旅程
4日目:アークレイリ→ボルガルネース(ちょっと手前)



さて、アークレイリを出発だ。今日は途中内陸部横断ルートである35号を通過するので、どちらのルートに行くかを決めなければならない。最初にフィアットパンダを借りた時点で35号は無理だろうと半ば決めていたのが、現地の人にヒアリングして、もしも問題ないのであれば、35号で横断しようということになった。

35号分岐点そばの町にてヒアリング開始。5人に聞いてみたけど、×:4人、○:1人であった。しかも、唯一のOKと言った人物は、沢山のチョコバーを抱えながら即答でOKを出したのである。こいつ真剣に考えてないな・・・。

一番の決め手は現地でツアー客を相手に仕事をしていそうな人がフィアットパンダのタイヤを見ながら『No, big stone』と言い放ったからだ。行きたいが為にOKという答えを求めていたようなところもあったが、安全の為に35号横断ルートを断念した。

替わりに西部フィヨルドはどうだろう何て思ったけど、ここを1周するのと1号を一周するのが距離的に替わらないと言う話もあり、スナイフェルスネース半島でも行こうと言うことになった。

35号を断念して1号を継続して走ると虹が出ていた。う~ん、内陸横断ルート行ってみたかった。次回訪問のために35号横断ルートは取っておくかな。

途中1号から54号へとルート変更してスナイフェルスネース半島へとやってきた。道もオフロードだ。スナイフェルスネース半島の北側ルートはオフロードだが、南側ルートは綺麗な舗装道路であった。

当然のことながら、舗装道路からオフロードにはいると急にタイヤのグリップが悪くなるので、ちゃんと減速しておかないと危険。ほとんど人の通らないようなところで事故を起こしたりしたら大変だ。万が一を考えて通行量を意識していたけど、この54号で10分に1台位の割合で車に遭遇した。

この辺の景色はポツンポツンと電線が見えるだけ。ずっと続くフィヨルドに沿って対岸の道へと行く。あぁ、橋があればあっという間に向こう側へと行けるというのに・・・。電柱と電線が見えなくなると、まさに原始の地球という感じで、その辺をプテラノドンや始祖鳥が飛んでいてもおかしくない雰囲気。何だかタイムスリップしてきたようで気分もワクワク。

ステイキスホゥルムル ガソリン給油のために ステイキスホゥルムルへと。ちょいと遅めのお昼としよう。しかし、この町に来るまでとんでもないルートをやって来たものだ。この町の人って、隣町行くのにあんな所を通るのか!?コチカメの大原部長を思い出してしまった。きっと、陸路よりも海路の方が便利に違いない。

ステイキスホゥルムルにある灯台

キルキュフェットル山町(グルンダルフィヨルズゥル)のそばにあった岩山。写真だと迫力が伝わらないけど、町のシンボルにしても良い程の存在感。と思っていたら、町のシンボルであったみたい(キルキュフェットル山、標高436m)。

で、車でブブーと町を離れるとあっという間にさっきの岩山が小さくなっている。ここの景色も絵になるなぁ~、何度この台詞を言っただろうか。

スナイフェルスヨークトル氷河前は海、後ろはスナイフェルスヨークトル氷河。途中54号を右折して海岸へと来たが、右折してからの道のりが、見渡す限りにゴッツゴッツ溶岩が適当な大きさで積み上がっており、その景観は三途の川の河原、「賽の河原」を思い出させた。

ボルガルネース(ちょっと手前)でゲストハウスを発見!何とか本日の宿を確保。 荷物を降ろして軽く夕食(キャンプ用レトルト食品)を取った。写真は21時くらだったけかな。山に遮られているが、さすが白夜だけあって夕方のような明るさだ。午前0でも肉眼で見えるくらいの明るさだった。で、深夜に星空チェックの為に外に出ると、『うぉっ!オーロラだ!』 8月下旬から見られるとは聞いていたが、まさかオーロラを見ることができるとは。

料金お安く、快適なゲストハウス(ログハウス)であった。ここに来てようやく、町はずれのゲストハウスがお安く快適だと気付いたのであった。しかも、翌朝になって庭に温泉風呂を発見!!もっと早く気付いて温泉につかりながらオーロラ観賞すれば良かった!!残念、残念。

オーロラ←フォトショップで色補正して、何とか見られるようになったオーロラ。緑色のカーテンのようにゆらゆらして、数分で消えてしまった。今のデジカメなら、もう少しましに撮れるかな?