熊野古道
2日目:紀伊勝浦(宿)→熊野本宮(発心門王子→熊野古道トレッキング(約2h)→熊野本宮)→紀伊勝浦
宿泊した万清楼。朝食時間前の出発ということでお弁当を用意してくれた。もてなしを感じる接客で非常に良い所。
ちょうど数少ない列車が運行されているので、とりあえず列車で新宮駅へと。
列車窓から見える海がよし。
新宮駅から熊野本宮大社前行きのバスに乗る。これが日本一乗車時間が長いというバス、6時間30分・・・。
清流が見ていて気持ち良い熊野川。
川湯温泉だっけかな、ため息出る水の綺麗さ!
バスの運転手が猟師のごとく鋭い目つきで遠くを見つめる。
対向のバスが来るからと、こちらで停車待ち。
再び走り出して。
こちらは湯の峰温泉。
そうして1時間20分の長旅を終えて。
ようやく熊野本宮大社前へと。
ここから、べんりバス(住民バス)にて更に奥の発心門王子へと目指す。
やってきた発心門王子。熊野本宮大社までの熊野古道(約7km)をちょこっと歩いてみよう。(9:57)
猪鼻王子への道と熊野本宮大社への道。(10:00)
立派な石碑。
スタンプもあるみたい。扉の中にしっかり格納。(10:01)
バスで来た道を少し戻って。(10:02)
途中の道しるべで、熊野古道へと入る。(10:04)
テクテク。
トイレありの立派な休憩所だ。(10:05)
日没時間まで教えてくれる親切さ。
熊野古道は標識たくさん、誤った道にも(こっちじゃないよと)標識あり。
お地蔵さん。河野翁彰徳と書いてある。(10:12)
少し歩くとリアルな案山子登場。(10:17)
はすの花が美しい。緑とピンクのコントラストに、ししおどしの音が響く。(10:18)
公衆電話にも案山子が一休み。
直島のように、地域の人が参加している感がなんだか良い。
住宅路となるこの辺の熊野古道は路上販売もあったりして。
歯痛の地蔵さん???今調べてみたら、この辺は歯医者がずっと無く泊りがけで行かなければならなかったほどだとか。
そのため民間信仰としてこのような地蔵が置かれたとのこと。(10:30)
柵でおおわれているけど、こちらは???(10:31)
こちらは水呑王子。(10:33)
かつてはキャンプ場だったのかな。
さて、山道が始まりそうな気配。(10:35)
そんな訳で、本当の(?)熊野古道をレッツゴー。(10:36)
良く手入れされた山といった感じ。(10:40)
良く見かける石積み。これって西日本だと本当によく見かける。
木漏れ日射す程度で暑さも和らぐ熊野古道。(10:48)
ところどころ石像が、ちらほら。(10:48,10:51)
無料の休憩所と路上販売的な小屋もあったりして地域の人の温かいサポートあり。(10:55)
こちらは外人向けの案内板みたいなものだった。(10:57)
売り切れの路上販売(どくだみ)。(10:58)
途中道をそれてこちらに行くと金毘羅さんがあるみたいだけど、炎天下で草ボーボーだし遠慮しておく。(11:00)
夏の青空のもとには黄色い花が映える。調べてみたらハルシャギクとのこと。(11:05)
テクテク坂道を上ると。(11:07)
伏拝王子。熊野古道を歩いてきた礼拝者がこの丘より本宮大社の森を見てひれ伏したことから伏拝王子だそうな。(11:09)
歴史感じる傘塔婆。手前が「和泉式部供養塔」で奥が「伏拝王子石祠」。(11:10)
こんな眺め。
あの辺が本宮大社の森???(11:11)
「和泉式部供養塔」と「伏拝王子石祠」。
南無阿弥陀仏と書かれていたけど。(11:18)
割れて崩れてしまった石碑。(11:29)
おっと、次なる建物が見えてきた。
ここが三軒茶屋で高野山への道と熊野本宮大社への道の分岐点。
シソジュースを購入がてら、お弁当屋さんで購入したさんま寿司をほおばる(美味い)。(11:30~12:00)
こちらが関所跡と分岐路の道案内。「右かうや」と書いてある。
お昼も食べて、再び熊野古道を歩く。(12:03)
朝の8時に採ったという、きゅうりをかじりながら(美味い)。
これは何だろな?(12:12)
ちょっと寄り道見晴らし台への道だ。誰かのHPで大したことないと書いてあってスルーしようとしたけど、
三軒茶屋のおばちゃんが大鳥居が見えるといったので、やはり行くことにした。(12:16)
基本下り坂の発心門王子から熊野本宮大社。見晴らし台へは少し登りが続く。(12:17)
左手には熊野川が。(12:19)
確かに大鳥居が見られるよ。(12:21)
左手に墓地を見ながら。(12:28)
あっと、住宅地に出た。(12:30)
祓戸王子。ここで最後の祓いをして熊野本宮大社へと向かったという。
現在の社はすぐに隣接しているが、かつての社である大斎原は、ここから1km程か。(12:33)
これはなんだろな。(12:34)
そうこう、熊野本宮大社社へと。ここの鳥居、額が飾られていないんですけど???
結構ゆっくり、途中案内標識も読んだりお昼を取って、発心門王子~熊野本宮大社=10:00~12:35(約2時間30分)という時間。
お昼は熊野本宮でも十分であり、2時間でも十分に走破可能かな。公式の3時間と言うのはガイドをつけての案内をしながらでの時間とのこと。
いよいよ熊野本宮大社の境内へと。
境内の中に灰皿があったのにはびっくりしてしまった…。
亀石。
門をくぐって拝殿にてお参り。世界平和を願う。
表からの参道だとこんな道を通る。
時間もあるので、かつての社があった大斎原(おおゆのはら)へと。
もともと、熊野本宮は熊野川脇の大斎原にあったが1889年の水害で流されてしまったという。今ある場所は、水害によって移設された場所となる。かつての、大斎原は現在の8倍の広さがあったという。その場所は、熊野川と音無川に挟まれていた。江戸時代まで音無川に橋が架けられておらず、参拝者は草鞋を濡らして渡渉し、そのまま参拝をしたという。これを「濡藁沓(ぬれわらうつ)の入堂」といった。
車道をサクッと曲がって。
大鳥居がでかい!萌える緑の向こうにそびえる鳥居が豊穣を連想させる。
赤紫蘇の栽培。昔、食中毒になったものが紫蘇で一命を取り留めたことから「蘇」という字があてられてそうだ。
こちらが、かつての上皇、歌人たちが参拝したという旧熊野本宮大社跡。
14:30発のバスまで時間に余裕があったので、熊野古道ウォークを延長して湯の峰温泉まで行くことに。
三軒茶屋でのおばちゃん情報によると1時間もあれば抜けられるコースだとのこと。(13:26)
こちらの熊野古道は峠越えとのこと・・・(ごくり)。(13:27)
当然ながら、ずっと上り坂が続く(後悔)。(13:36)
石碑に何か書いてあるけど、判別不可。(13:37)
あ、何かある。(13:42)
祠があるけど、蚊がいるので休憩もできず。(13:43)
再びひたすらテクテク(汗)。道はしっかり整備されているけど、通行人の気配感じられず。(13:54)
2対の地蔵が彫られている。(13:54)
誰もいないので大きな声で久しぶりに「ヤッホー」。リフレッシュされて少し元気が出る。(13:55)
ようやく下りに転じた。(13:57)
膝に気を使うくだりが続く。(14:06)
あ、建物が見えてきた。(14:08)
湯の峰王子をスルーしてしまったか、湯の峰温泉へと。(14:11)
そういえば、今朝ここをバスで通ったなと。
そんな訳で、14:30熊野本宮大社前を出ているであろうバスを待つ。
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新宮で乗り継ぎ紀伊勝浦へと
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紀伊勝浦駅は足湯にてトレッキングの疲れを取る(気持ち良い!)。
本当は16:10発の遊覧船に乗ろうと思ったが、バスの乗り継ぎに失敗して遅刻。
な訳で、遊覧船をあきらめて、ゆっくりじっくりと足湯に使って一休み。
疲れもとれてテクテクと荷物を預けた万清楼へと。
万清楼へ行くと、チェックアウト後なのに、「どうぞどうぞ」と入浴を勧めてくれた。
お言葉に甘えて埃と汗にまみれた体をさっぱりさせてもらう(リフレッシュ気持ち良い!)。
改めて万清楼のおもてなし感じて、良いところに泊まったなとしみじみ実感。
で、夜食は「まぐろ三昧那智」へと。こちらはマグロ皮の薫製があったりと、色々なマグロ料理が楽しめる。
ガツンとボリューミーな桂城よりも、和洋楽しめるこちらの方が好みかな(1人だし)。
晩御飯を満腹食べて東京への帰路へと着くのであった。
沢登で強打した膝が癒えていなく、穂高縦走に行っていたらやばかった。短い熊野古道トレッキングでも膝に痛みを覚えるほどであった。
北海道の羊蹄山企画が雨で中止したのに続き、恵みの雨で助けられたかな。穂高縦走はいずれ行くことにしよう。
そして即興企画ながら、熊野古道と熊野三社巡りは参拝あり、美味しいものあり、温泉ありと大満足な内容であった。
和歌山良いところ、一度はおいで。心残りは早朝に行われるマグロ市場でのセリが、休日により見学できなかったことだな。