スリランカ旅行(コロンボ→ダンブッラ・シギリヤ)
翌週が結構暇々であることに気付いてしまった、とある金曜日。何日か休みを取ってどこかへ出かけようかなと。
そう考えるうちに、ぶち抜きお休み(1週間)も取れるんじゃないの? と上司に相談してみたら簡単に承諾。
ぶち抜きお休みに行き先の選択肢が広がる。高千穂峡、熊野古道、淡路島、いやいや折角だから海外は?と。
台湾、香港、インド、フランス?と考えているうちに、そういえば俺ってばスリランカに行きたかったよと。
さすがに行きたい南米は遠いけど、スリランカなら手頃な距離だし行けるんじゃね?
仕事抜け出してガイドブックを購入したら、行きたい欲求が爆発!チケット手配して翌週月曜から出発だ!(リサーチせねば)
土日で組み立てたスリランカ旅行の概要&必達事項は3つ。
1.ダンブッラの岩窟寺院を訪問 →岩窟寺院って見てみたい!
2.シギリヤロックを訪問 →岩の上に登りたい!
3.アーユルヴェーダ(シロダーラ)を体験 →油をタラタラたらしたい!
後は余裕があったら列車を使ってぶらり移動も良いな。アヌラーダプラやポロンナルワは残念ながら、潔く切り捨てよう。
ついでながら、たまたま購入して2日前に届いたばかりの新しいカメラ(F70EXR)も試してみよう、どんな風に撮影できるのか楽しみだ。
結構ざっくりめの計画ながら、ドキドキのスリランカ行き。スリランカ航空でGo!
モルジブ経由のスリランカ行きだ。モルジブを過ぎると、機内の雰囲気が一転してずいぶんとアットホームな感じに。
子供は自分でジュースを取りに行ったり、周りの人がワイワイ談笑し始めた。
スチュワーデスも大きなゲップをしたり(気緩み過ぎっ!)、自分なんかリクライニングを倒したまま気付かずに着陸しちゃったよ(点検しないの!?)。
23時頃にバンダーラナーヤカ国際空港へと。預けた荷物を受け取ると何故だか濡れていて、ドレッシングのような匂いが・・・(いきなり最悪)。
ドレッシング臭を我慢して、これよりどうするか。明日は早朝より動きたいしホテル泊するか微妙な時間だな・・・。
空港の政府観光局出張所にて色々とヒアリング。ここで働いていた人が以前に六本木に住んでいたとかで片言の日本語も話せる。
なかなかナイスなキャラクターで面白い彼であった。暫く雑談をして24時頃空港の待合室に。
3~4時間程度のためにホテルに宿泊するのもバカらしいので、空港にて数時間の仮眠だ。
椅子なんかじゃ熟睡することも出来ず、何度も目覚めることを繰り返して4時過ぎにむっくり動き出す。
空港からコロンボ市内までは1時間ちょいとのこと。バスの待ち時間含めて6時頃にコロンボ市内到着でちょうど良いくらいでしょう。
タクシーだとRs.2000(\1600程度)とのことなので、格安バスを乗り継いで市内へGO!先ずは無料のシャトルバスで空港からバスターミナルへ。
噂には聞いていたけど、日本のバスをそのまま転用だ。普通に日本語に出会ってしまったよ。
バスターミナルに着く前に、いきなり男が乗り込んできて『コロンボ、コロンボ、コロンボ』と大きな声で復唱している(これがスリランカ流のバス呼び込みだ)。
スリランカ到着間際で状況良くわからなかったが、とりあえずバスを乗り換えてコロンボ行きというバスに乗り込んだ。
あたりも明るくなった頃にコロンボ市内のバスターミナルに到着。地球の歩き方を見て感じていたが、大きなバスターミナルだ。
土地勘もなく、自分がそのどの辺にいるのかさっぱり分からないけれど、先ずは腹ごしらえ&スリランカ料理を食べてみよう!
購入したのはロティーと呼ばれる、ややモッチリのパンにピリ辛のカレーが入ったカレーパン。
もう1つも野菜パンとデニッシュのパンと3つ購入だ。パン3つと500mlの水で¥100もしなかったな。
バス停にてパクッと一口、予想以上にパンのレベルが高く、美味い美味いと3つとも即完食。安いし美味いしで、満足。
お腹満たされて、さてどうしたものかと。
直通でエアコンつきというインターシティなるバスでダンブッラに行きたいんだが、インターシティバス乗り場がさっぱり分からない。
結局乗り込んだのはローカルバス。
■■■ コロンボ→ダンブッラへと ■■■
バスは10分おきくらいに運行しているので、時刻は気にせず問題なしだ。
車内では線香がたかれて、適当なところにぶっさされる。
ちなみに、乗車チケットはハンディタイプの機械からジジジと出力されて、なかなかハイテク(今考えても凄いなこれ)。
でも、このハンディ機械を見かけたのは、このバスだけだったな。
これが、ダンブッラまで行くことになったローカルバス。
4時間の行程で、出発3時間30分後に途中休憩(ダンブッラが最終地点じゃないから、この時間で休憩なんだろうね)。
みんなトイレと軽食にて休憩。
自分はココナッツを巻いたスイーツ、ラワリヤを食べてみた。
ん、これは甘くてモチモチ美味いよ。
さて、11時にダンブッラの新市街に到着だ。
ちなみに、このときの運転手が短気で、やたらと無駄にアクセルを踏み込んでいた。
次の停車が直ぐ前に控えているのに前の車を追い抜こうとしたり、対向車が来ているのに強引に抜こうとしたりとハラハラ&ドキドキもの(急ブレーキも多用)。
スリランカのバスってやばいなぁなんて思っていたら、このときの運転手が一番マナーが悪く、これ以降は普通の運転であった。
ダンブッラでは本にも掲載されているHealey Tourist Innへと宿を構えた。
こちらのおばちゃんが「俺の母ちゃんか!?」と思うほどの気にかけてくれようで、出かける前に
『3輪車(トゥクトゥク)には気をつけてね、後、ガイドにも要注意よ。あ、門限は10時だからね』なんて心配をしてくれる。
宿から300~400m程、目指す岩窟寺院のある
ダンブッラ岩窟寺院
へと。
岩窟寺院の前にある、雰囲気ぶち壊しの黄金大仏。
黄金の大仏右側には仏陀のストーリーが。多分、誕生から入滅までのお話なんだよね?と。勝手に解釈して暑さもあってスルー。
結構長い階段。岩窟寺院って岩場の下にあると思いきや、上の方にあるんだね・・・。
炎天下の中での階段は暑く疲れるものあり。
さっきシャワーを浴びてすっきりしたのも束の間、既に汗だくだくだくです。
そして味気ない階段。
途中で猿なんかいたりして。
ようやく入り口に到着だよ。え、ここでもう靴を預けるの?と靴を脱いでお寺へと。
スリランカのお寺では入り口辺りで靴を脱いで、裸足で参拝するのが慣わしとなっている。
暑い日差しで暖められた石の上を裸足で歩くのは熱い!
本にも入場チケットの買い忘れに注意とあったけど、この階段を上ってチケットの買い忘れは辛いわな・・・(チケット売り場は下にある)。
んで、こちらが岩窟寺院の第1窟(Dava Rja Vihara:神々の王の寺)だ。
最古の石窟で、寺院最大の仏像である涅槃仏が横たわっている。
仏の足が揃っているのは寝ている状態で、ずれているのは入滅を意味している。
そして足の裏が赤く塗られているのは、昔のスリランカで手の平(または足の裏)が赤い王がいて、そこから仏の足を赤く塗る習慣が出来たとか。
色々と諸説はあるみたい。
岩肌をくりぬいて作られた石窟寺院は今回の旅行で見たいと思っていたものの1つだ。
んで、お次は第2窟(Maha Raja Vihara:偉大な王の寺)。
こちらは、ダンブッラ最大の洞窟で、幅が約52mもあて、56対の仏像が安置されている。
先ずは入り口右手の仏陀を撮影。
ボチボチ暗い石窟だけど、新しいデジカメのお陰で満足の撮影だ。
これこれ、このドバーンと広がる石窟寺院が見たかったんだなと。パシャパシャパシャと撮影。
このずらりと並んだ仏像と天井にびっしりと描かれた仏の石窟が素晴らしい。
頭が天井に着きそうな感じ。
渋いなぁ~。ヴァチカンの天井画を描いたミケランジェロは首を痛めたというけど、この仏陀を書いた人は大丈夫かいな。
ストゥーパがドデンと石窟内に配置されている。
むぅ~ん、なかなかの存在感だ。
でっかく描かれた仏陀が力強くして強力な存在感を放つ。
こんな素晴らしい石窟寺院を自由に写真撮影させてくれるんだから、スリランカってかなり解放的な国だよ。
この考えはこの後も色々と強く思うのであった。
お次は第3窟(Mha Alut Vihara:偉大な新しい寺)。
カーテンがご開帳された仏像。ちょっぴりヒンドゥーテイストを感じる。
ん?なんだかアラブ人ぽい、明らかに仲間はずれ的な像が。
通りがかったガイドに聞いたら、かつての王様の像だとか。
仏像前にある椅子みたいなものに腰掛けようかななんて思っていたのだが、献花用の台とのこと(危なっ)。
ごろりと仏陀。
んで、お次が第4窟(Pachima Vihara:3人の王の寺)。
前の石窟と比べると大分狭く感じる。
あれ、こちらは第5窟かな(Devana Alut Vihara:???)。
やや窮屈にストゥーパ設置。
パノラマ撮影をしてみた。
見事に詰め込んだ、というか掘り込んだという感じ。
寺院内の池に蓮が、太陽燦々で生き生きとしていた。
う~ん、絵になる石窟寺院だなとパチリ。
どこのお寺にも大体あるボディトゥリー(菩提樹)。
仏陀が悟りを開いた象徴として菩提樹を特別な崇拝の対象にしているとのこと。
とりあえず、新しいデジカメのぼかし機能とやらを使ってみた。
ありゃ、行くときには閉まっていた第1窟手前の扉が開かれて、地元の人がお祈りを。こちらはヒンドゥー教だね。
もいっちょぼかし機能で撮影。
ちなみに、この石窟寺院からは、はるか向こうのシギリヤロックなんかも見ることができる(左にぽつぽつんとある右側)。
お寺を出ると宿で見かけた台湾人の人と一緒になった。結構早く見終えたダンブッラの石窟寺院。
勢いかってシギリヤへ行くことにしたよと言ったら、彼も行くといって一緒に行くことになった。
お互いに明日の朝に行こうと思っていたシギリヤロック、この際行っちゃおうよと。
一端宿へ寄って、おばちゃんの『シギリヤ→ダンブッラの最終バスは17時よ』という優しい言葉に送られてバスターミナルへ。
ついでに、お店で軽くつまみ食い。ワデーはしょっぱい味付けで、こいつも結構いける。
バスターミナルで待つと、案の定3輪車(トゥクトゥク)の勧誘が。往復でRs.1200(約\1000)と交渉してシギリヤへ行くことに。
2人で割り勘できることと、バスを待つ時間+帰りの時間を意識しないことを考えるとお安いものでしょう。
途中、像の水浴びウォッチング。
まぁ、大きな感動があったわけじゃないけど、バスならそのまま素通りだよねと。
あ、シギリヤロックが見えてきたよ!
早速チケットを購入して、蓮の水路なるお堀を通過して、その王宮敷地内へと。
こちらのお堀には、かつでワニが飼われていたとのこと。
王の沐浴上を横目にシギリヤロックを目指す。
おぉ、おぉ、段々と近づくよ。
上を見上げると人の姿が。新しいデジカメ10倍ズームの威力を見てみようと、グィーンと10倍ズーム。
こちらは単なる岩。ちょいとボルダリングのスメア課題に適しているなという想いを持って見つめたりして。
蜂に注意の看板あり。
てくてく、その巨大なシギリヤロックへと。
シギリヤロックの真下に到着、テクテク階段を上ると。
シギリヤレディ
なる美女のフレスコ画が!
かつては500人程も描かれていたと言う絵も、今ではわずかに18人。
でも、これだけ残っているんだから、大したもんだよね。
こちらは黒人を描いたものだとのこと。他にもモンゴル人なんかもいたりする。
フレスコ画を見終えて先に進むと
鏡の回廊(ミラーウォール)
へと。
こちらの左手にある壁は、かつて真珠のような輝きで鏡のように光っていたと言う。
多量の卵の白身、蜂蜜と石灰を混ぜたもので塗られて磨き上げられていたとか。
その反対側の岩に、フレスコ画が描かれて、その美女達が映る仕掛けになっていたそうだ。
んで、こちらの鉄杭は、かつてのイギリス人がロッククライミングで打ち込んだとか・・・。
んで、ライオンの足があるちょっとした広場にある、蜂攻撃から非難する網小屋。
これがライオンの入り口だ。現在は前足の一部しか残っていないけど、かつては足と頭部があって、
階段を上るとライオンの喉に飲み込まれるような感じで岩の上へ行けたのではないかと言われている。
パノラマ合成したらちっちゃくまとまったけど、大きな岩は迫力ある存在だ。かつての姿が見たいものだ。
こんな階段で上へと目指す。
回りはジャングルであることが良く分かるよ。
あそこにある岩は、シギリヤロック正面にある
象岩
の類似版だとか。
ちなみに、こちらは当時の階段だとか。これって、危なくね!?
王様はもとより、美女達も恐々上ったんだろうなぁ。命綱とか使っていたに違いないよ。
シギリヤロックの頂上に行くと、そこはなんとなくマチュピチュの様でもあった(行ったことないけど)。
向こうにいる人たちの場所が最上部。
猿なんかもいたりして。
最上部にて見晴らしの良さにパノラマ撮影。
左を向いてもういっちょ、パシャパシャパシャ。
更に左を向いて、しつこくパシャパシャパシャ。
こちらのシギリヤロックは父親より王権を奪取したキャサパ王が弟の復習を恐れて巨大な岩の上に王宮を築いたと言う。
王宮は11年間使われたが、弟がインドより援軍を率いてキャサパ王を打ち破り、元のアヌラダプーラに都を戻したという。岩の上に11年間・・・。
これはさっき堀から王の沐浴と通ってきた道。
こちらは、王様のプール。
コブラの巣。
本当マチュピチュっぽいな。
一雨来るかと思ったけど、大丈夫だった。
ポツポツ黒いものはツバメ達。ピーチクピーチクかまびすしい。
最初、その数から蝙蝠かと思ったよ。
こちらは王様のマッサージ台だとか。写真にちょっぴり写っているのが、行動を一緒にした台湾の彼。
3週間の休みで、1週間ずつインド→スリランカ→タイを旅行するとのこと。羨ましい・・・。
さて、頂上も堪能したことだし、そろそろ降りようか。
元来た道を下る。
シギリヤロックを降りてきて、こちらはコブラ岩。
あれ、俺ってばスリランカの目的であるダンブッラ石窟寺院とシギリヤロックをスリランカ到着初日にして完遂しちゃった!?
あとはアーユルヴェーダくらいなもんだよと、とりあえずシギリヤロックもサクサク見終わったので、密かに狙っていた企画追加。
建築家
ジェフリー・バワ
が設計した
カンダラマ・ホテル
見学へと行くことにした。
入り口から1kmぐらいも走るだろうか、巨大な敷地。途中象なんかに遭遇しながら。
見えてきたぞ、ホテルが。
到着すると、ドッカーンと開放感たっぷりのレセプションカウンター!(この開放感でしょっぱなからガツンとやられてしまった)
そしてレセプションのスタッフ頭上をツバメがピュンピュンと飛び交う!
頭上を飛び交うツバメは上手く撮影できなかったけど、こんな感じでツバメが沢山。
ホテル内を散策して見学しても良い?と聞いたら、『どうぞ』と。遠慮なくホテル内を徘徊。
岩がむき出しですな。
ほほぉ~。
ありゃ?湖の色が違う?と思いきや錯覚を利用してのプールが設置されている。
自然との共生を理念においた設計をするジェフリー・バワ。
ホテルからはシギリヤロックも望める。
ちょいと贅沢にカンダラマ・ホテルへの宿泊も考えたけど1人じゃね・・・。
まぁ、今回は下見と言うことで。
ホテルからカンダラマ湖を望んだ景色。ホテルに宿泊して朝日・夕日を拝みたいものだ。
最後にもう一度レセプションカウンターをパチリして退散。
ダンブッラに戻って台湾の彼と一緒に夕食を。
最初に入ったお店は言葉も通じなくてメニューもなく、まさに地元民のお店といった感じであえ無く撤退。
こちらのブッフェ方式のお店にて落ち着いた。南瓜やゴーヤのカレーを食した。
カレンダーが縦形式だぞと。明日は選挙で来週の13,14日はスリランカ暦での大晦日&正月だと言う。