小川山&瑞牆(みずがき)山



早朝に自宅を出ると空はすっかり明るく、12月はオリオン座だったけど今回は月がお出迎え。


朝の5:30にして、すっかりと明るい新宿駅。


やってきた小川山は、道路が綺麗になっていてびっくり。そして、あちらこちらに車がわんさか鮨詰め状態!


今回のテーマはクラックということで、小川山レイバックへと。
調べてみたら、2007年9月以来の小川山レイバック。あの時はトップロープでテンションしてしまったよ。
到着してみたら、もうすぐ終わろうとしているパーティーが1組だけ。


今回のテーマ所以は、5月に購入したカムを使用するため。購入以来ずっと押し入れで待機し続けていたけど、ようやく初陣を迎えた。
自分がカムを買うことになるとは・・・。自らの意志というか騙されたというかマインドコントロールされたというか。
でも、アメリカのオンラインショップで購入クリックして、担当者とやり取りするうちに購入の過程を楽しむようになっていた。


せっかくなので、オンラインショップの流れを簡単にまとめてみた!

ショップで買った商品はPayPalもしくはCredit Cardにて支払いを済ますことになる。もちろんCredit Cardも利用可能だが、
お店によっては本人証明(免許やパスポート)とカードのコピーを送ってこいということもあって(アメリカ在住じゃないと要求されるみたい)、PayPalが便利みたい。
配送はUPS、Fedex、DHLといった配送会社かスピアネットといった混載業者を介して比較的割安で配送してもらうことも可能。
自分の場合はVISAで支払って本人証明+カードコピーの要求にこたえ、混載業者を依頼したのに手違いミスによりUPSにてダイレクトに配送されてきた。
おかげで割高ながら1週間もかからずに自宅に到着した(別に急いでなかったけど)。なお、輸入に伴う税関申告は配送会社がやってくれる。



そんなやり取りで手にしたカム。先ずは切り込み隊長に行ってもらう。


お次は自分の出番ということで沢山のカムをジャラジャラと携えて、クライミング中はどれが自分のものかも判別つかず。
前半に赤のカムをかましまくり。この時点で既にミシン踏み状態になってしまったけど、真ん中にて大レストして後半は黄色のカムをかましまくり。
足ジャムができなくて、余計な力が入ったステミングで疲労蓄積、最後のマントルを四苦八苦しながらギリギリ撃破。


登り終えた後のロープを見上げると、達成感しみじみ。もしかして、カムリード初クリアか?
何となく調子悪かったところに、フルパワー全開のクラッククライミング。グッタリ、ヘロヘロに。


うまい具合に岩が空いていて、裏側のクレイジージャム に取りついてみる!


またもや切り込み隊長にて行ってもらう。何度もテンションしながらよく頑張った!
あそこからのクラックもかなり難しいらしい。


『トップロープだし取りついてみたら?』ということで、体力も回復したし、こんな機会はなかなか無いからとやらしてもらう。
が、全く持って歯が立たない!これがクラックの5.10dですか・・・。情けないことに、途中で断念。
トップロープだから許されるけど、余裕ないジャミングでの甘いカム設置に、まだまだ練習が足りないなと。


そして登り終えた後、ビレーをしているときに足を滑らせて斜面をビューンとブランコ。
あっ!と思って握ったロープが摩擦熱でジュッと熱くなる。あちゃーとやってしまったよ。
大事には至らなかったけど、安全確保は重要なんだなと身をもって体験。

ブランコした時にロープから手を離さないで、我ながら美談か!?と思ったけど、単純に緊張で手を握り締めただけかなとも。
でも、ブランコしながらジュッとした時に、これは離しちゃまずいなと頭の片隅で判断。すべては自分が蒔いた種なんだけど・・・。
すぐに下山して流水で冷やしたためか、それ程酷くならずにホッと安心(これをタイピングしている現在、黄色いリンパ液がジュクジュク)。


夜の22:00頃、ミズガキキャンプ場の夜空は星が綺麗であった。アンドロイドのgoogle sky mapにて星座をチェック。
うーん、素晴らしいアプリだ。深夜になればもっと星空が綺麗になるんだろうけど、睡魔には勝てずにバタンキュー。
そして深夜、夜鷹の鳴き声がうるさかった・・・。途中からテントそばで鳴いていたのだけれど、車の盗難防止ブザーか!?と思うほどの大きさ。



解除し忘れた前日の目覚ましが鳴ったりして、ちょこちょこと起こされつつ迎えた朝(6:00)。
珍しく食欲もなくて、小さなパン2つでお腹が満たされてしまった。


早朝の曇り空も晴れに変わって、本日向かうはミズガキの不動沢。


良い天気なんだけど、少し湿気を帯びた空気漂うミズガキ。小川山のようにカラリとはしていない。


辿り着いた屏風岩正面壁にて、おしん (5.8)をウォーミングアップがてら取りつく。


クラックというけれど、ほとんどジャミングすることもなく。後半に気持ちチムニーっぽいところ少し、5.8にしては少し難しいかな。
終了点に着くと、ここはオボーか!?と思うほどのロープ&ヌンチャクが視界に飛び込んできた。


アップを終えて別の岩場を散策。こちらは岩小屋。


岩小屋の上では寒々ロートに取りつく2人組が。奥のよろめきクラックは待ち状態であったので、こちらに取りつくことに。


道具を用意してやって来た寒々ルート 。100岩によると1ピッチ目5.7のレイバックに2ピッチ目5.5のチムニーとお手軽ルートっぽい。


先行パーティーにカムをセットしてもらう。特大サイズのカムを所持して突撃!


残置カムしてもらってリードで登ってみたけど、なかなかの緊張感。
冷静に考えるとそれほど難しくないけど、カムをセットしながらのリードクライミングだったらと思うと。しかも、あのサイズ・・・。


1ピッチ目終了点は、高度感あって風も通り抜ける気持ち良いところ。


2ピッチ目へと行くためのトラバースが怖い・・・。
最初の出だし核心で、5.6くらい付けても良いんじゃね?
これを2ピッチ目とカウントして、全体を3ピッチとしているHPもあった。


荷物分散のためと渡されたいくつかのカム。1つ巨大なものが混じってるんですけど・・・。


2ピッチ目はチムニー(5.5)だ。


が、これが5.5なのか!?というシビアなチムニー。
プリクリップをお願いしての我ら後行パーティー。
これをトップでアタックする人は、5.5とは思えない緊張感を強いられるはず。
抱える巨大なカムに回収して増えていくカムが邪魔でしょうがない。


寒々ロートを終えると、よろめきクラックの脇より出てくる。
これまたワイドなクラックで巨大なカムが設置されているぞと。


再び屏風岩正面壁へと戻ってきた。手の負傷と疲労もあって、後は見学モード。
元気はつらつメンバーは、不動沢愛好会ルート(5.10a)に取りつく。


程よい時間にポツリポツリとくる空模様、素早く荷物をまとめて撤収。


渋滞に巻き込まれながら、思ったより早い時間に新宿へと戻ってきた。

恐怖感たっぷりのクラッククライミング。慣れていないせいもあるけれど、その難易度、緊張感、疲労感といったら。
トップロープからリードをトライした時も、緊張感がずしりと増したけど、クラックはさらにガツンと緊張感が増す。
せっかく購入したクライミングギア(カム)、色々登って経験積まねばっ!だな。ギアスリングも買おっと。