるぞと、スピードアップ。それでも途中でお昼を挟まないと、全てを見終えることができないのでした。ところで、美術館においてある椅子が不思議な感じで、椅子と言うよりも何かの作業台のような、そんな事務用品的なモノなのでした。どんな経緯があって、こちらの椅子が選択されたのか、気になりましたわ。

<1F:中国・青銅器、韓国陶器>
先ず入館すると、最初に見た大きな風神雷神の絵「大壁画(風・刻)」を見上げる形で展示室へと。こちらの絵は、福井江太郎によって描かれたもので、縦12m、横30mと言う巨大壁画。迫力があり過ぎる!でも入口回廊から見ると近過ぎるので、こちらの絵は足湯に浸かって、遠目で見るのが良いね。

1Fに展示されているのは、陶器でした。キャプションに笑ってしまったのだけれども、陶器を指して「上に行くほど口が広くなり」とか、ラジオで商品説明しているかのような、見たまんまの内容なのでした。キャプションに突っ込み入れつつ、状態良い展示品が沢山あって、じっくりと見ていると時間が全然足りない!

<2F:日本陶磁・ガラス>
展示室で区切られることなく、大部屋に並べられた陶磁とガラスがずらり。ここらで、あれ?時間足りなくね?と、少し急ぎ足となるのでした。大きすぎる柿右衛門の大皿だったり、明らかに値が張るというか、値段が付けられれない品物になるのかなと。それは1Fの展示品からなのだけれど…。超ド級の数々にため息が止まらないのでした。

<3F:日本絵画~屏風を中心に~>
展示室に入ると目に飛び込んでくる、多数の屏風。最初に目に入ったのは、大橋翠石によって描かれた虎の屏風で、迫力あって圧巻モノでしたよ。こちらのフロアでは、春画もあって葛飾北斎のモノがあったのだけれども、ここでもキャプションに笑ってしまったよ。書いてあったのは『陰毛には極めて繊細な描画を用いて表現』とか『全体的に品良くまとめられた作品』とあったのでした。

<4F:日本絵画、書跡>
土偶も置いてありました。土偶のキャプションも…(笑)。『ニコニコ笑顔が愛らしい』とありましたよ(自分は笑顔を読み取るには至らず、なのでした)。展示品は、他にも蒔絵箪笥なんかもあったりと、色々なモノがありました。

<5F:仏教美術>
小部屋的な感じで、一番展示品が少ないフロアなのでした。しかしながら、仏教美術の彫像はどれも逞しく、美しく、迫力あるものなのでした。特に、四天王が格好良すぎ! 持国天、増長天、広目天、多聞天とどれも素晴らしなのでした。あ、金剛力士像も、また素晴らしでした。くぅ~、海洋堂のフィギアで良いから欲しくなってしまうわい。




いったん、3Fまで見終えてお昼を取ることにした。お昼は評判良い開化亭へと。おっと、足湯場所で見当たらなくて、どこにあるのかなと思っていた、温水の冷却装置。こちらは、大分県別府で創り出された冷却装置「湯雨竹」(ゆめたけ)なるもの。


源泉で熱すぎる場合に、水で冷やすと源泉が薄まってしまうので、何とか薄めずに冷却したいとの要望から生み出されたんだとか。色々と試行錯誤して、苦労の末こちらの装置が生み出されたそうです(別府旅行の際に、開発エピソードを見ましたよ)。材質は自然のもので、電気等の動力を使わずに冷却できる優れモノなんだとか。こちらの岡田美術館は、それをわざわざ別府から取り寄せて使っているんだとか。とにかく、半端なモノを置かないという岡田美術館の心意気たるや、凄いですよ。



やって来ました、開化亭。



こちらのカウンター席に通されました。さてと、何にしようかなと考えて、キノコうどんを頼むことにした。


こちらの建物、本日は天気も良く、縁側が気持ちよさそうだなと邸内を散策してみた。縁側に出ても良いとのことで、出てみたりして(気持ち良いわ~)。ちなみに、大きなガラス戸にゆがみが生じていて、あえてそんなガラスを使っているんですかと聞いてみたら、こちらは、もともとあった邸宅を使用してレストランにしているんだとさ。なんと、でしたか。箱根に昔からある高級住宅だったんですね。ちなみに、出てきたお茶は美味しい味わいなのでした。


で、やって来たキノコうどん。期待通りで立派なうどん。SAエリアなんかで見かけるのとは全然違いましたよ(比べちゃいけませんな)。キノコは肉厚で、鰹節もガッツリと降りかかっていました。美味しです。追加で茹で卵も注文して、癒されるランチタイムなのでした。



お昼を終えて、1Fの麓に戻って来た。食後の珈琲は、せっかくなので足湯で頂くことにした。こちらで頼んだ珈琲フロートが美味いっ!珈琲の苦みとフロートの甘さが絶妙でした♪



足湯に浸かりながら、前の絵をパチリ。ここは足湯に浸かって珈琲をグビグビしながら、絵を鑑賞するのが◎ですな。暑くも寒くもなく、調度良い季節なのでした。ちなみに、貸し出しのタオルは有料となるので、足拭き用のタオルを持参するのが良し。まぁ、暫く足を外に出してれば乾くんだけれどもね。



足湯から出て、パチリ。このあと、4F, 5Fの展示品を見て岡田美術館をガッツリと堪能するのでした。


再び入館の際にはチケットを見せて再入場。ちなみに、トイレの利用で退出したり、昼食で退出してから再入場の際に「いってらいっしゃいませ」と凄く丁寧な対応で、ホテルで研修でも受けてるんじゃないかと言うほどなんだけれども、再入場の際には顔パスとはいかずにチケットを提示しなければいけないのでした。これは、分かっていても提示するというルールなのかな。一流ホテル的な対応なのに、顔パス対応でないギャップに違和感覚えるのでした。



ところで、岡田美術館と言えば、岡田美術館チョコレート!


岡田美術館を訪れてチョコレートも買うのが、やりたいことリストの1つだったのだけれども…。コロナ禍によって、こちらのチョコレートがオンライン販売開始とのことで、先日に早速取り寄せていたのでした。味わいは洗練されていて、複雑な複数の味わいが口の中で広がる美味しさなのでした。基本2つの風味をミックスしているのだけれど、それが見事にマッチして両者が良い感じでハーモニーを奏でておりました♪ 今回は帰りの車中温度が気になるところでもあり、購入は見送りするのでした。

岡田美術館の仰天エピソード。こちらの美味しいチョコレートは世界的ショコラティエの三浦直樹によって作られているのだけれど、それは外注しているのではなく、三浦直樹を社員として採用してしまって、美術館による販売となっているのでした(以前のイベント参加で知ったマメ知識)。どーゆーことですか!?ですよ。色々と驚かされてしまう、岡田美術館なのでした。それだけに、館内にあった事務的な椅子が、何者なんだろうと不思議に思うのでした。




お次は確定していなかった予定場所なんだけれども、ルネラリック美術館。こちらにあるカフェが気になってやって来たのでした。


特にルネラリック好きと言う訳でもないのだけれど、何だかんだでルネラリック作品を多々見ているのでした。
 2015年8月 ロイヤルクリスタルコーヒー
 2020年2月 東京都庭園美術館
 2021年4月 アクセサリーミュージアム



こちらのカフェ(LE TRAIN)が気になった理由、それは、ルネラリック美術館が競り落としたオリエント急行列車内でのティーセット体験ができること。あのオリエント急行列車内でティーセットが頂けるのです。


こちらのティーセットは1時間ごとの交代制となっていたのだけれども、コロナ禍により間1時間空けての開催となってました。それで15:00からのモノは用意されておらず、仕方なく16:00からの予約をするのでした。待ち時間はルネラリックの作品を見て過ごすとしよう(もう、あちこちで見てきたルネラリック作品なんだけれども…)。本当は九頭竜神社でも訪れようとしたのだけれど、時間的に厳しいのと、雨が降ってきてしまったので無理だねと。



入館料を支払ってルネラリックの作品を観てきましたよ。途中、雨足強くなって中庭の様子が、モネの睡蓮と化してました。



中庭においてあるクラシックカー。当然、車の先端にはルネラリックのカーマスコットが装着されてます。



中庭も良い感じ。



さてとで、16:00の10分前に到着したのだけれど…。受付の際に女性スタッフから、『10分前には到着してください。2,3分前からビデオ上映があります』と聞いていたのだけれど…。待ち時間に写真をパチリ。



お土産コーナーにオリエント急行列車の模型。



さてとで、16:00きっかりに入場となりました。入場の際には事前購入したチケットに、切符挟みを入れる凝り具合。なお、ビデオ説明の内容が2~3分モノだったみたいです。こちらは、ルネラリック美術館が列車を競り落として、箱根へと運び入れる様子をダイジェストにしたものでした。



さてと、切符を切ってもらい、ビデオでの事前学習を終えたので、いざ列車内へと!なお、16:00開始のコースは誰もおらず、貸し切りとなるのでした(ラッキー)。



とりあえず、誰も居ないし、気兼ねなくパノラマをパチリ。



用意された指定席に座ると、ティーセットが運ばれてきました。スタッフの方が、後はご自由に散策くださいと。



お茶を煮出す間、列車内を散策!先ずは席から見える箇所にあるルネラリック作品をパチリ。



テーブルは対面との間にも仕切りがあって、コロナ対策がバッチリでした。



こちらは利用できないけど、個室。個室には、ラリックの娘スザンヌがデザインした花束のパネルがある(写真左の奥にあるパネル)。



誰も居ないことを良いことに、内部やら、窓の外やらを撮りまくる。



そろそろ、紅茶も良い塩梅かなと席に戻った。シフォンケーキは美味しかったけれど、昨日の桜シフォンケーキには敵わず(あれは美味しすぎた)。でも、美味しい紅茶はポットになみなみで、グビグビでお腹タプタプになるのでした。



卓上のランプも上品ですよ。



天井の照明も、ルネラリック作品だね。



そして、見て綺麗、歩いて気持ち良い、座って良しなトルコ絨毯と椅子なのでした。椅子は、硬すぎず柔らかすぎずのクッション性で、中に藁が入れてあるんだとか。幅広にしてクッション性良く、疲れにくい椅子でしたよ。テレワークの今、家で使いたいくらい(ちょっと大き過ぎるけど)。



こちらは化粧室。下手な安宿よりも使いやすそうだよ。自分がハンガリーで宿泊した、使用人の部屋(に違いない)よりも使いやすそう!



いつもは車内説明の時間を設けているようなのだけれども、今はコロナ禍とあってパンフレット説明で代用とのことでした。



いつの間にか、強い雨も止んで日射しが出てきましたよ(よしよし)。



と言う訳で、オリエント急行列車でのティーセット終了。こちらは、駅に置いてあったジュークボックス的なオルゴールとのこと。装置の横側にコイン投入口があって、そちらにお金を入れると音楽が鳴る仕組み。



カフェ・レストランLYS(リス)も採光良く、気持ち良さそうなレストランでしたよ。



太陽が出て気持ち良く、様子も変わったはずと再び中庭の様子をパチリして退出するのでした。



と言う訳で、ルネラリック美術館(オリエント急行列車)も、コンプリート!



途中で一時的に雨が降ってきてしまったのは、誤算だったけれども、行きたいと思っていた所を予定通り訪れることができて、楽しい週末を過ごすことができたのでした。



今回、久しぶりに箱根を訪れて、その魅力を再認識(前回来たのは2010年の月次祭でしたよ)。箱根には美術館が沢山あって、他にも「箱根美術館」、「彫刻の森美術館」、「箱根ガラスの森美術館」、「星の王子さまミュージアム」etcと、あり過ぎやろ!てな感じなのでした。こりゃ、もう1度くらい訪れなければ、いかんな~なのでした。

火曜日に思いついての急きょ企画だったのだけれど、十二分に楽しむことができたのでした。最近の傾向でリサーチ不十分だったのだけれど、それもまた良しとしよう。ちなみに、十分、不十分はさておき、リサーチ作業の計画段階でワクワク感を感じることできるよね。旅行ってば、計画段階と実行段階の両方で楽しむことができるね。そして、帰宅後に訪問記録を整理してweb掲載すると、否が応でも最低限のリサーチをするので改めて知ることも多いんだなと。1粒で2度美味しい。ブログ更新(サイト更新)ってば、メリットありますよ。

そして…、とりあえずで買い替えたSDカードのおかげか、写真データをロストすることなく無事にPCへとデータ転送することができたのでした(良かった良かった)。