9月18日:カイロへ
 
 
カイロ到着後の列車ミナレットからのカイロ市内再びやってきたカイロ。列車の中では寝られるかどうか心配だったけど、案の定あんまり寝ることができなかった。 とりあえず隣に座っていたオヤジが、夜中にもかかわらず何か食べ続けているというのには参った。また、早朝からリズム良く叫んでいた売り子にも参った。

ついでに車内のトイレにも参った。1等車のトイレなのにずいぶんと汚かった。便座が座るだけで不浄なものが染み込んできそうなな程である。そういえば女の人がブルーな顔でトイレから出てきたなぁ、良かったよ男で・・・。

イタリアでもそうだったけど、列車のトイレはそのまま線路に垂れ流している。だからトイレを覗き込むと枕木が見える。もちろん駅に停車中に用を足さないのがマナー。そのことを忘れていると、うっかり駅に停車中トイレに行って「あぁ、しまった!」なんてことに。でも、中には我慢できなくてやってしまう人がいるんだろうなぁ。

写真は早朝カイロのラムセス中央駅に到着したところ。はぁ、疲れた・・・、今日はカイロをちょこっと見て休憩しよう。バスでガーミア・スルタン・ハサンというところに行き、辺りをきょろきょろしているとABOLAという学生がやってきて、この辺りを紹介してやると言う。もう一枚はガーミア・アフマド・イブン・トゥールーンというミナレット(タワー)から見た景色。高所恐怖症の自分としては、ずいぶんと怖かったが、結構いい眺めであった。

ミナレットに登って気付いたのは、この辺にはずいぶんとガーミアがあるなぁと言うこと。どうやら、カイロには1000ぐらいのガーミアがあるらしい。それと、なんだか胡椒の臭いがした、やっぱり店先に積まれたスパイスが風で飛ばされているのかな?

列車のチケット←列車のチケット。こいつもさっぱりだったが、見かねた駅員がアラビア数字を書いてくれた。



  
 

  9月19日:カイロ(シタデル、ハーン・ハリーリへ)
 

朝のタフリール西バス乗り場朝のガーミア・スルタン・ハサン昨日出会ったABOLAが、明日もガイドをしてくれるといっていた。もちろん有料である、とりあえず交渉の結果50£Eで落ち着いた。 6:00にシタデル・アザブ門で待ち合わせることにした。うぅぅ、そんなわけで今日は5:00起き。かなり辛かった、しかも出てきた朝食は小さなパンが2つ、マジっすか?ルクソールではパン5つにゆで卵まで付いてきたというのに・・・。こんなんじゃ、育ち盛りの旅人の腹は満たされんぞ!

昼間とは違って、ずいぶんと静かなバス停に行って、英語の分かりそうな人にシタデル・アザブ門行きのバスを聞いたところ、とても親切に教えていただいた。こんなに朝早いのに結構人が居るんだな。やっぱり暑い国って朝が早いのかなぁ? 約束の時間を10分ほど過ぎて、待ち合わせ場所に到着。あれれれれ?ABOLAが居ない、遅れているのかなと待っている間、目の前にあったガーミア・スルタン・ハサンの写真を撮ることにした。日の出前のガーミアもなかなか綺麗であった。 6:25になったけど、ABOLA現れず・・・。すっぽかされたか?仕方ない、一人でシタデルへ行くことにしよう。


 
モカッタムの丘シタデルからの景色待ち合わせ場所は、目的のシタデルの真後ろ。ここからシタデルの入り口まで、歩いていくことにした。上り坂を歩くこと20,30分ようやく入り口まで来たけど、開城は8:00からとのこと。 仕方がないので、開城までの間ガイドブックを読んでシタデルについてお勉強する事に、その間モカッタムの丘から太陽が昇ってきたので、写真を撮ることに。そういえば、エジプトに来てから何回日の出を見たんだろう・・・。

8:00を迎えて中に入り、町を見下ろすとさっき日の出前に写真を撮ったガーミア・スルタン・ハサンが。あそこからテクテク歩いて来たのかぁ、パンを2個しか食べていないし腹減ったなぁ・・・。


 
ガーミア・ムハンマド・アリガーミア・ムハンマド・アリの中景色を見終えた後で、ついに今日のメインであるガーミア・ムハンマド・アリへ。このガーミア・ムハンマド・アリはイスタンブールのガーミアをまねて1857年に完成したそうだ。 こうしてカイロのガーミアを見ているとなんだかエジプトではなく、イスタンブールへ来たようだ(行ったことないけど)。

このガーミア・ムハンマド・アリの中はたくさんのランプとシャンデリアがあって、すごく綺麗であった。ここでぼーっと寝っころがっていると、どこからともなく日本語によるガイドの声が。 同行しても良いか聞いてみると、快く承知していただいた。話を聞くと、日本に住んでいる韓国のご家族とのこと。15分ほど同行させていただき、いろいろとガーミア・ムハンマド・アリについて話を聞くことができました。感謝。


 
 
ムイッズ通り ガーミア・ムハンマド・アリも見終えて、シタデルの中を一通り歩いたのでプラプラとハーン・ハリーリまで歩くことに。途中パン屋で昼御飯としてボッソマート(ゴマ付き棒状パン)とラスクのようなパンを購入。ボッソマートは美味しかったけど、もう一つは今ひとつ。歩くことしばらく、途中道を間違えて遠回りしてしまったが、ようやくムイッズ通りと呼ばれる所へ。あぁ疲れた、どこかでマンゴージュースでも飲みたい気分。目指すハーン・ハリーリまではもう少し!

ハーン・ハリーリに付くと、予想通りいろいろな店がひしめき合うショッピングセンター。ハーン・ハリーリの歴史は長く、14世紀末には市ができたそうな。小さな道が複雑に入り込んでいるので、油断して適当に歩いていると迷子になってしまう。 というか迷子になってしまい、シタデルからの歩行と空腹によりかなりヘトヘトに。さらに歩くこと30,40分ようやく見慣れた景色に到着。とりあえず喫茶店でコーヒーを頼んで休憩することに。しばらく喫茶店でボーっとしていると、店の前で靴磨きの少年を見かけた。

そういえば、ルクソールを歩き回ったときに靴がずいぶんと汚れてしまっていた。初めての靴磨き、いっちょやってもらいますか。靴磨きが終わると少年は20£Eを要求してきた、ずいぶんと高くない?暇だったので、しばらく少年と値段交渉をすることに。最終的に2£Eで落ち着いたが、これってエジプシャンプライスだといくらぐらいなのだろう?宿の近くでも値段を聞いてみたけど、ちょっと考え込んで3£Eと言われてしまった。ちなみに、よくねだられるボールペンは、街頭で聞いたところ50ptと言っていた。う~ん、値札のないエジプトの価格、よくわからんなぁ・・・。

落ち着いたところで、ちょっと距離があるけど宿まで歩くことに。途中見慣れないジュースを見かけて聞いたところ、カルカディーヤ(ハイビスカスティー)らしい。とりあえず挑戦することに!味は種(?)がプチプチとしていて甘酸っぱく、結構美味しかった。エジプトではマンゴージュース、オレンジジュース、アサブジュース(サトウキビ)、フルーツカクテル、カルカディーヤと試してみたけど、一番美味しいのはマンゴージュース。 宿の近くにある、お菓子屋さんで食べたマンゴーアイスもメチャメチャ美味かった。日本で食べるマンゴーとは味の濃さが格段に違う。思わず「うまい!うますぎる!」と叫んで、再びこのお菓子屋さんへやって来ることを心に誓うのであった。