鑑賞のススメ タラブックス@板橋区立美術館

インドで手作りされているtarabooksなるモノを展示しているという板橋区立美術館へと行くこととなった。


板橋区立美術館は、三田線の終端となる西高島平が最寄りの駅。ここに来ると、行き止まりゆえに何もない…。折角、こんな所に行くのだから、何とかならんのかなぁと近隣のめぼしい所を探索してみたところ、おやっ?と。近場に梵寿綱が設計した建物があるじゃないですか。そう言えば、去年末も梵寿綱建築巡り をしたなぁ。


やって来たるは西台駅。駅近くのマンションに謎の指が鎮座する。



親指マンション、もとい、「高島平・ルボワ平喜」へと!蓮の花の入り口ですよ。天井に設置された蓮の花に、インドのエローラ、アジャンター を思い出しましたよ。



隣の建物とぎりぎりまで作品が!お隣はお店だったので、壁側のお客さん入らない様にパチリ!



目玉の様な重厚な扉が開いていてウェルカム(?)でした。ちなみに、こちらの建物は「(株)平喜屋 」でお気付きかもしれないが、池袋の建物と同じオーナーさん。 あちらの建物で梵寿綱を気に入ったのか、続けての設計オーダーなんですね。ってか、こちらが1977年建築と先にオーダーした建物で。池袋の建物が1979年らしい。



建物入ると、入口はこんな感じ。う~ん、お洒落じゃわい。これが、1977年のモノだというのだから!当時では、斬新にして異彩を放つ建物だったでしょうね。



そして、エレベーターのドアには謎の絵…。



住宅エリアは普通でした。



最上階もお洒落。1977年を考えると、お洒落過ぎるよ~。



無駄に(笑)、装飾された壁(コストアップ要因ですな)。



天井はこんな感じでした。池袋の建物と通じるものがありますな。



「高島平・ルボワ平喜」、えがった、えがったわい。



と、退散しようとしたら一緒したトリッシュ・ウナが扉の裏側に気付きおったわい!後ろ側の装飾…。誰かさんが轢死かの様に張り付いていて…。取っ手は、隙間から這い出る手ですよ。



むぅ~、満足満足とテクテク隣駅まで歩いてみたら、高島平駅の柱が顔のごとく装飾されておるわ!なに?これってパビリックアートなの?大江戸線みたいにアート置いてるの?



お昼時だったので、目を付けていた新高島平駅にてあぺたいとへ!



こちらお店では、両面焼き なる、???な焼きそばを供してくれるとのこと。どのタイプの焼きそばを頼んでも、全て両面焼きみたい。両面焼きか否かで悩む心配ないね!



B級グルメ店なる「あぺたいと」。出てきた両面焼きは、表面ちょっぴりパリパリっとしている焼きそばでしたよ。大絶賛!するほどでもなかったけれども、B級グルメ美味しく頂きました♪ 焼きそばと言えば、中野にある評判の小出屋にも行ってみたけれど…。パッと見で拙さ分かるバイト君で、彼の供する焼きそばは冷たかったなぁ…(出来立てで冷たいって、なんでやねん!)。更に、前の人のを作り終えないと注文は受け付けてくれず、出来上がりが遅いっ!



お昼を食べて、テクテク歩いてやって来たのは板橋区立美術館。駅からかなり歩かされる住宅街の中に佇む美術館、まさしく「永遠の穴場」ですよ!



初訪問の板橋区立美術館。展示のタラブックス仕様にデザインされた自動ドアが良い!



寒いこの季節。とりあえずでトイレに行ってみたら!違うデザインの便器が置いてあって、マルセル・デュシャンの「泉」 じゃないですか!う~ん、この遊び心と言うのか、良いですな!



用を済ませて、メイン会場の2階へと。階段のタラブックス仕様ペイントも良いね!そして、作品を自由に写真撮影できるところが、また良いね!



made in Indiaのタラブックス。踊るマハラジャムトゥ的な絵画もありましたよ。他、輪っか状で囲いの様に立てる本があったり、お面も?何故だか置いてありますな。



絵本コーナー。



表も裏も写真が吊るされていたり。



斬新なデザインですな。



『The Night Life of Trees』、和訳は『夜の木』ですよ。Webの紹介サイト文を引用すると。


南インド、チェンナイの小さな出版社から届く、手づくりの絵本『夜の木』。手漉(す)きの紙に、手作業で一枚ずつ印刷され、人の手で綴じられた世界にひとつだけの本には、不思議なぬくもりが宿っています。ざらりとした漆黒の紙に原初的なインドの神話世界を描き、世界中で感動を呼んだ絵本『夜の木』


白黒のデッサン?不思議なデザインに、創作系のお仕事の人は色々な刺激受けるに違いない!



夜の木、ずら~っ。



他にも摩訶不思議な絵が陳列。インドっぽいもの、そうでないもの色々。



こちらは、TSUNAMIときましたか!怪物(?)から吐き出される洪水に人々がやられてしまっているのか、でないのか(楽しんでいる様にも見えた…)。こちらのデザインの絵と言うか、睨まれてる感が五島列島に伝わるバラモン凧を想起したよ。



こ、こちらも個性的なデザインですなっ。自由にも程が過ぎますよ!と(笑)。



こちらは天井から吊るされるほどの長さある絵。



玩具(?)も展示。ちょっぴり中国テイストを感じる。



こちらはアメリカインディオかの様なデザイン。



1階に来て、ゆる~いカフェでしたよ(時間無かったので見送り)。





次なる場所へ…(時間間に合うかな)。



途中にあるのは、赤塚不動の滝。ちっこくて可愛らしい不動明王様いらっしゃいましたよ。



やって来たのは、東京大仏が見られるという乗蓮寺へと。が、既に門が閉まっておった~。



くぅ~、残念じゃ、とテクテクすると、東京大仏がチラリ見えましたよ。あれか~!また来る機会があったら、時間調整して参拝しよっと。



ところで、乗蓮寺近くにあるセブンイレブンは白黒バージョンですよ。こんな所(失礼!)のセブンイレブン、東京大仏に配慮しているんですかね?京都とかなら分かるけれど…、もしかして、乗蓮寺って凄いんですか!?



そんな訳で、メインとなる板橋区立美術館でのタラブックス鑑賞と、オプション企画な1日。梵寿綱の「高島平・ルボワ平喜」を皮切りに、あぺたいとでB級グルメなる両面焼きの焼きそばに舌鼓を打ったよ。もちろん、メインのタラブックスも見ごたえあって、永遠の穴場なる板橋区立美術館にも訪問できました。やり残したのは、乗蓮寺の東京大仏だな。も1つ、最初から厳しいと思っていたのだけれど、戸田のボートレース場。ボートレース場ってば、一度も行ったことが無くて、いつの日か行ってみたいなぁ~。




生命の讃歌 建築家梵寿綱+羽深隆雄

←お、お高いですね…。

タラブックス

←奇跡の本屋と言われるインド・タラブックスについて知ることできますよ。

ロンドン・ジャングルブック [ バッジュ・シャーム ]

←『夜の木』『世界のはじまり』の作家バッジュ・シャームのデビュー作なんだってね。