スリランカ旅行(ベントタ→コロンボ)



  
長く落ち着かない夜を終えて迎えた朝。朝食はつけない宿泊で正解だよと、テクテク歩いて近くのお店で水とロティーと蒸しパンらしきものを購入。
ロティーは期待どおり美味く、蒸しパンも葉の香りとモチモチ&ジャリジャリ(レーズンでも入っているかのような歯ざわり)で美味かった。


約束の時間にやって来たスガに連れられてボート乗り場へと。Rs.3000に負けてくれよといったけど、ボスじゃないと交渉できないよと(本日ボスは不在)。
エンジン無しの人力だったら安いよと(Rs.1500だったかな)。しかし、この広いベントタ河を手漕ぎボートはありえんよな・・・。
まぁ、宿からの送り迎えも含めての料金だからRs.3500でも良いかなという気持ちはあったので、そのままクルーズへと。


早速、オオトカゲが。『トカゲとワニの違いを知っているか?』と聞かれたけど、何だろなと。
正解は『トカゲは舌があって、ワニには舌がないのさ』と。なるほどね~。

 
『ワニ見られるかな?』と聞くと『沢山いるさぁ』という回答。
暫くすると茂みにワニが。

 
おぉ~確かにワニがいるよと。『あんなにでかいワニが見られて、君はラッキーだよ』と言われたけど、
普段映像や写真で巨大なワニを見ている自分としては、ふ~んてな感じで特に感動もなく(それって悲しいかな)。

 
鳥なんかも結構いたりする。

  
あちらこちらに。


雲が出ているけど、結構暑い。今日は凪だね、水面が鏡面と化している。

 
木の上で寝ているオオトカゲ。良くあんなの見つけるよねと。
でも、自分も蕨取りのときに最初は目に入らない蕨も、そのうち目が慣れて目に入ってくるようになったから慣れなんだろうね。

 
向こうに羽を休める鳥が。10倍ズームで撮影。10倍凄いな・・・。


あそこにも鳥が。

 
またまたワニが。


今度は日向ぼっこするオオトカゲ。段々食傷気味になってきたのだが、運転手兼(いつのまにか)ガイドのスガは
目ざとく見つけては『あそこ!あそこ!』と教えてくれる。


よくよく見ると向こうにゴミの山が。あれに鳥が集まってきているわけね・・・。


ワニと記念撮影をしてお金を貰っている少年。
記念撮影はどうでも良かったけど、貧しい子供へのチップということで少年を撮影してチップをあげた。


少年は他の船へも言ってチップを貰う。
運転手兼ガイドのスガがまじめな顔をして『ああやってお金を貰って生活しているんだよ。貧しい子供だよ』と。
さらに、スリランカでは欧州のとある国からのおばさん&おじさんがスリランカの青年を買いに来るといっていた。
そうなのか、おばさんは分かるけど、『おじさんの場合、女の子でしょ?』と聞くと『おじさんもだよ』と。男色なのか・・・。
この辺はビーチリゾートということもあって、欧州の人たちが所有するオシャレなロッジが沢山立ち並ぶ。
言葉や友人関係、少々の不衛生が問題なければ、こういう物価の安いところに居を構えて生活するのもありだな。

  
ボートはラグーンと呼ばれるブッシュの中に。さっきから『次はラグーンだ』と言っていたけど、ラグーンてマングローブ内ってことなのね。
そんなベントタ河クルーズを終えて宿に戻った。途中、スガにいかがわしいことも出来るアーユルヴェーダに連れて行かれた。
『そんなサービスはいらん』というと、真顔で『スリランカでビールとかクルーズとか楽しんでいるんだから、ここに居る美女とも楽しみなよ!何故に楽しまないのさ?』
と言われてしまった。その物言いは、仲介手数料を貰うためというよりも、本当に楽しんで行きなよという感じであった(お金もあるだろうけど)。
こいつ、破滅タイプの遊び人だな・・・と思うのであった。


ベントタ駅にてコロンボ行きの列車を待つ(ベントタ→コロンボの運賃はRs.54(\45程度))。


駅の目の前はこんなビーチが広がる。ベントタの町、確かにビーチリゾートだよ。
でも、田舎町だから1kmほど離れたアルトゥガマの方で居を構えた方が便利そうだ。アルトゥガマは急行も停まるし。


ビーチには象も居たりして。あまり絵にはならないな・・・。

  
ベントタで列車を待っていると地元のおじさんが『隣駅のアルトゥガマで急行に乗ったほうが、早くコロンボに行けるよ』と。自分はゆったり各駅の列車でも良いかなと思っていたけど、
続けて『ローカルは休みを前にして混んでいるしね。次に来るのは急行だから、ここからは無理だよ』と。「混んでいる」という言葉に反応して、あれには乗りたくないなと。
急遽、アルトゥガマより急行に乗ることにした。こちらは、やって来たはアルトゥガマ駅。


暑いホームにて待つけど、サッパリ列車がやってこない。

 
駅員に確認すると急行は遅れているよと。『どこにそんなこと書いてあるの?』と聞くと、すたすた歩いていって
例のアナログ版に「DELAY」札を貼り出した。おいおい、その札ってもっと早く貼り出しておいてくれないかなぁ。
ってか、よくよく見ると急行よりも前に各駅停車が走っているし(さっきのおやじ・・・)。各停も大幅遅延で、急行の時間帯と重なり思わず一度乗り込んでしまったよ。
結局30分ほど遅れて急行がやってきて、無事に乗り込むことができた。

 
再びビーチ沿いの線路を快適に走る。
途中、少年と会話をしていて、『日本人』と言っているのに、『中国人?北京から来たの?』と中国人と勘違いされていた。
彼が降りるときに、ボールペンをくれて『僕はここに居るんだ』と(ボールペンに何かの学校(組織?)が書いてあった)。
純粋そうで顔立ちの良い少年であった(何でボールペンくれたんだろ?)。


■■■ コロンボ編 ■■■

1時間20分程度でコロンボ・フォート駅に到着。


とりあえず、重たい荷物を駅の荷物預かり所に預ける(Rs.70=約\60)。


南京錠と鍵を貰って2Fにあがり、ロッカーに荷物を入れる。
鍵には「L24」と書いてあったので、死体も収容可能なほど大きな木製ロッカー24番にちょこんと鞄を収納。
1Fの受付に戻ると、『何番のロッカーを使用したんだ?』と。『え?この番号のロッカーを使うんじゃないの?』



とりあえず、コロンボの町をテクテク散策。

 
インド洋にやって来てみた。インド洋、なかなかに感慨深いものだ。海岸には砲台が残る。

 
ガラダリ・ホテルと旧国会議事堂。

 
とりあえず、猛烈暑くて歩きつかれたのでヒルトンにてケーキセットの休憩を取る。
目の前の噴水では沢山の鳥が水遊びに興じる。ここだけ別世界が広がっている。

  
ガイドブックにお安くヒルトンが利用できるからお勧めと。紅茶(Rs.250)にボリュームたっぷりのケーキ(Rs.250)+サービス料で\650程度とお安いものだ。
優雅にケーキセットを頼んで、これから飛行機の時間までどうしたものかとガイドブックを眺める。
ちなみに、受け取ったお釣りはピシッとしたお札にピカピカのコイン。スリランカに来て初めて手にする綺麗なお金。さすがヒルトンだよ。
ケーキを食していると、直ぐそこで生演奏が始まった。クーラー+ケーキセット+生演奏で\650は安いわな。
ちなみに、ホテル内はバトミントンラケットのようなものを持ったスタッフがウロウロと。「あ!」っと電気ラケットでハエ退治をするスタッフに違いない。


ケーキセットでゆっくりと休みを取って、ペター地区へと足を進める。


造花屋さんが結構多かったな。


目立つ縞模様のJami Ul Alfar Mosque(ジャミ・ウル・アルファーモスク)。


気になってやってきたコロンボ中央市場。

  
さすがにお昼過ぎとあって、セリは終わった模様だけど、ポツポツと魚を売っていた。


こんな感じで、すっかり閑散。

 
おばちゃんの注文に魚をさばくおじさん。


おこぼれちょうだいな。


スリランカと言えば宝石なのだが、一度も訪問せず。
できるのであれば、採掘現場に行きたかったものだ。


スイーツ屋さんがあったけど、これはちとパスだな。


フードコートになっている。


こちらのスナック菓子屋さんでいくつか買ってみた。「100g=Rs.30」だったかな、とりあえず安い。

  
いずれもピリ辛で、豆とベビースター(?)とポテトチップス。どれも美味い。ビールのつまみにもグッドだな。


中央市場より南下すると、あちらこちらに露店が。

 
この人たちって、商品は綺麗に積み上げて陳列するんだよね。暇だから陳列しているのかな?それとも見栄えを意識している?


商品の直ぐそばをトラックが通ったりして。いや、いくつかは踏みつけられたりして。


ここが民営のバスターミナル。この辺から空港へのバスが出ているの。


結構賑やかでこんな感じの人だかり(ちと分かりにくいな)。
とりあえず、大きな通りに出たとたん人が溢れんばかりに。


こちらはスピーカー屋さん。スピーカーがでかい!


そうこうコロンボ・フォート駅にやってきてしまったけど、あと2時間は時間が余っている。


駅で暇しているニールなる運転手にジェフリー・バワのカフェであるParadise Road The Gallery Cafeに連れて行ってもらうことに。
そこでゆったりお茶して時間を潰そうかなと。急に振り出した雨、この後も降ったりやんだりとぐずついた天気に。


カフェへの途中、見覚えのある寺院が。「あ!」これもジェフリー・バワ建築のSeema Malakaya(シーマ・マラカヤ)だよ。
『停めてくれぃ』とちょいと参拝に立ち寄った。


湖に浮かぶ寺院テイストをあまり感じさせない、ややモダンな建築だ。

 
本堂内部と、それを取り囲む仏像たち。本堂は格子状の壁で、風を感じること出来るお堂だ。

 
仏教の寺かと思ったら、こっそりとヒンドゥーの神様も。

 
GangaramayaTemple(ガンガラマヤ寺院)では、象を飼っている。
中には入らなかったけど、沢山の仏像が並んでいるとのことで、今にして思えば入っても良かったかな。
入り口のところに関羽の像なんかも立っていて、中国系の要素も感じられる。

 
でも、寺院正面に放置された壊れ物に興味あったリして。

 
一瞬、津波でやられた列車かなと思ったけど、違うよね。


仏教のようなヒンドゥー教のような。


んで、やって来たParadise Road The Gallery Cafe。
入り口からしてオシャレ感が漂う。

 
一歩踏み入れても、オシャレ感プンプン。


店内はこんな感じ。店内の照明はかなり暗いので、ここでガイドブックを広げて相談事は厳しい。
お値段高くて、ジュースで一番高いオレンジジュースを頼んだら、ヒルトンのケーキセットよりも高かったよ(ジュースは美味かった)。
とりあえず、何も言われないことを良いことに店内を写真撮りまくりしたから良いかな。
そろそろ時間かなと思って、外に出ると運転手のニールがどこへやら。暫く待つと花を片手に戻ってきた。
仕事が終わったらお寺に行って、献花してくるとのこと(むむぅ~信心深いやつじゃ)。


ぷらりと海岸に寄って軽く夕日を眺める。これでインド洋も見納めだな。
デジカメの性能が・・・、肉眼で見るよりも美化されちゃっているよ。


コロンボ駅にて預けた荷物をゲット。ニールが空港行きのバスターミナルまで送ってくれると言うのでお願いした。
あの広いバスターミナルの中から、空港行きの場所を探すのは一苦労だと思ったのだ。
すると、駅の目の前(187番)にちょうど空港行きのバスが停車していたので、ラッキーと乗り込むことに。

ちなみにバスは『エアポート!エアポッ!エアポッ!』とおっちゃんが叫んでいるので、自分でも直ぐに見つけられそうだった(『エアポッ』はかなり分かりにくいが)。
とりあえずワゴンに乗り込んで荷物は膝の上において、脇に置かないようにした。席に荷物を置くと2席分の料金を取られるとガイドブックにかいてあったからだ。
実際にベントタで話したオーストラリア人は『いやぁ~、荷物を置いていたら2席分料金取られちゃったよ』と言っていた。

 
バスターミナルで降ろされて、シャトルバスを待つ。雨脚がかなり強い。
バスを待つ間、話をしたおじさんは宝石会社勤務で日本にも住んだことがあるという。
『今は上野公園の桜が咲いている時期か?』と。ビックリしてしまった。



シャトルバスで空港へ行く途中、警察のセキュリティーを通過。
乗客は下ろされてチェックを受けている模様だった。
自分はノーチェック、日本人だからか?旅行者だからか?

 
空港でチェックインを済ませて、事前情報で得ていた$4支払いでシャワーを浴びることに。
スリランカの空港内にもかかわらずスリランカルピーは受け入れてもらえず、ドル払いのみ受付可能とのこと。
$4で綺麗なバスタオル+石鹸付きのシャワーを浴びられて、かなりのお勧め施設だ。


さて、急遽企画してやってきたスリランカ。やること3点が満足に終わったことと、色々巡ってスリランカ人の広い心を伺い知ることが出来た。
貴重な美術品を惜しげもなく写真撮影させてくれて、触りたい・踏みつけ放題(もう少し保護した方がいいんじゃない?パワーストーンとかさ)。
人・食べ物もとても良かった。荷物を盗まれる心配をピリピリする必要ないし、食べ物は安くて美味くて、パンなんか特にだな。
後半はかなりリッチにお金を散財したけれど、それでも¥3万あれば十二分にお釣りが来るくらいであった。バス代&電車代が格安だからね。