中東旅行(アブダビ・イエメン):イエメン(サナア)へと!

 


早朝タクシー捉まえてドバイ空港へと。ドバイのタクシー綺麗!レクサス最高!お値段$7万だとさ~。
ところで、今朝は早朝からホテル横(?)でアザーンが鳴り響き、叩き起こされてしまった。「え、まじ!?」とドバイにて不意打ち食らってしまった。


ドバイにてチェックイン!日本人と見るやいなや、成田へですか?と。いやいや、サナアです!


飛行機に乗り込むと、自分の座席には別の人が・・・。どうやら窓側の席で景色を見たいようだ。
仕方ないので、適当な席に座ったら、隣の隣は巨体にしてJoJoに出てくるポルポのようだ(シートベルト締められないし)。


荷物をポロポロ落とすポルポ、(拾えないだろうから)拾ってあげていたりしたら、ちょっと仲良くなった。
機内で情報収集、ポルポに空港から市内へのタクシー料金を聞いてみた。ポルポは向こうにいた人に聞いてくれて、
空港→市内が3000YER。市内→空港が1000YERとのこと。なるほど、なるほど~。
というか、機内にて気付いたけど、ガイドブック(イエメン)を持ってき忘れていたのだ・・・。 俺、アホだなと一人落ち込み。


そうこう、イエメン到着!


入国にボチボチ時間かかる。周りを見たところ、観光客は5人も居ないかな・・・。
そして、入国後の荷物受取は朝のセリ状態で大繁盛。


なかなか出てこないなぁ~。ちょっと前まで、ターンすることなく、直線ベルトで荷物がボトボト落ちていたそうだ。


ようやく荷物をゲットして空港を出るまえに、入り口わきに控える両替所でイエメンリアル(YER)ゲット。
情報収集怠ったので、念のために$持参したけど、¥からでも両替可能だとのこと(そうだったのかぁ~)。


こちらではFelix Airwaysの事務所もあり。良く見てないけど、Yemeniaの事務所もあるはず。
本日は金曜日でイスラム教の祝日のためか閉まっていて誰も居ない。
事前にガイドへ依頼してソコトラ行きチケット取得してもらっていて良かった~(ほっと安心安心)。
航空会社にメールしたところ、1度はレスがあったけど、その次のレスが無かったので自分で予約できなかったのだ。


空港を出ると英語を話せるおっちゃんがやって来て、交渉の末、2500YER(≒¥1250)で旧市街に行ってくれるとのこと。
バスであるダッバーブを乗り継ごうとも考えたけど、初日のエコノミー疲労こんぱいのため、体力温存モードでタクシーを利用。


道路は凸凹なくフラットで、タクシーは快適に飛ばして市内へと。ちなみに、本日のプランとしては2つ考えていて、

案A.一人でバスを乗り継いでロックパレスとやらに行って帰ってくる、ガッツリとイエメン体験プラン
案B.ガイドを雇って、ロックパレス+αと楽ちん色々訪問しちゃうプラン。

治安の心配もあって、案Bにしようとしたら、チケット手配してくれたガイドが、高額を提示して来たので断って案Aへと(その価格でRock Palaceだけですか?と)。
(ガイド君にはソコトラ島の手配もお願いしたんだけど、ちょとお高い金額。でも、日本語をちょっと勉強して、その親日っぷりに高額チップと考えて依頼することにした。)



道中、軍警備はあちこちに。そして、正面の建物は戦争中の砲撃によって壊されてしまったものだとか。


20分強で旧市街はタハリール広場へとやって来た。さてさて、本日の宿をどうしようかなぁと。


目星をつけていた評判のAL BATOOL HOTELを無事にサクッと見つけて乗り込むも満室とのこと(ガクッ)。


やべっ、ガイドブックないし、他のホテルはそれほどチェックしていなかったよと、日本人宿であるMANAKHA TOURISM HOTELへと。
タハリール広場をうろちょろ探してみたけど、それらしきもの見当たらず。うろうろしながら、前からシャンビーアを差したおじさんをパチリ!
日本で言うなら、侍姿で日本刀を差しているという感じだよね。イエメンのシャンビーアは竹光同様、飾り物となっているそうだけど。


シャンビーアはさておき、軍事博物館を見つけて、そこに居た軍人に聞いてようやくホテルの方向が判明。
博物館を左手に大通りを西へと進んでいくとMANAKHA TOURISM HOTEを発見(きちんと日本語案内もあるね)。


こいつが日本人宿として有名なMANAKHA TOURISM HOTEL(マナカツーリズムホテル)だ。
さてさて、日本人はいるのかなぁ~と思って来てみたけど、宿泊者全員イエメン人とのこと。
自分ってば、相変わらず旅行先での日本人出会い率低いなぁ~と。


店番の彼らは英語がほぼ駄目で、なかなかコミュニケーション取れず。仕方ないので、噂の情報量満載のノートをペラペラと眺めてみる。
そして、驚くべきことに本日の空き室はダブル1部屋だけとのこと。値下げ交渉もできずに1500YER(≒¥750)で何とか寝床をゲット。
空き部屋予定の宿泊者がチェックアウトしてないので、荷物を置いてロックパレスに向かおうとしていると、イエメンガイドで有名なマーシー登場!
マーシー登場でコミュニケーション取ることできて、上記の状況を把握。ロックパレスに行こうと思う旨伝えると、バスターミナルまで連れて行ってくれると。


マーシーすたすた歩いてバスターミナルまで誘導してくれる。さて、治安問題と疲労っぷりから、先ほどの案Bも捨てがたく、
『事前にコンタクト取ったガイドの料金が高かったんだよね~』なんて話したら、『この私が安く、この街、あの街ガイドしますよ!』と。
値段と訪問地区から良心的な値段と判断してマーシーにお願いすることにした。マーシーについては、評価分かれて色々言う人もいるけど、
自分がホテルで会った初対面の印象としては、良いやつなんじゃね?という感じ(その後で、おっと!この人がマーシーだよ!と気付いた)。


で、ロックパレス以外の、ちょと離れた町を訪問するには通行許可書なるものを発行してもらって検問所の分コピーしておく必要あり。
先ずはコピー屋さんに行ってパスポートをコピーした。本日は休日とのことで100ではなく200YER(≒¥100)を支払った。


お次はツーリストポリスへと。ちなみに、宿を出る時に『誘拐に気を付けてね』と言われたけど、誘拐ってどうやって気をつければ良いんだ???
今まで、ぼったくりとかスリとかに気を付けてねと宿を送り出されることはあったけれど・・・(旅行中に誘拐気配は微塵もなかったけど)。


ツーリストポリスへと。さすがに休日の午後とあって入口は閉ざされていたけど、マーシーがノックしてドアオープン。
中でポリスとやり取りして、即行許可書を取得。いくらか忘れたけど、チップを支払った(500YERだっけかな)。
休日の午後にもかかわらず、即行で許可書を取得するマーシー、なかなか顔が効く人なんだなぁと感じたしだい。
ポリスのやる気のなさっぷりに、個人で訪れたら、なかなかに許可書を取得できなさそうな雰囲気であった。


無事に準備を済ませて、マーシー子飼いのドライバーでもいるのかなと思いきや、その辺のタクシー捉まえて値段交渉。
『え?この価格でその辺のタクシードライバー捉まえるの?』と、驚き感じながら、マーシー交渉中に目の前のジューススタンドでマンゴージュースをゴクゴク。


マンゴジュースを飲み終える前に、サクッと交渉まとまって約束の料金で郊外周遊ツアーへと。
ちなみに、余分な追加料金発生するのかなぁなんて思ったけど、+αの料金はコピー代+許可書チップ+ランチ代(良心価格)であった。
ついでにドライバー君は見た目16歳くらいな感じで、英語は全くダメ。マーシー通じて聞いてみたところ、18歳とのこと。若いなぁ~。


道中、『見晴らし良いから写真撮りなよ』と。う~ん、別に大したことないんだけど、折角なのでパチリ。


もいっちょ望遠でパチリ。


暫く快適ドライブが続く。


また『撮れ撮れと』、『はいはい』


腹が減ったので、shibam(シバーム)なる街にて伝統料理を(お安くするようお願いしておいた)。
こちらの街はshibam(シバーム)とKawkaban(コーカバン)という、崖の上と下に位置する双子の都市。
双子の都市はお互いに役割分担して共存してきた。下に位置するシバームは農業をして食料担当。
崖の上に位置するコーカバンは敵が攻めてきた際の要塞として機能してきたとのこと。


マーシーがとある建物の中に。多分、shibam(シバーム)を訪れた旅行客の多くが行くと思わるレストラン。


イエメン人も居て、食後のカートタイムであった。カートとは葉をそのままムシャムシャと噛むタバコみたいなもの。
ここイエメンでは合法だけど、隣のサウジでは禁止されているもの。といっても、それほど強い覚せい作用がある訳でなく、
煙の出ないタバコそのもの。イエメンの成人男性のほとんどが、このカートをやっている。需要あるカート栽培の為の耕作地が相当なものだとか。
モカコーヒー発祥の地で、コーヒーの産地で有名だったのだけれど、コーヒーも農作物もカート栽培に変わっているとかで、問題になっているらしい。


窓から見えるあの崖の上にあるのが、もう1つの都市、コーカバンだ。昼食後に向かうところ。


とりあえず、前の人の食器を下げてもらって、料理が出てくるのを待つ!イエメン料理のサルタ ってやつが出てくるんだよねっ。


なんだか、どんどん出てきた。これを3人で食べるかと思ったら、1人分であった!食い切れんわ!
でも、この量にして、旅行客向けレストランにして、かなり良心的価格に抑えてくれたマーシー。やるな!


食事を終えて、サクッと崖上のコーカバンへと。なるほど、城塞都市といった感じの入り口だぞ。


街中はこんな感じ。


下に見えるのが、さっきランチしたシバームだ。緑あって、農業都市といった感じ。


マーシーは適当にテクテクしていくので、特にかまってもらう必要のない自分には適当な距離感であった。


バシバシ写真を撮る自分は遅れ気味なので、マーシーは、たまに振り向いてこちらの確認しつつ、ずんずん進む。


このゴミ捨て場の様なところから、崖下にシバーム。ここで、後ろから押されようでもしたならば・・・。
伊坂幸太郎の小説に出てきた、「押し屋」なる殺し屋を思い出しちゃったよ。マーシー、君、押し屋じゃないよね?


そんなドキドキ感をマーシーは知る由も無く、すたすた先へと歩く。


さて、トレッキングの始まり。コーカバンからシバームまで下ってテクテク。
逆ルートもあるけど、モチ勘弁。暑くて汗かくし、エティハドエコノミーでクタクタだし。


まあまあな感じの風景見ながらトレッキング。地元民も通るので、時折すれ違いながら。


こんな感じの所をジグザグジグザグ。30~40分程度のトレッキング。


ジグザグポイントで上を見て、下を見て。


途中、あんなところで現地の人がカートタイム。


親子連れもお散歩。


シバームの入り口辺りまでやって来たのかな?子供が写真撮ってよ!と。でも、撮影内容までは見たがらないのがイエメン人。
今まで、写真を撮ると、「どんな感じで撮れた?」と撮影具合をせがまれるのが常だったんだけど、それをしないイエメン人、不思議だな。


振り返るとさっきまでいた崖があんなところに。



コーカバン&シバームを出て、どっかの見晴らし台。


沢山のイエメン人もあちらこちらの崖っぷちにいて、休日の散策ポイントらしい。



で、最初の目的であったロックパレスは通り過ぎてサナアへと・・・。どうやら、ドライバーの時間がないからパスだとか。
おいおい、別に強い訪問欲求無いから良いけど、それってちゃんと計画して訪問させてくれないかなぁ、マーシー君。
チラ見程度で良いんだから、サクッと寄り道して欲しかったよ。そんな、うっかりさんなマーシーだけど、トータル的にはOKであった。


宿に戻って、喉も乾いたのでその辺をテクテク。MANAKHA TOURISM HOTELの周りって結構お店がある通りだったんだね。


見付けたジューススタンドにて早速マンゴージュースを買って、渇いたのどを潤す。ゴクゴク、うんまぁ~い!


晩御飯を一緒するガイドのムハンマド君と18:30にホテル前で待ち合わせしているので、それまでテクテク散策。
もう一人の旅行客(アゼルバイジャン人)とも食事するのだが、彼は偶然にも空港で見かけた数少ない旅行客であった。
ちなみに、アゼル君は世界中を旅して78か国目なのだとか!それなのに、日本はまだ来たことないんだとさ。


カートを携えているムハンマド君と会って、旧市街はDAWOOD HOTEL(ダーウッドホテル)に泊まるアゼル君の所へと。
旧市街のメインストリートは明かりが灯り出して、良い感じ!これ、これ、これ、こんな風景を見に来たのさっ。


途中、元々川だったという道を通り抜けて旧市街の東側へ。この道は雨が降ると水が流れ込んで、川のようになるという。


旧市街をテクテク。


こんな道をテクテク。


アゼル君が宿泊のDAWOOD HOTEL(ダーウッドホテル)へと。ちょうど空き部屋も見させてもらって、ここ良いよ!
シーツに洗面所も綺麗だし、自分もMANAKHA TOURISM HOTEL引き払って、こちらにやってきたいほど!


アゼル君は最上階の502号室に宿泊。窓からの景色もGood!ソコトラ島から帰ったら、ここに宿泊だな(場所も分かったし)。


旧市街を軽く散策。前を歩くのがムハンマド君とアゼル君。


ちょこちょこ見かけるパン屋さん。どこも石窯でパンを焼いていた。焼き立て最高~!


通りに店構えて、通路にテーブルを置いたローカル食堂。ケバブとトマトに葱を添えてホブスと一緒に、美味いっ!


こちらは、砂漠を旅するキャラバンの宿泊場所だったとか。


スークを散策。ジャンビーヤにアバヤと、商品色々!


イエメン門の近くでは、胡麻油を取るためにラクダ君が働く。ただいま、お休み中の様だ。


こちらは、イエメン門のすぐ内側。ぐぅ~、良い感じじゃのぉ!!


んで、こちらがイエメン門。人が集まっていてにぎやかだぞ。


見上げるとカマリア窓が明るく灯る。ステンドグラスの様に綺麗だぞ。旧市街の建物ともマッチ。


クリーニング屋さんにインタネット屋さん。


こっちもあっちも、そっちも良い感じ!とパシャパシャパシャ。


こちらは崩れ去った建物。近年は水回り備えた建物が増えて、水による建物損壊が増えてるとのこと。
昔は乾燥した大地に土、レンガ等を組み上げて水っ気も無かったから、長持ちしたそうだ。


旧市街の住宅街に入ると真っ暗。こりゃ、暗いぜよ~。
夜の旧市街を散策するなら、ライトは必携だ。イエメン人もヘッドライト使用する人多数。


アゼル君はホテルに戻って、途中までムハマド君がお見送りしてくれた。


こちらのWADI HOTEL(ワディ・ホテル)もチェックしておく。
旧市街で数少ないエレベーター付きのホテルだ。


屋上にはこんなレストランあり。部屋もチェックしたかったけど、満室とのこと。
何故だか、今日はどこも宿泊客で一杯だ。自分もMANAKHA TOURISM HOTELとはいえ、部屋があって良かったよ。


WADI HOTELでムハンマド君と別れて(それくらい安全だった)、タハリール広場をテクテク。露店が沢山。


夜のタハリール広場、こんな感じ。ATMもあって、入用のお金にも困らない。そして、夜の軍事博物館。
ここを歩き進んで行けば、本日の宿へとお帰りだ。サナア旧市街から、特に危険な雰囲気は全く無くホテルへと。
ちなみにホテルのMANAKHA TOURISM HOTELはぼろいながらも、清掃は行き届いていてベッドも問題なかった(虫とか)。
シャワーは当然ながら、チョロチョロにしてお湯は出ない。そして、トイレには紙が無いので、ちょと注意が必要。